伸びる名古屋ビル東館 縮むキャッスルプラザ

名駅東の桜通沿いでは向かい合って2つの工事が進む現場があります。片方は名古屋ビル東館でまさに鉄骨が伸び盛り。一方のキャッスルプラザは解体のためにシートに覆われ、徐々に低くなっていきます。

またキャッスルプラザの所有者である明治安田生命はビルの再開発に言及しています。詳しく見ていきましょう。

名古屋ビル東館とキャッスルプラザ 工事進む

前回から3か月余りの取材です。

まずは名古屋ビル東館。一気に鉄骨が伸びてきました。鉄骨がすでに9階に達しています。12階建てなのであと3階です。

低層部には特徴的なカーテンウォールの設置が始まっています。美しい曲線を描いた外観になる予定で、進捗が楽しみです。

敷地南端付近は少しスペースが空いています。完成は2022年3月の予定です。

道を挟んで反対側(左)ではもうひとつの工事が進んでいるのでさすがに空が狭く感じます。その工事がキャッスルプラザの解体です。今年1月に閉館して以降その動向が注目されていましたが、再開発される見込みです。

少し前になりますが、朝日新聞は「明治安田生命は2022年度までに東京・新宿、名古屋、福岡、広島、金沢の一等地に持つ不動産の再開発に着手する。計約1千億円を投じ、大型ビルを建てる計画だ。超低金利で運用収益が低迷するなか、高利回りを見込める不動産投資を強化する」と報じました。

最初に動いているのは新宿の計画です。既に9階建ての旧ビルを取り壊し、22階建ての高層ビルに建て替え中です。解体が始まっている名古屋の計画も近々出てくるのではないでしょうか。

道路を挟んで見た様子です。キャッスルプラザの方が敷地が広く、名古屋ビル東館より大きなものが建てられそうです。

伸びる名古屋ビル東館と縮むキャッスルプラザ。工事が進んで見ごたえのある時期です。キャッスルプラザは再開発で名古屋ビル東館を追い越すことになるかもしれませんね。今後の情報に期待です。

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コメント

  1. 杢目 より:

    キャッスルプラザが入居していた旧明治安田生命名古屋駅前ビルですが、昨日確認したところ建物のほぼ全面に防音パネルが貼られ、2022年5月末の解体完了に向け粛々と工事が進められていました。

    気になるのは跡地利用です。

    超一等地とまでは言えませんが、敷地は名古屋駅東口から徒歩約5分圏内、かつ桜通沿いの好立地に位置します。また、一体利用が予想される旧タイムズ名駅4丁目第6駐車場を合わせた敷地面積は約3,500㎡であり、これは名古屋三井ビルディング北館(約2,248㎡)や名古屋クロスコートタワー(約2,806㎡)を上回るそこそこの規模です。

    2022年度までに名古屋を含めた5都市の再開発に着手すること、2022年5月末に旧ビルの解体が完了することを踏まえると、今から半年以内に明治安田生命から何らかの発表があるかもしれません。

    以下が他都市の大まかな状況です。

    東京・新宿は、延床面積約10万㎡規模の明治安田生命新宿ビルが既に着工しています。

    福岡は、旧明治安田生命福岡ビルが解体中で、後継は延床面積約12,000㎡規模のビジネスホテルです。

    広島は、敷地面積約1,900㎡の旧明治安田生命広島ビルが解体中です。後継は未発表ですが、周辺はオフィス街として機能しているようです。

    金沢は、敷地面積2,000㎡の旧明治安田生命金沢ビルの解体終了後、空き地状態です。後継は未発表ですが、周辺はオフィスからホテルへの更新が多いようです。

    明治安田生命は5都市の再開発に計1,000億円を投じるようです。うち新宿の事業費は、旧ビルの解体や周辺部の買収などを勘案すれば400〜500億円程度でしょうか。とすると残りの500億円強を4都市の再開発に当てることになります。名古屋は5都市の中で新宿に次ぐ敷地面積を誇ることから、少なくとも100億円以上投資される可能性が高いと考えます。

    よって地上20〜25階程度のオフィスビル、あるいはオフィスとホテルの複合ビルが建設されるのではないかと予想します。