愛知銀行と中京銀行 統合による新本店再開発は?

昨年末、愛知銀行と中京銀行が経営統合するというニュースがありました。今回はそれに関する本社ビル再開発について考えてみましょう。

全国的に金融の再編は相次いでいますが、今回の経営統合の話は驚きをもって伝わりました。統合は2024年を目処としており、愛知銀行の頭取は「生き残りではなく、地域での存在感を高めるための攻めの統合だ」としています。

この地域は旧東海のお膝元であり、隣県の有力地銀や、岡崎・瀬戸・碧海などの大手信金がひしめくエリアです。これらのライバルに対抗していく意味でも、経営統合を決めたと思われます。

今年10月に設立する持株会社の本店は、愛知銀行の方に置かれるようです。また社長に愛知銀行の頭取、副社長に中京銀行の頭取が就任予定。基幹システムも愛知銀行への片寄せ統合となり、愛知銀行が主導権を握るような形でしょうか。

その愛知銀行本店ビルです。ラシックの南西側にあります。大津通と三蔵通に面しているL字型の敷地です。面積は2000平米弱です。

L字の角にはRICCO栄というガラスカーテンウォールの比較的新しいビルがあります。築年数的に一体開発はちょっと難しそうですかね。

中京銀行本店ビルです。矢場町にあります。大津通と若宮大通に面している整形の敷地です。

こちらも敷地は2000平米弱です。ただし建物の西側に駐車場があり、そこと合わせれば3000平米弱になります。

統合後は建物をどのように運営していくでしょうか。建て替えはせず2ビル体制でいくか、どちらかに集約するか。後者なら再開発されるものと思われます。そうなれば栄地区で一定のインパクトを持つ開発になると思います。

またその場合どちらかの建物を売却するということも考えられます。そうなるとその跡地がまた何かしら再開発されるということもあるでしょう。

それぞれの建物の築年数は調べたものの分かりませんでした。しかしオンワードのような例もありますし、問題は築年数よりも新会社が新ビルを建設する意欲や資金的な余裕があるかどうかだと思います。今後の動きに注目ですね。

シェアする

フォローする

コメント

  1. 天白区の人 より:

    中京銀行本店の現在の建物は1969年に建てられたものです
    (築年数53年)
    愛知銀行本店の現在の建物はいつ作られたかわからないですが、平成に入ってからだと思います。(築年数34年未満)

  2. 海千山千の破廉恥リーマン より:

    元愛知銀行の行員ですか、1950年代には4階建てのビルが完成、その後増築、改装して今のビルになっているはずなので60-70年は経っています。また慎重な社風から伏見、川名、名駅などに重要部門の分散とバックアップをとっているのであまり今の本店所在地には未練はないと思います。もし可能性があるとすれば両行の土地を売却して明治屋跡地に新築移転がいいですね。正直栄三丁目の中心より錦のほうが金融機関にとってはステータスが高いです(日銀に近く向かい側は三菱UFJ銀行の本店なので)。