岩塚物流施設が完成 北側に延床8万追加建設

岩塚には三菱重工の巨大な工場がありました。数年前に売却され、跡地に倉庫が建設されることが決まり、ここ最近工事が進められていて、先日完成。今回はその竣工レポートと行きたいと思います。

建設したのは、東急不動産、舗装業大手のNIPPO、米国系不動産投資ファンドの「ラサール不動産投資顧問」です。一社ではなく、複数の企業が合同で利用する倉庫になる見込みです。施工は清水建設です。

岩塚の巨大物流倉庫 外観がほぼ完成

前回から3か月ぶりの取材です。

青と白の見た目が特徴的です。倉庫らしく窓や装飾は最小限。シンプルな外観です。

左には「ロジポート名古屋」のロゴが張り付けられています。ロジポートはラサール不動産投資顧問のブランドです。ちなみに三菱地所はロジクロス、東急不動産はロジQなどそれぞれのブランド名が付いています。

この施設は「LOGIPORT TOWN」というコンセプトを設定し、施設周辺の歩道の拡幅や、地域住民が使用できる広場やベンチが整備されました。閉鎖的な倉庫のイメージを打破しようと、敷地のところどころを地域に開放しています。

このエリアは「TOWN STATION」と呼ばれ、線路をイメージした緑道とベンチが整備されています。

さすがに延床35万のスケール感です。なお竣工時点で賃貸面積の66%(約19万2000平米)は成約済みだそうです。

倉庫内部では、画像認識AIによるトラックバースの満空表示システム導入やドライバー控室の設置など、トラックドライバーにとっても快適で効率的な環境の提供を図っています。

こちらは「TOWN PLAZA」です。倉庫と聞いて悪印象な人もいるかもしれませんが、ベンチや大きな庇が整備され、開放的な場所になりました。ちょうどバス待ち空間にもなっています。

防災面では地震時の緊急避難場所としても活用できます。建物としても24時間365日稼働の防災センターがあり、地震時の揺れに強い制震構造や停電時に備えた72時間対応の非常用発電機があるなど、防災も強く意識した内容になっています。

西側から敷地を見た様子です。奥に名駅ビル群が見えています。

さて、これでこの倉庫のレポートは終了かと思ったのですが、なんとこの敷地の隣に新たに巨大倉庫が建設されることがわかりました。

建設地はこの敷地の北側です。延床面積は8万超えで、竣工した35万に比べれば小さいですが、十分大型倉庫です。そろそろ準備工事が始まり、本体の新築は来年2月ごろからとなっています。完成はその1年後くらいと思われます。

全国有数の規模の倉庫が完成することで、雰囲気がどうなるかなと思ったのですが、周辺敷地は緑化や広場が設けられて案外明るい雰囲気になっていました。

そして新たに倉庫が建設されることも判明。それだけ入居が順調で需要があるのかもしれませんね。ということでレポートは継続し、今後は隣接地に建設される倉庫の状況をお伝えしていきたいと思います。

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