セントレア埋立計画承認 今年度中に着工へ

5月25日、愛知県は中部国際空港沖の埋め立て計画について、申請を承認したと発表しました。これにより工事着手が可能になったとのことです。

セントレア沖の埋め立て事業は、空港の発着能力向上もありますが、名古屋港の浚渫土砂の問題のためでもありました。あまりイメージは湧かないかもしれませんが、港に流れ込む河川は上流から土砂も大量に運搬してきます。そのため放っておくと港に土砂がたまり、船舶の安全な航行に支障をきたします。今はその土砂をポートアイランドに仮置きしていますが、それも限界になっており、新たな土砂の置き場の確保が急務でした。

セントレア沖合埋立で補償合意 第2滑走路へ弾み

前回、漁業合意がなされたことをお伝えしましたが、今回はそこからわずか数か月程度の申請承認であり、スピード感のある進捗です。

埋め立てる場所は沖合と南東の2か所です。このうち沖合は15年程度での完成を目指します。今年度中にも地質調査などに着手するとのことです。

第2滑走路が決定というわけではありませんが、転用するのは容易な形です。読売新聞によると、発着能力は現行の年間15万回から1.2倍の18万回になり、完全24時間運用が可能になるようです。

セントレアは依然厳しい状況が続いています。しかし先日の大型連休では、コロナ最初期だった昨年同時期と比べて、大幅に利用客数が伸びました。もちろん完全回復にはまだ時間がかかると思いますが、少しずつ少しずつ元の姿に近づいていると思います。

埋め立てが完成するのは15年後なので、さすがに元のように戻っているでしょう。(また新たな疫病、テロによる航空不況などがないとも言い切れませんが)

またセントレアが1000万人を大きく超え、賑わう姿を期待したいですね。

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コメント

  1. にゃんた より:

    第2滑走路作るにしてもターミナルの配置的に、着陸した飛行機が第1滑走路を横切ることになるからそこまでの整備効果があるのかは疑問