グローバルゲートはささしまライブ24の再開発エリア内の核施設となる複合超高層ビルです。170mのWestタワーと88mのEastタワー(大和ハウス名古屋ビル)があり、それらが低層棟で結ばれています。
今回はメインとなるWestタワーを紹介します。用途はオフィス、高層階はプリンスホテルが入っています。170mの高さは周囲では圧倒的であり、ささしまライブのランドマークとなっています。
| 住所 | 中村区平池町4丁目 |
| 高さ | 170m |
| 階数 | 36階 |
| 敷地面積 | 17,267.00 m² |
| 建築面積 | 11,272.08 m² |
| 延床面積 | 156,857.39 m² |
| 竣工 | 2017年 |
| 建築主 | 豊田通商など |
| 設計 | 竹中工務店 |
| 施工 | 竹中工務店 |

全景です。奥がWestタワー、手前がEastタワー(大和ハウス名古屋ビル)です。どちらも縦ルーバーが上に向かって伸びる共通のデザインとなっています。
事業主体は豊田通商を始めとして、大和ハウスや日本土地建物、オリックスや名鉄不動産の5社で構成されるSPCです。コンペでゼファーらのグループを破って当選しました。

Westタワーです。実はグローバルゲートは2013年には完成予定でした。しかしリーマンショックなどの影響があり、計画は大きく遅れました。周囲の愛知大学などの建物が順調に建設される中、最大の計画であるグローバルゲートのみ着工せず、空き地の状態が長く続いていました。
計画縮小、もしくは頓挫も危ぶまれましたが、2014年ごろから工事開始。当初の計画通り完成しました。ささしまライブの中核施設となるだけに、不況を乗り越えてなんとか規模を維持できたのは本当に良かったです。

アクセスはあおなみ線ささしまライブ駅から徒歩1分。右に見えているのが駅へつながるデッキです。名古屋駅から歩くと15分くらいで若干遠いですが歩けなくはありません。
中央のやや暗い部分はコア部分です。オフィスの平面レイアウトは文字通りコの字型になっており、トイレやエレベーターなどのコアがその真ん中(西側)にあります。
新しくできたエリアのため写真のように周囲には植栽が多いです。一方で電柱はないため近未来的というか雑然としていない街並みになっています。

商業施設は東側と南側からアクセス可能です。コンセプトは「GREEN STYLE」で、都心部にありながら自然と季節を身近に感じることができます。飲食や物販、体験型の店舗などさまざまなカテゴリの店があります。
右の弧を描く店舗形状と中央のエスカレーターの配置が自然と建物内に入っていきたくなるような絶妙な配置だと思います。商業施設は内部と外部があいまいで、緑の中を散策するような楽しさが感じられます。

EastタワーとWestタワーの間の部分です。緑の多さが特徴的ですね。外壁に木を使った部分があって隈研吾のようですが、それに加えて植栽もふんだんに取り入れられており、唯一無二の緑あふれる空間となっています。
もちろん見た目だけではありません。一部太陽光パネルが埋め込まれていたり、壁面緑化による環境負荷低減も行われています。またその太陽熱を利用した地域冷暖房システムで年間1400tものCO2を削減するなど、地球にやさしい「GREEN STYLE」となっています。

内部の様子です。全体的に木材が多用されており、照明は暖色系統でまとめられています。アトリウム内にも植栽が置かれており、ここでも「GREEN STYLE」のコンセプトが体現されています。
普段は人はそれほど多くありません。名古屋駅から離れているというのもあります。しかしこのアトリウムではイベントがときどき開催されており、そのときは多くの人で賑わいます。

屋上庭園の通路です。緑あふれる空間で、高層ビルに挟まれていることを忘れさせてくれます。素晴らしいですね。
このような施設が整備できたのはささしまライブの大きな区画を一から開発できたことも大きな要因かと思います。既にある建物を壊して再開発する場合、地権者の問題とかいろいろあって整形で大きな敷地を確保するのが難しいです。よほど余裕がないとこんな贅沢な空間の使い方はできません。

下の中庭は外部とも内部ともあいまいにつながっており、緑の中を歩く楽しさを感じられるような設計だと思います。名古屋の都市型の大規模商業施設の中ではかなりクオリティが高い方だと感じます。
この屋上庭園は4階から5階部分にもつながっており、かなりの広さになります。都会にいながらゆったりと過ごすことができますが、電車の音がかなり響いてくるのでそこはやはり都会です。写真のように名駅のビル群も望むことができます。

オフィスエントランスです。大規模オフィスとしての風格があります。低層部にはコンベンション施設があり、高層部には豊田通商や三菱電機などの有名企業やその系列企業が入居しているようです。
ホテルは動線が分かれており、建物北側にメインエントランスと車寄せがあります。名古屋初登場となったプリンスホテルは地上150mから遮るものなく見渡せる絶景ビューが人気です。

高い建物がない米野地区から見るとその威容が感じ取れます。これが規模縮小していたらささしまライブの存在感は今より小さいものになっていたでしょう。地域のシンボルとしてこのビルができてよかったと改めて思います。
ちなみに右となりは中京テレビの鉄塔です。ビルは60m級ですが、鉄塔の最高部は150m以上あります。
名古屋駅から少し距離はありますが、都会的な商業施設を味わいつつものんびりしたいときはグローバルゲートがおすすめ。緑あふれる屋上庭園でゆったり過ごしてみてはいかがでしょうか。