伏見に24階130mの高層オフィスビル建設へ!

先日、伏見に24階130m級のビルが建設されるという話が出ました。最初にネットで情報が広がったときは驚きました。その後少し様子見していましたが、先週中日新聞なども報じましたので記事化したいと思います。

こちらが再開発の予定地である「錦二丁目18番街区」です。広小路と錦に挟まれたところで、NTTデータの街区のひとつ東側のブロックです。すぐ北でりそな銀行の解体が行われており、鹿島による再開発が気になっていたところですが、こちらは全く予想外でした。ノーマークで再開発が来るのは面白いですね。

このブロックでは写真のように奥に三井住友銀行の高層ビルが建っています。今回の再開発はそれ以外の低層雑居ビルが建ち並ぶ手前のエリア3800平米です。

規模はなんと24階130m、延床55600平米の予定です。結構具体的な高さや面積まで決まっているとのことで水面下で話が進んでいたのですね。ちなみにこの規模は旧アセスメント条例に引っかかるので、緩和されてよかったと思います。

報道によると、先日地権者らが一部の土地の所有者であるUR都市機構に準備組合を設立したとのこと。本年度末に都市計画決定を目指します。その後2025年に解体開始、2028年完成予定です。

新ビルは1階~3階に商業施設やビジネス支援店舗、4階以上がオフィスとなります。地下には190台収容の駐車場が設けられる予定です。入居するテナントは未定です。

一つ残念なのが北西角の小さな駐車場は対象外のようです。どうせなら完全に集約してほしいなと思います。まあ細かいビルを一体開発するのは名古屋ではそれほど多くありませんから、今回ので十分とは言えますが・・・

敷地南には三井住友銀行の伝統的建物(築87年)があります。柱はイオニア式という品格ある形式です。この建物は保存され、イベントスペースなどを備えた交流施設として再整備される見込みです。ちょうど広小路クロスタワーと旧名古屋銀行本店ビルのような関係ですね。

先ほどの3800平米にはこちらの敷地も含まれていますので、新ビルはここを除いた2800平米程度の敷地に建つことになります。結構細めのビルになりそうですね。

もう少し分析します。延床55600平米なので容積対象はおそらく48000~49000程度。敷地は、ビルが建つのは2800平米ですが、おそらく三井住友銀行も含んだエリアでカウントされるので3800平米です。これを踏まえると容積率は1300%近くになります。名駅や栄でも少ない1300%が伏見で実現するのはすごいですね。

高さですがおそらく都市計画提案の上限値として130mが設定されると思います。また設計が進むことで数値が具体化します。これらを踏まえるとタイトルに130m級とは書きましたが120m台が濃厚です。大幅な変更があった場合はこの限りではありませんが・・・

急遽浮上してきた錦二丁目18番街区計画。このような大型計画が中心部で出てくるのは非常に嬉しいです。周辺再開発促進の起爆剤にもなるでしょう。伏見の新しいランドマークの完成が楽しみですね。

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コメント

  1. 鷲津砦 より:

    >130m級とは書きましたが120m台が濃厚
    やはりそうですよね。130では、
    >1階~3階に商業施設やビジネス支援店舗、4階以上がオフィス
    で24階(特別階高をとる施設がない)の割に、背が高過ぎますし