名鉄は岐阜駅で検討していた再開発を見直し、低層の商業施設「ect」を再活用する方針を固めました。日経新聞によると、同施設は2024年に営業を終了し、再開発計画にあわせて解体を検討していましたが、工事費の高騰を受けて方針転換したようです。
2024年の中期経営計画では、名鉄は岐阜駅を名古屋本線の終点となる北のターミナルと位置付け「商業施設、住宅などの複合的な開発を検討」と説明していました。今後力を入れていく沿線開発の主力の一つとなると思われましたが、名古屋駅に続きこちらも事実上の頓挫となりそうです。

こちらは昨年撮影したものです。店舗が閉鎖され、フェンスにより入れなくなっています。これを解体する予定でしたが、建設費の高騰などで見通しが立たなくなったため、このままではまずいと判断し営業再開方針に至ったと思われます。
もともとこのビル自体が暫定的な感じで、まだ築17年程度です。確かに築年数を考えれば存続も悪くないと思いますが、2階建ての時点であくまで新岐阜百貨店解体後のつなぎとしての役割を担っている感が強く、今回のこの建物の存続は暫定がグダグダ続くおなじみのパターンに陥っている感が否めません。
ただし近年の建築費の高騰はすさまじいものがあり、それを考えれば今回の延期は妥当でしょう。(そもそも本丸の名古屋駅ができない状態で岐阜駅をやる体力が名鉄にあるとも思えませんが)

こちらは数年前に撮影した営業していたころの様子です。スーパーや100円ショップなど日常に便利な店舗が並んでいました。閉鎖によりスーパーがなくなってしまったので、再びスーパーが戻ってくることが期待されます。
営業再開は2027年の予定です。いったん古くなった部分の修繕や設備の更新などを行ったうえ、再オープンの運びとなります。
岐阜では駅北の再開発で東地区はなんとか着工にこぎつけそうですが西地区は縮小になるなど先行きは不透明です。名古屋圏全体で考えてもアスナルや久屋大通公園など、凍結や延期が相次ぎます。最近では中東情勢により建設業は予想外のさらなる逆風が吹き始めました。今後もしばらく明るい話題はないと思われます。