籠の目の外観 カゴメ新本社ビルが竣工

栄の少し北建設されていたカゴメ本社ビルが竣工しました。新しいビルは11階、45m程度でそれほど大きくはありませんが、独特の外観が目を引きます。

このビルの建て替えはちょうど2年前に明らかになりました。旧ビルはかなり老朽化していたため再開発が決定。同社は本社機能の大部分を東京に持っていますが、登記上の本店である名古屋であるため、ビルを新装することにしました。

建物低層部の外観やエントランスは、錦三丁目の新たなシンボルとして親しめるよう、社名「カゴメ」の由来であるトマトを収穫する際の「籠(かご)の目」をモチーフとしたユニークなデザインとしています。

ちなみにこのデザインはカゴメと竹中工務店が共同で意匠出願をしているようです。最近は意匠権という言葉も一般的になってきました。発明品や出版物などと同様にデザインにも著作権があるという考え方です。

木のルーバーがちょっと隈研吾を思い出させます。ちなみに初期案では南東角にバルコニーのような空間があったかと思います。変更になったのですかね。

低層部です。美しいガラスの壁面がいいですね。ライトアップで夜はさらにきれいでしょう。人々の注目をひくビジョンも設置されました。

1階の「カゴメ キッチンファーム名古屋」は、野菜と暮らす楽しさを提供する情報発信・体験拠点として、取引先向けの新商品発表会や料理講習会、オンライン工場見学等に活用していく予定です。ハード的にもソフト的にも地域に開かれた存在となりそうです。

内装です。建物内も籠の目で統一されたデザインとなっています。全体的に照明の色温度は低めで温かみのある雰囲気です。

建物自体はそれほど大きくないため、通路やエレベーターなどの動線はコンパクトにまとまっている印象でした。

最後は南西側から見た様子です。こちらは裏側にあたるため、ルーバーなどは取り付けられておらず、シンプルな外観となっています。

しかし内装は有機的。受付や会議室は「野菜の会社」で働いていることを実感できるデザインで、1階~5階はナチュラルなデザインを施した「健康階段」だそうです。自然や野菜を感じられる意匠が随所にちりばめられているようです。

ということで新ビルが完成しました。当ブログが追いかける他プロジェクトに比べると小ぶりですが、栄の街にアクセントを与える素敵なビルができたと思います。開業おめでとうございます。

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