栄のアネックスビルが閉館 35年の歴史に幕

10月17日、栄のアネックスビルが閉館しました。核テナントである東急ハンズを中心に売り尽くしセールが行われ、最終日の夜、たくさんの人々に見守られながらシャッターが下ろされました。

閉店前の中の様子と閉店後の様子を見てきましたのでお届けします。

こちらが閉店後の様子です。35年間の感謝を伝える張り紙が掲出されています。商業施設としての機能が失われ、あたりはひっそりとしています。

サンクンガーデンの様子です。立ち入りは出来なくなっています。

35年前の開業なので、営業はほぼ平成の時期と重なっていたと言えます。まさに一時代を築いた商業施設でしたが、競合店の進出などで徐々に勢いを失い、コロナで決定的な打撃を受けました。ただしこのまま栄地区から撤退というわけではなく、来年秋ごろ移転オープンするようです。場所は明らかになっていません。

また最近、ロフトが栄NOVAに進出するという気になるニュースも入ってきました。ロフトは東急ハンズと競合しています。ロフト自身もナディアパークの大型店が近くにあります。東急ハンズの移転先の場所によってはかなり狭い範囲に同業種の店舗がひしめくことになります。今後の商業地図が気になりますね。

セントラルパークとの接続部分です。全面的にドアが閉じられています。ちょうど反対側のアーバンネット名古屋ネクスタビルの接続部分が間もなく開放されるのとは対照的です。時代の流れを感じます。

最終日の店内は大賑わい。売り尽くしセールが行われていました。こちらは東急ハンズアネックス店のレシキを紹介するコーナーです。歴代のチラシ、開店時の様子、店員の制服などさまざまな展示がありました。

さて気になるのはやはり建物の再開発でしょう。まだ決まったことはなく協議中とのことです。とはいえ大きな方針としては解体、再開発なのではないかと思います。東急ハンズが不採算なだけなら撤退後別のテナントが入るということもあり得ますが、今回はすべてのテナントが営業を終了しビル自体が閉鎖されています。また東急ハンズが場所を改めて再出店する予定ということは栄地区で営業を続けていきたい証左であり、それにもかかわらず閉店に至ったのはビルを退去しなくてはならない理由があったからと推察されます。その理由こそがメディアでも言われている老朽化なのでしょう。

35年で老朽化は少し早い気もしますが、栄の再開発が活発化しているこの波に乗って閉鎖を決断したのかもしれません。いずれにしても今後の動きに期待です。

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