NTTドコモ名古屋ビル

NTTドコモ名古屋ビルは、NTTドコモの東海圏エリアの中枢として建設されたビルです。オフィスというより通信施設が主体です。ビルそのものは100m程度ですが、その上に65mほどの通信鉄塔があるため、遠くからでもかなり目立ちます。

その造形といい、シルバーで壁が少ない外観といい、近くにあるテレビ塔に負けない独特の存在感があります。

 住所  東区泉1-13-23
 高さ  101.55m
 階数  22階
 敷地面積  3,136.88 m²
 建築面積  1,170.36 m²
 延床面積  25,069.3 m²
 竣工  2002年
 建築主  NTTドコモ
 設計  NTTファシリティーズ
 施工  鹿島など

リニューアルされた久屋大通公園から見た様子です。ビル本体の高さは100mほどで、左に見えているシティタワー久屋大通公園と同じくらいですが、やはり通信鉄塔の存在感が大きいです。

鉄塔を含めた高さは165.15mです。テレビ塔に迫る高さなので、特に北から見ると相当目立ちます。

西から見た様子です。ビルそのものの延床は2.5万ほど。名古屋の超高層ビルの中では比較的細身の方だと思います。

このようなドコモのアンテナ付き超高層ビルは2000年代に相次いで建てられました。もっとも有名なのは代々木のビルですね。その他、仙台や広島など各大都市にあります。これらは携帯電話の急速な普及に合わせて整備されたものです。

低層部です。1階には歴代の携帯電話を展示するコーナーがあるようです。超最初期の電話も並べられているようです。このような超高層ビルや施設を擁しているのが、やはりソフトバンクや新興携帯会社にはないNTTの重みを感じさせます。

面白さや驚きは少ないものの合理的かつ軽快、そんな当ビルのファサードは、NTT系の原点である逓信建築に通ずるところがあると思います。

南東から見た様子です。塔がセットバックしているためこちらからは見えません。縦のラインを強調したデザインにより、より高さを感じることができます。

窓が少ないのも特徴です。オフィスよりも通信用施設としての色が強いため、窓が必要ありません。そのため壁の部分が多くなっています。

北東から見た様子です。裏から見るとビルの平面形状は意外にも複雑であることが分かります。渋いシルバーと塔の造形がかっこいいです。

なおこの周辺はマンション街となっています。右に見えているのがプラウドタワーです。その北にはシティタワーも建っておりタワマン林立エリアとなっています。

NTTドコモ名古屋ビルは少し奥まったマンション街にあるものの、周辺は久屋大通公園やおしゃれなカフェやスポットが多いエリアです。散歩ついでにふらっと立ち寄ってみるのもおすすめです。

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