名港ビルディングが竣工!ガーデンふ頭は再開発へ

名港ビル建て替えは、名郵不動産による再開発計画です。名古屋港の管理組合などが入っているかつてビルが老朽化していたため、北側隣接地に18階・80.456mの新ビルを建設し、旧ビルを取り壊す市開発です。設計、施工は大成建設です。

2020年1月ごろより着工しています。前回から1年7か月ぶりの取材です。

名港ビルディングの建設状況 2022.2

前回取材からずいぶん久しぶりになってしまいました。今回は竣工レポートとしてお伝えします。

ビルの運用はだいぶ前から始まっています。名港海運の新本社として機能しています。

ビルの前には広場が整備されました。かつて旧ビルがあった場所です。植栽もきれいにまとまっています。

銘板も設置されています。前の薄暗いビルから明るく開放的な空間になり、格調高く仕上がりました。

一般社団法人新都市ハウジング協会によると、名港ビルディングは2023年度CFT構造賞を受賞しているとのこと。意匠設計、構造設計、耐火設計、施工、CFTの普及貢献を総合的に評価し、特に優れた建築が選ばれるようです。CFTとはコンクリート充填鋼管構造のことで、コストは高いものの耐震性が高いメリットなどがあります。

以上で名港ビルのレポートは終了です。次は周辺を見てみましょう。

こちらの一面アスファルトはJETTY東棟の跡地です。老朽化のため解体されてしばらく経ちます。西棟は営業中です。飲食店といえばまず候補になる商業施設です。

他にも名古屋港ガーデンふ頭には様々な施設が集積しています。水族館はもちろんのこと、ポートビル、南極観測船、シートレインランドなどもあります。

しかし多くの施設がくたびれているというか、古さを感じます。金城ふ頭と並ぶウォーターフロントエリアなのに少しもったいないです。

そこで宝の持ち腐れ感のある名古屋港エリアを賑わいある洗練されたエリアにするため、名古屋港管理組合は再整備計画を検討、協働事業者の選定が行われました。

その結果、最優秀提案者は大成建設に決まりました。どうやら6社もの企業が応募していたらしいです。先に紹介した名港ビルも大成建設ですし、名古屋港に力を入れてきているのでしょうか。

まだ完成予定年次などは未定ですが、今回の開発可能エリアは100haもあり、いろいろと可能性を感じます。

名古屋港初となる80m級高層ビルが完成し、これからはガーデンふ頭エリアの再整備も動き出します。洗練された一大観光施設へと飛躍するといいですね。

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