愛知学院大学 名城公園キャンパスを拡張へ

愛知学院大学は現在の名城公園キャンパスを南に拡張する計画です。

もともとこの一帯には使われなくなった公務員宿舎がありました。宿舎は老朽化のため取り壊されましたが、その跡地利用をめぐって問題が発生していました。

この土地は当初、中国の総領事館が移転拡張する用地として計画していました。しかし当時は日中関係が冷え込み、一部で反対運動がおきたため事業が凍結していました。その後、北側の土地は学校法人愛知学院が購入し、同大学のキャンパスとなりました。

南側の土地は依然として仕様用途が不明でしたが、愛知学院大学がキャンパスを拡張するようです。正式な情報はありませんが「建築計画の概要」が掲示されているので間違いないでしょう。

新しい建物は10階建てです。現在の建物(アガルスタワー)と同程度の規模になりそうです。

高層化も狙えないことはないですが、名古屋城の近くなので景観に配慮した計画になっています。まあ敷地も十分余裕があるので、わざわざ高層ビルにする必要もないのでしょうね。

今年夏ごろ着工予定ということは2020年の新学期くらいから供用開始でしょうか。また新たな賑わいが生まれそうですね。

もし反対運動がなければそのまま中国の総領事館になっていたかもしれません。それがいいことか悪いことかはともかく、ひとつ言えるのはこういう反対運動はまちづくりを変えるほどの大きな力を持っているということです。こんな感じで三井ビル北館も何とか一体開発に持っていけないでしょうか・・・

名城公園には他にも動きがあります。

キャンパス北側には公務員宿舎がまだ残っています。実はこの土地について名古屋造形大学が進出検討中という情報があります。

大学が郊外から都心に回帰する現象は各地で起きています。学生の人口が減っているため大学は学生を確保するのに必死だからです。郊外の大学はアクセス面で不利になるため、都心にキャンパスを移転するのが近年のトレンドです。

名古屋造形大学は小牧にキャンパスを構えています。ここに進出すれば名城公園界隈は一躍学生の街になりそうですね。

最後に名城公園の野球場です。ここには愛知県体育館が移転新築される予定です。現在の体育館は老朽化しており、加えて場所が名古屋城の敷地内であるため、移転が模索されていました。

まだ構想段階なので外観パースなどは公表されていません。2026年のアジア大会までに完了させる計画です。

名城公園界隈は以前は住宅街が中心の地味なエリアでした。しかし近年は大学進出、tonarino開業で賑わいのある街に変わりつつあります。今後も名古屋城関連の動き、大学のさらなる進出計画など名城公園界隈からは目が離せませんね。

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