4月18日、新しくなった瑞穂スタジアムが完成し、お披露目会が行われました。外周も内部も入ることができたのでその様子をレポートします。
翌日には名古屋グランパスのこけら落とし試合があり、福岡相手に勝利を飾ることができました。サッカーファンからの評判も上々で、非常に素晴らしいスタジアムが出来上がったと思います。
前回から5か月ぶりの取材です。

旧瑞穂は1941年にできた建物で、何度か改修されていましたが老朽化しまくっており、抜本的な改善が必要とされていました。そこでアジア大会が決定し、2019年に現在の案で建て替えられること計画に。2021年から解体工事が行われていました。
まずはエントランスの様子です。建物の南西側、山手グリーンロード側となります。当ブログも長きにわたって取材していたので、大階段を多くの人々が上る姿を見られて感慨深いです。

階段を一層上ったところです。ここから北側のエリアにスロープでアクセスすることもできます。多層構造にすることで人々のたまり場をつくるとともに、混雑を緩和する設計になっているのだと思います。
右側は店舗の区画かと思いますがまだ何も入っていませんでした。低層階にもいくつか区画があり、カフェや物販などが入ると日常使いもできていいと思います。まだこれからなのだと思います。

もう一段上がるとエントランスです。大きな屋根が印象的です。青い空に映える白い雲のような膜屋根が新しくなった瑞穂スタジアムのシンボルと言えるでしょう。
パロマが命名権を取得しているため「Paloma Mizuho Stadium」の文字が掲げられています。旧瑞穂と同じフォントです。
手前は8の字ループを示すモニュメントです。北側の球技場とともに8の字を成すランニングコースが設置されています。8は末広がりであり、名古屋グランパスエイトの8でもあります。

アジア大会のメイン会場となるためグッズも販売していました。イベントに合わせアジア大会のユニフォームを着ていた人々が多かったのも印象的です。

こちらはループステーションです。階段を上がって右側にあります。この日は案内所兼休憩所として使われていましたが、今後人々のコミュニティ施設や情報発信拠点を担っていくことになります。
天井は配管むき出しですね。スタジアムメインで商業施設ではないのでコストの問題もありますしこれでいいと思います。(商業でもむき出しの施設は最近多いですが)

コンコースの内部です。十分な広さが確保されています。客席は2層式で、上に行くにはここから要所要所にある階段を上がっていきます。
右の行列はスタジアムの座席を見学する列です。だいぶ人がいますが割とすぐに入れました。さあいよいよ入ります!

これが内部です!素晴らしいですね。かつての老朽化した瑞穂が、全周2層式、屋根付きの本当に立派なスタジアムに生まれ変わったのが嬉しいです。
陸上競技場としては最高レベルです。サッカーについても専用スタジアムよりは劣りますが、それでも思ったより見やすいという印象です。客席の傾斜がやや急なつくりで、コート全体の視認性に配慮されています。
座席は3万人収容です。当然旧瑞穂よりは増えています。赤と白のまだら模様なのは最近はやっているガラガラに見えないような配慮だと思います。

座席の中央付近にズームです。このあたりに中継室やVIPルームが配置されています。午後から順光で試合を見られる最もいい場所です。
屋根付近には投光器が並んでいます。旧瑞穂は投光器を設置する塔が四隅に建っていましたが、新瑞穂では全周屋根に配置され、前より明るくなったという声を聞きます。

エントランス付近に戻りましょう。開業を記念してトークショーが行われていました。舞台の上で話しているのは広沢市長です。このあとストイコビッチも登壇しています。

外周を右回りで回っていきます。スタジアム西側には遺跡があり、時代とともに出てくる出土品の壁画とともに残されています。散歩コースにもいいですね。
遺跡をのこす制約条件がありながらスタジアムをつくるのは難しかったことでしょう。しかしそれを実現したことで、スタジアムの喧騒から離れた憩いの空間ができました。

北側です。山崎川を渡る橋も開放されています。前はここが通れなかったので、山崎川を渡るにはだいぶ迂回するか、川の中にある石の道を行く必要がありました。なおこけら落としの当日にグランパスのキャラクターが石の道を踏み外して川に転落しています。
左側に見えている高架が8の字ループのもの。スタジアムの北側の球技場でもう一つのループを描きます。

まだ規制がされていて入れませんでしたが、ここが開放されればスタジアムのコンコースを走ってそのまま北側のループに入り、またスタジアムに戻るということもできます。

少し北側から見た様子です。結構高低差があり手前の歩道と川を越える立体感のある雰囲気となっています。
ループは一周およそ1km。スタジアムと球技場、そして人々の想いをつなぐ8の字が、これからの瑞穂のシンボルの一つになりそうです。

外周を歩きます。ところどころに階段があり、アクセスは容易ですが、メイン以外の動線が少しわかりにくかったです。試合終了後の混雑と動線捌きが今後の課題になりそうです。

最後は東側の様子です。こちらはすぐ東側が住宅街でバックヤードとなっていますが、歩道が整備されてスタジアムを一周できるようになっています。
スタジアム上部の斜めに設置されている木の部材がこちら側にも設置されていて驚きました。あまり見えない裏側なので省略されてもおかしくないと思っていましたが。手を抜かずに施工されていました。
いかがでしょうか。新しい瑞穂スタジアムは以前に比べて大幅にグレードが上がるとともに、非常にクオリティの高い仕上げになっていると思います。アジア大会を迎えるにふさわしい風格あるスタジアムが完成したと誇らしくなりました。
開業本当におめでとうございます。末永く愛されることを願いつつ、記事を終えたいと思います。