住友林業が70階350mの木造超高層ビルを計画!

住友林業は、創業350年を迎える2041年までに、350m・70階の木造超高層ビルを建設する「W350計画」を発表しました。同社はこれによって建築物の木造化・木質化を目指すと共に、街を森にかえる環境木化都市を実現していくとのことです。

引用住友林業プレスリリース(次の資料も同様)

これはすごいことです!超高層ビルは鉄骨(S)造か鉄筋コンクリート(RC)造が基本です。木造は温かみが感じられるので見た目的にはいいのですが、構造材料には向いていません。

木は吸湿や乾燥によって変形、割れが発生しやすいです。また燃えやすいため火災に弱いとされています。なので木造の超高層ビルはまだ研究段階です。しかし技術の進歩は目覚しいです。2041年には技術が確立して木造の超高層ビルが実現できるかもしれませんね。

こちらは建物の内部です。木の温もりが感じられます。

ちなみに使用する予定の木材は18万5000立米、住宅に換算して8000棟分だそうです。なんだか見当がつきませんが名古屋城の木造復元の数十倍くらいですかね?

そんなに莫大な量を一体どう調達するのか、といった問題もありますが、この計画では国内の森林を使う予定です。戦後に植えられた大量のスギやヒノキは、今まさに伐採期を迎えているものの手入れが行き届かないまま放置されています。わが国は豊富な森林資源を持ちながら、それを有効活用できずに林業が廃れてきているのです。そのためこの構想は国内の林業の振興にも寄与するとされています。

すごいプロジェクトが動き出しました。当ブログでは名古屋以外でも「これは面白い!」というものを随時紹介していきます。実現するのはかなり先になりますが非常に楽しみですね。

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