千種駅リニューアル工事 一部店舗が開業

東山線千種駅はJR中央線との乗換駅で、一日約5万人の乗降客があります。しかし駅施設は開業以来ほとんど手を加えられておらず陳腐化、老朽化が目立っていて、一日約5万人が利用する主要駅にしてはさみしい印象です。

そこで名古屋市交通局は去年の3月、千種駅コンコースのリニューアル計画を発表しました。現在は一番人の行き来が多い場所にトイレや駅長室がありますが、計画ではそれを移動させて跡地に店舗を入れ、駅構内の賑わい創出につなげていく予定です。

生まれ変わる千種駅 リニューアル工事

去年の12月の時点ではまだ工事が始まったばかりでした。あれから3か月、どうなっているでしょうか。

かつてトイレがあった場所にはセブンイレブンがオープンしていました。千種駅構内は本当にただの通路と言う感じだったので、一店舗できただけでも違いますね。こういう乗り換えのときの購買需要は結構大きいと思います。

店舗以外の部分はまだ工事中です。配管はむき出しのまま、床材も古いままです。

トイレの入口があったあたりは黒い壁になっています。これが完成形なのでしょうか?

JRとの連絡口の方にはちょっとおしゃれなベンチが登場しました。椅子の反対側は荷物を置ける台になっています。ただ、ベンチだけが新しく周囲がくたびれたままなので、今の時点ではちょっと浮いています。床材や壁面のリニューアル工事が待たれます。

スタバが入る予定の工事エリア。こちらは今年8月オープン予定です。

新しく業務を開始した駅長室です。案内板が栄駅で見られるようになった白地に黒字の新サインシステムですね。内部には窓口のほかに授乳室もあります。

奥の橙色の光が見えているところは、前回レポートした美しいトイレです。

西改札付近はほぼ手付かずでした。利用者の多い東改札付近の工事を済ませてから着工するのでしょうか?

私はこのあと床材のリニューアル(タイル張替えなど)が行われると思っていたのですが、今回の取材でちょっと自信がなくなりました。駅長室周りのタイルの仕上げが妙に整っていたからです。もしかして経費削減のために全面張替えではなく既存のものをちょっと磨いて終わりなのでは?と思うようになりました。

もし本当にそうなら、これはリニューアルでも何でもありません。近々、大阪の記事を予定しています。その中で大阪環状線の森ノ宮駅リニューアル工事を扱う予定ですが、あの工事からは気合を感じました。

大阪環状線はボロく汚いイメージを変えるため、本気のリニューアルが進んでいます。乗ってみたいと思うような環境づくり、イメージづくりが重要なのです。まして鉄道利用率が低い名古屋ではもっとそういった点に力を注がなくてはなりません。千種駅がしっかりとリニューアルされることを願います。

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