ららぽーと名古屋みなとアクルスが開業!徹底レポート

9月29日、ららぽーと名古屋みなとアクルスが開業しました。オープン初日に行ってきましたが、平日にもかかわらず店内は大混雑でした。今回はその様子を徹底レポートします。

ららぽーとは東邦ガスによる再開発計画「みなとアクルス」の中核をなす商業施設として誘致されました。みなとアクルスは全部で4つのゾーンから成り、ららぽーとが位置するのは東側のE(エンジョイ)ゾーンです。今後も他ゾーンにスポーツ施設や住宅、キッザニアなどが整備されます。今回のららぽーと開業はその第一弾で、全体が完成するとみなとアクルスは商・住・遊が揃うひとつの街になります。

ららぽーとは三井不動産系の大型SCです。この地方にはイオンモールばかりなので違った資本の参入は大歓迎です。今回の混雑も非イオン系、非ユニー系に期待する人が多いことの裏返しだと思います。

ららぽーと敷地正面あたりから全体を俯瞰します。写真左、利便性向上のため敷地内に市バスが乗り入れています。

そして今回の目玉の一つが手前に見えるTSUTAYAが運営する蔦谷書店です。カフェが併設されていて、本を読みながらコーヒーなどが飲めます。すらりと並ぶ本棚を魅せるのも特徴です。こんなお洒落な書店は名古屋にこれまでありませんでした。

九州編で武雄市図書館を紹介しました。あれほどではないですが、雰囲気としては似ています。

建築探訪 武雄市図書館

取り扱う商品も衣服から雑貨まで、おおよそ一般的な書店に比べてかなり多くなっています。結構流行るのではないかと思います。

それでは本棟に入ってみましょう。

まずは1階の様子です。1階はスーパーを核店舗として、雑貨屋、レストラン街などで構成されます。このあたりの構成は既存のイオンモールとそれほど変わりません。

1階南側には中規模なフードコートがあります。3階のフードコートは大混雑していましたが、こちらはところどころに空席がありました。

2階はファッションの店が中心です。GU、GAP、H&M、ユニクロなどのよくある大型店舗が並んでいます。

3階は大きなフードコートがあります。こちらは大混雑、座席難民が続出していました。店のラインナップは東京の人気店が多く出店していて、イオンモールやユニー系SCとは一味違う印象です。おなじみのスガキヤはありません。

同じく3階にはゲームセンターに併設してVR体験施設もあります。

建物中央にはセンターコートと呼ばれる大きな吹き抜けがあります。オープン初日には有名人のトークショーも開催され、周辺には人がごった返していました。

全体的にららぽーと名古屋みなとアクルスは、どこにでもあるチェーン店舗、地元を中心に展開している店舗、東京などの人気店舗が、それぞれ3分の1くらいずつという印象です。ららぽーとはみなとアクルスという商・住・遊一体型の新しい街という意味では革新的ですが、テナント自体は他SCと特別大きな違いはないと感じました。

プライムツリー赤池が開業!徹底レポート

私はこの店舗構成を見て昨年11月に開業したプライムツリー赤池(7&i)に似ていると思いました。建物規模や中央に吹き抜けがある点も共通点です。

とはいってもこの手の大型SCは新しいほうに人が集まる傾向にあるので、当分は安泰でしょう。ららぽーとという珍しさも手伝ってしばらくは画像のような混雑が続くと思われます。逆に港区に3つもあるイオンは少し心配(特に南陽店とベイシティ)ですが・・・

次は建物西側に行ってみます。

こちらにはみどりの大広場と呼ばれる緑地が整備されています。北側には幼児、児童を対象にした遊具などが設置されています。ファミリー向けの施策です。

南側には十角形の屋根を持つ大きなイベント広場「デカゴン」があります。店舗で買い物をするだけにとどまらず、遊具やイベント広場を設けることで、ファミリーを中心に滞在時間の長期化を狙っています。

最後にみなとアクルスのそのほかのエリアの整備状況も触れておきます。

まずは北側のN(ネクストライフ)ゾーンには住宅が建設されます。現在は基礎工事の真っ只中です。

次に西側のW(ウェルネス)ゾーンです。ここには2021年を目処に国内3店目となるキッザニアが進出予定です。今のところ動きはありません。2021年目標ならばそろそろ何かしらアナウンスがあってもいい頃です。

南側のS(スポーツ)ゾーンには先行して邦和スポーツランドが完成しています。左側に見えているゴルフ練習場もそのひとつです。

いかかでしょうか。東海三県初のららぽーとは見所いっぱいです。今後もキッザニアなどの計画が進めば港エリアは面的に街が広がり、交流人口のさらなる増加が見込めます。港エリアのこれからに期待したいですね。

コメント

  1. 県人会 より:

    港エリアは再開発や話題が目白押しですね。
    愛知ドビーが手掛ける来年秋に中川運河沿いに開業予定のカフェレストラン&デリカテッセンVERMICULAR Villageとギャラリーを含めた中川運河再開発計画に、2021年開業予定のキッザニア、ガーデンふ頭再開発計画、新名古屋市国際展示場建設、レゴランドジャパン拡張工事、大型クルーズ船着岸エリア新規整備等ですね。

    ららぽーとに関しては新たに2020年竣工予定のららぽーと東郷があります。敷地面積も95,000ですからみなとアクルス(83,000)より大きいですね。計画から2年遅れですが、守山・中志段味のコストコ進出同様にやっと動き出すみたいですね。

    個人的にはマックやライトオン等のイオンやユニーに入店しているテナントイメージが強い店は避け、例えばマックではなくKUA`AINAやLUKE’S を入れて欲しいです。東郷にも芝生エリアやアクルスには無かった映画館も併設されるようですから尚更です。

  2. よしおちゃん より:

    初めまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
    当話題とは関係ないのですが、伏見のりそな名古屋ビルが建て替えられるという噂を聞きました。
    何か情報をお持ちではないでしょうか⁇

    • チタ市民 より:

      某ブログのコメント欄で某有名女優さんによく似た名前の方が全く同じコメントをされていたのでおそらく同じ方でしょうからこちらに返信させていただきます。
      りそな名古屋ビルの建て替えは確実だと思います。同ビル内に入っていた日本製粉名古屋支店が建て替えを理由に近隣に移転していますから。
      一応URL貼っときます↓

      https://www.nippn.co.jp/topics/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/01/25/nagoyaiten.pdf

    • 匿名 より:

      まぁまぁ大きめの土地ですね。駅の出入り口の真ん前という
      アクセス面も良いですね。
      栄の住友商事ビル同様に期待したいところです。
      オフィスビルかビジネスホテルの可能性大ですが、中途半端なビルにだけはならない事を切望します。

  3. 匿名 より:

    そういえば錦三丁目25番街区のvoid計画の方は何か進展があるのでしょうか。確かトップカメラ?が立ち退きに同意してないとかだったと思いますが。まあ他にも栄は中電ビルと中電ホールの建て替えもそろそろ来るはずですし、中日ビルもテレビ塔と同じくらいの高さになると社長も仰っているので栄は期待できますね

  4. 匿名 より:

    ①旧住商ビル跡地は、2022年前半の竣工を目指して20階建て高さ96メートル、延べ約3万900平方メートル、敷地面積は約1900平方メートル。地下と1階に店舗、2階以上にオフィスという構成みたいですね。

    ②名古屋逓信会館跡地。アスファルトを敷く作業をしているので、暫定的コインパーキング?

    ③錦二丁目7番街区市街地再開発の高層マンションの直近にまたもやビジネスホテルが出来るみたいですね。グリーンリッチホテルという福岡県久留米市の会社みたいです。最近、福岡からの進出が多いですね。

    • 匿名 より:

      NTT都市開発はよくやってくれたと思いますが、都市再生特別地区指定で容積率1100%って低くないですかね。今年6月から運用された敷地集約による割増制度も使えば、もっと自由度の高い建設が出来るはずなんですが。まあ都市開発側からの提案ですので変更はないかと思われますがもう少し伸ばしてもよかったような気がします。元の容積率が770%というのも良くない気がしますが。