姫路遠征 世界遺産姫路城を歩く

1月上旬に兵庫観光をしてきました。まず姫路城に行き、帰りに神戸に寄るといった感じです。交通手段はもちろん(?)青春18きっぷ。金沢以来の遠征です。

名古屋から姫路へは在来線で250kmほどです。注目すべきは乗り換えがなんと1回で済むという点です。さらに姫路に至るまでに通過するのが京都や大阪、神戸といった大都市であるため、新快速がバンバン走っていて利便性が高いのもポイントです。そのため姫路までの所要時間は4時間弱。まあこれでも十分長いのですが、5時間かけて5回乗り換えて金沢に行った経験を思えばだいぶ楽ですね。

金沢遠征前編 在来線乗り継ぎの旅

7時半前、名古屋駅で友人と待ち合わせた後、7時32分の特別快速・米原行きの電車に乗りました。

約40分後、大垣に着きます。金沢のときはここで乗り換え大垣ダッシュに参戦していましたが、今回はその必要がありません。乗り換えることなくそのまま座っていきます。

そして米原に到着です。次は8時48発の姫路行きに乗車します。

これが最初で最後の乗り換えです。名古屋から姫路まで1回の乗り換えで行けるなんて改めてすごいなあと思います。

途中、京都や大阪を通ります。一番印象的だったのは複々線を10両近い編成がバンバン行き交っている様子でした。名古屋も鉄道利用率をもっと上げないといけませんね。

神戸も通ります。神戸には帰りついでに寄りました。三宮の再開発などこの次の記事で紹介します。

着きました!米原から乗り続けること2時間半、ようやく姫路駅に到着です。

姫路駅のコンコースは高級感があって洗練されていました。以前、金沢駅のコンコースにすごく感動した覚えがありますがここもなかなかのものでした。

エスカレーターで2階にあがってみます。おお!これはいいですね。木を用いた温かみのあるおしゃれ空間「キャッスルビュー」です。

駅を降りて道路の真正面に城が望めるというロケーションはすごいですよね。しかし昔はこうではなかったようです。

戦前の道路は今よりはるかに狭く、一直線ではありませんでした。また道の両側には大小さまざまな家屋や電柱が雑然と立ち並んでいました。この状況が変わるきっかけとなったは太平洋戦争です。空襲の被害を受けた姫路は、戦後復興として駅と城とを結ぶ幅員の広い道路を整備。その幅は50mにもおよび、当時の市民からは「飛行場でも作る気か」と言われていたそうです。しかし結果として大通りは多くの人が行き交う賑わいの軸となり、道路整備は功を奏しました。

それだけにとどまらず、その後も姫路は世界遺産の観光価値をさらに高めようとさまざまな施策を行いました。たとえば道路の無電柱化。ご覧のように道の両側には電柱がありません。さらに近年では増加する観光客のために、歩道を広くしたりトランジットモール化を進めたりしています。

多くの人で賑わう大通りの真正面に城が望める景色。私は国内でも有数の好景観だと思います。他の地方から、あるいは海外から来た観光客には強く印象に残りますし、また来たいと思う人も多いでしょう。世界遺産の観光価値を最大化するために腐心してきた姫路のまちづくりには大きな感動を覚えました。

駅から歩いて15分ほど、いよいよ姫路城の敷地に入ります。とはいってもまだ城はあんなに遠くに見えます。姫路城のスケールの大きさを実感できます。

入場料は1人1000円。門をくぐります。

圧倒的なスケール感です。中世において城は軍事施設・軍事拠点の役割を担っていましたが、ここから見る姿はまさに要塞といった感じです。

順路に従って西の丸に向かっていきます。ここには百間廊下という長局があります。主に城主などに仕える女中の部屋として使われていたそうです。この建物の背後には断崖が広がっているため、防御にも役立っていたと考えられます。

窓からの景色。建物が天守閣に向かって長く続いています。

本当に百間あるかはわかりませんがとにかく長いです。ところどころに展示品があったりします。

そしていよいよ天守閣の中に入っていきます。姫路城天守閣は地上6階、地下1階の大規模なものです。

ただし中は展示などはあまりありません。パンフレットにはそれぞれの階のポイントが記されていますが、展示らしい展示はさきほどの百間廊下のほうが充実していました。観光客も淡々と上階に向かって上っていく人が多かったです。

ついに最上階に到着しました!

姫路の街並みが一望できますね。天守閣自体の高さは50m弱ですが、姫路城は姫山という丘の上に築かれているため100m近い高さから見下ろすのと同じ感覚です。

下りてきました。改めて見上げると大きいですね。超高層好きは基本大きいものは何でも好きです。圧倒的スケール感、大満足です。

壮大な姫路城、そして姫路のまちづくり。どれも期待を上回る素敵なものでした。本当に来てよかったと思えました。

次は戻りついでに神戸に寄ります。観光もしましたが、記事内容は再開発中心でまとめたいと思います。続きは後日更新します。

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