2月4日、岐阜新聞などは駅前に建設予定だった130mのツインタワー再開発構想について、着工が延期になると報じました。人手不足や資材高騰に伴う建設費の増加が原因のようです。目標とされていた2028年度中の完成も困難だそうです。
この計画は2022年、ちょうど3年前くらいに明らかになりました。岐阜駅北口正面の現在雑居ビルが建っているエリアを高層タワマン(低層階に商業)に建て替えるプロジェクトです。
その後当ブログでは半年おきに状況を記事にしてきました。初期に比べると徐々に営業している店が減り、再開発への準備が進んできたと思っていましたが、ここにきて着工延期となりました。前回記事はこちらです。
奇しくもたまたま今回も半年ぶりの記事となりました。
こちらが予想図です。130m級のツインタワーです。実現すれば駅前にはシティ・タワー43やスカイウイング37とならぶタワマンが並び立つ予定でした。
原因は最初にも書きましたが人材確保や建設費の高騰です。これは全国的な現象であり、札幌の駅ビル(当初245m)や東京中野の再開発(当初262m)など、全国の主要な大規模開発でも同様の理由で計画の見直しが進められています。岐阜もそのあおりを受ける形となりました。
また、縮小ではないものの、仙台の電力ビル建て替え(180m)や津田沼のタワマン(198m)も延期の可能性が高まっています。もはや大型プロジェクトは予定通り行く方が珍しい時代に入ってきているのかもしれません。
日経新聞によると規模の記載がありました。ツインのうち野村不動産が主体となる西側は20数階に縮小予定です。21階なのか29階なのかでだいぶ違いますが間をとれば25階くらいでしょうか。これは岐阜イーストライジング24と同じくらいになります。100mは切ると思われます。
積水ハウスが行う東側は33階になるようです。1階減ってはいるものの、こちらはほぼ踏みとどまったといっていいでしょう。
工期も延期になります。当初は2025年着工、2028年完成の予定でしたが、西側が2030年、東側が2029年完成に変更となります。同時ではなく規模の大きい東側を先にやることで、少しでも人員確保ができるようなスケジュールにしたと思われます。
施工するゼネコンも変更になるようです。当初は清水建設でしたが採算が見込めなく撤退でしょうか。代わりがどこの施工者か気になります。
岐阜駅前では名鉄のイクト跡地についても近々計画公表予定だったのが遅れるかもしれないというニュースが少し前に流れていました。こちらも計画が固まりつつあったものが建築費高騰などで再検討に入ったのかもしれません。
いずれにしてもこれからの再開発はなかなか厳しい局面に入ったなと思いました。岐阜のこの計画もなんとか形になるといいと思っていますが、社会情勢次第ですかね。今後の状況を見守りたいと思います。