名鉄名古屋駅再開発の投資規模を縮小へ

5月15日、名鉄は名古屋駅再開発について投資規模の縮小を前提に計画を進めると発表しました。具体的な方針は2026年度中に示すとしています。

なお名鉄百貨店については2月末で閉鎖しているものの、2030年までは建物を存続させることも明らかになっています。低層部は店舗としての活用を再開、6月24日に開業するようです。その詳細情報も後半で記載していきます。

これまでの経緯はご存じのとおりです。今回社長は会見で「公共交通の利便性向上と、魅力あるまちづくり、地域づくりに取り組む姿勢は変えることなく推進」と発言しました。これは以前の計画を白紙に戻すタイミングでも言っていたことです。再開発を進めること自体は変えずに進めていく形です。

一方「難易度やリスクを下げ、投資規模を縮小する」という内容がありました。私はおそらく4線化を中止するのだと考えています。今回の工事における最大のポイントがこの4線化であることは疑う余地がありません。難易度やリスクを下げると言ったらこの方法しかありません。

そしてそれが4年間名鉄百貨店建物存続の答えだと思っています。4線化を中止ということは以前の計画がほとんど破棄され、一から作り直しになることを意味します。逆にそうでなく4線化前提なら計画変更だけで済むので新計画に4年も必要ないのです。

もう一つ気になる点が「新たな外部パートナーの導入」です。日本生命や近鉄以外の事業者とのことです。このままでは厳しいのでさらなる共同事業者を探しているということでしょうか。

デベロッパー系が来たら進展ありそうですが、三井不動産がいなくなったのでそれはないでしょう。百貨店系も可能性は低そうです。商業は真っ先に削る対象です。

それか地元有力企業系でしょうか。トヨタやJR東海などが思い浮かびます。しかし名鉄とパートナーになって再開発を進めるメリットがなく、確率は低いでしょう。現時点ではどんな外部パートナーかちょっと予想がつきません。

再開発を見直す間に、資本効率向上と財務体質強化の加速も行っていきます。特に不動産や政府保有株式の売却も進め、資金の捻出をする構えです。また低採算の事業に関しては早期の再編を行い、強い体質づくりを目指します。

新しい計画は2026年中に方向性が出てくるというのは以前と変わらずです。パースまでは出てこないものの、〇階程度の建物くらいの情報はあるかもしれません。投資規模の縮小とあるので、4線化の中止と同時に、建物も縮小すると思います。ざっくり予想ですが延床面積で15万くらいはなくなると思います。

ただ、その間も物価は上がり続けるため、規模を縮小した割に総工費は大きくは下がらなかった、みたいなことになる可能性はあります。建設業界は逆風しかないので先延ばしにすること自体がリスクとも言えます。

引用名鉄ニュースリリース(PDFファイル)

名鉄百貨店跡地の暫定商業施設の概要も発表されました。店舗数は10店、名称は「エムズルリエ名古屋」となります。エムズルリエシリーズは、地域の人々からの要望に応える手土産などを購入できるギフトコーナーとして名鉄グループが運営しており、名鉄一宮店のリニューアルでできた店舗に次いで2店目となります。

場所は中央改札口の前です。名鉄百貨店本店の地下1階和菓子売り場として営業していた場所です。今はシャッターが下りていて閑散としているので、少しでもにぎわいが戻ってくるのはいいことだと思います。

なお角にあるスターバックスは6月1日から営業再開します。スギ薬局や名鉄商店は現在も営業を行っており、なんだかんだ1階の表通り付近はそこそこ店がやっているという状況になっています。

名鉄再開発は名古屋の将来にとって重要であることは変わりません。ひとまず続報を待つことにしましょう。

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コメント

  1. 佐藤洋太郎 より:

    名鉄名古屋駅の再開発事業計画は声優の山寺宏一さんは報告された。

  2. より:

    先延ばしにしても建築費が更に高騰するだけだし、せっかくレジャックも潰したなら南地区の高層ビルだけでも先に建てて欲しいわ
    リニア開業に合わせて建て替えは結局2040年ぐらいだろうな

  3. すもも より:

    4線化白紙・・・
    国の方針であるホームドア設置や
    空港線専用ホーム設置
    これらが困難になるが本当に白紙にするだろうか?