ナディアパーク

ナディアパークは栄にある複合施設です。2棟の高層ビルから構成され、中央部に特徴的なアトリウムを有しています。大津通から少し中に入ったところにあり、栄南西部の中心的な存在となる建物です。

コンセプトは「これからの名古屋の都市生活をデザインする文化・産業・アミューズメントの情報、交流の場」というものです。世界デザイン博覧会をきっかけに建設されました。

 住所  中区栄3-18-1
 高さ  108m
 階数  23階
 敷地面積  8,271.07 m²
 建築面積  6,835.27 m²
 延床面積  91,668.60 m²
 竣工  1996年
 建築主  名古屋市
 設計  大建設計
 施工  竹中工務店など

全体像です。左(西)がデザインセンタービル、右(東)がビジネスセンタービル、中央部が吹き抜けです。

もともとは名古屋市立中央高等学校がありました。その跡地開発としてできた複合ビルです。なお中央高校は現在新栄に移転しています。

ナディアは「NADYA」と表記され、これは「NAgoya」と「Design」と「Youth」と「Amusement」の頭文字をとったものです。

カルチャーやアートなどさまざまな文化や若者が集う場所となっており、周辺の美術館や科学館などと合わせて文化施設をめぐることも可能です。

こちらはビジネスセンタービル。23階・108mと栄南西部エリアでは最も高い建物となります。

8階までは商業施設で、9階より上がオフィスゾーンです。核テナントとしてはロフトや商業ゾーン「クレアーレ」が入居しています。

デザイン博に合わせてできたビルとあって外観意匠も特徴的です。丸みを帯びた部分と直線で構成された部分が混在し、見る方向によって表情が変わります。この方向から見るとなんとなく汐留の日テレ本社に見えなくもないですね。

高いデザイン性が評価され、中部建築賞、都市景観賞、BCS賞など数多くの賞を受賞しています。

デザインセンタービルです。高さは70m。4階までが商業施設で上の階はデザインに関する施設や青少年センターが入っています。

南にある矢場公園とビルは大階段によって道路をまたぐ形で連結されています。階段上は公園を見渡せるいい休憩スペースになっており、容器のいい季節は座るのにちょうどいいです。

金の像は「夢の女神像」です。自身の可能性を信じ、大きな夢に向かってチャレンジして人生に大輪の花を咲かせることを願うために設けられたようです。

アトリウムです。60~70年代メタボリズム建築のような独特の造形です。名古屋有数の大空間でかなり大きく見ごたえがあります。

南側には椅子が並べられているので、そこに座ってこの造形を眺めているだけでもワクワクと楽しさがこみ上げてきます。

周辺は松坂屋を始めとした大型百貨店が並ぶ高感度なエリアです。そんな中にあるナディアパークは人や文化との出会いを触発する良施設だと言えます。高層ビルとしても見ごたえがあるので、休日の都心ライフを過ごす場所としておすすめです。

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