名古屋競馬場の跡地で建設予定のアジア大会選手村跡地。今年3月ごろには建設費の高騰などから整備を取りやめるというニュースが流れました。期間中選手村に入居する選手たちは市内の借り上げホテルに宿泊するという手配だそうです。
しかし先日、各種報道機関より、小規模な選手村を建設する方針に転換したことがわかりました。ホテルなど既存の宿泊施設を利用する方針は変わらないものの、病院や娯楽施設といったサービス機能を中心に選手村を運営するそうです。
今回は現状の競馬場跡地の状況を写真でお伝えしていきます。
まず敷地西側です。仮囲いに囲われています。しかし工事の音は聞こえていません。
選手村の建設中止については、主催者であるアジア・オリンピック評議会の総会で組織委員会が報告したものの、規模にかかわらず設置を求める意見が出ていたようです。今回の建設への方針転換はそれを受けてのものとみられます。
そして組織委員会は既に具体的な場所や計画の検討に入っている、と報道では出ていました。大会までもう3年もないのですから当然でしょう。しかし具体的な場所を検討というのが気になります。これは競馬場跡地ではなく、別の場所を検討しているように読み取れます。跡地に規模縮小して建てるならこういう文章にはならないはずです。
跡地ではこのように工事はしていますが、雨水貯留施設とあり、選手村本体工事とは関係ないようです。
もし選手村が別の場所に建設となると、商業施設や高校を整備する当初の計画にも変更が出てくることになります。

進出予定だった大学が取りやめるなどすでにひと悶着あった跡地ですが、まだ何かありそうな予感です。
敷地の様子です。広大な土地です。前も書きましたが、ここならサッカー専用スタジアムが作れそうです。鉄道アクセスも悪くありません。先日豊田スタジアムに観戦に行きましたが、ピッチが近くて臨場感がありました。瑞穂は兼用なので専用スタジアムが市内にできてほしいと思いました。
ただ、豊田があるのにまたスタジアム?みたいな声もあがるでしょうね。個人的には、以前の案は駐車場だけやたら多くコンセプトがわかりづらい案なので、スタジアムを中心としたスポーツの街、など明確なコンセプトをもったプランに変更してスタジアムを建設するのはありと思いますね。
そんな中粛々と建設中なのが場外馬券売り場です。ここは敷地を大きく4分割した南東のブロックで、馬券売り場が独立して設けられる計画でした。
調べてみると建築工事を落札したのは名工建設で、落札金額は約25億円となっています。オープン時期は不明ですが来年春くらいからは使えるようになりそうです。
競馬場跡地は広大な面積を有しており、その土地利用にはさまざまな可能性があります。アジア大会の続報とともに、良い方向になってほしいと思います。
コメント
もし選手村が別の場所に建設となると、商業施設や高校を整備する当初の計画にも変更が出てくることになります。
前にも少し書いたんですけど、基本的にはスケジュール以外の変更は限定的と思われます。
東京五輪の選手村を見ても分かる通り、アジア大会選手村も最終的には民間住宅として分譲される予定でした。
しかし、そもそも競馬場跡地に建設される施設群は大きく分けて2つに大別されます。1つは選手村施設。もう1つは、『アジア大会後に建設する施設』。
で、高校や商業施設、戸建住宅などは、全て後者であると中部電力資料にも明記されています。
分譲マンションを整備しなくてよくなる可能性があるため、多少の影響はありえるのですが、そもそも分譲マンションは1棟しか整備しない。
選手村施設として整備する福祉施設なども規模は小さく、敷地全体を見ても殆どが大会後整備施設なんです。
そのため、計画自体にはそこまでの影響がない、というのが私の見立てです。
スケジュール的には全体的に早められるのではないでしょうか。アジア大会を待つ必要がないため。
因みに、当初予定でも着工は2024年度からになるため、現時点では『オンスケ』となります。
https://www.chuden.co.jp/publicity/press/__icsFiles/afieldfile/2022/08/31/20220831.pdf
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