名駅南の結婚式場が解体 笹島線整備も進む

名駅南で動きがあります。まず結婚式場マリエカリヨンが閉鎖。さらにその近くで市道笹島線の建設準備が始まっています。今回はその様子をお伝えします。

まずこちらが結婚式場です。公式サイトによると今年12月末で閉鎖に。コロナ禍を経て婚礼業界を取り巻く環境の変化と建物自体の老朽化により、社是として掲げている「最高のサービスを提供する」ことの継続が困難になると判断した、と書いてありました。

未婚率の上昇もありますが、最近は金銭的な理由により結婚しても式は挙げないという例もよく聞きます。その金があったら新居の家電などに充てたいという実用重視の人が増えているようです。少し前に金城ふ頭の結婚式場もなくなりましたし、婚礼業界は厳しいのだと思います。

建物の今後はわかりませんが、老朽化も理由として書かれていることから、おそらく解体なのだと思います。跡地利用は未定なので当面駐車場で暫定利用でしょうか。こうなると名駅南の土地はさらに広がることになります。既に長谷工がNAGOYA the TOWER2期の用地として仕入れている土地に加え、名鉄もバス駐車場移転がありますし、相当広い空き地が誕生することになりそうです。

続いて反対側を向くと笹島線の整備が始まっています。もともと駐車場が多かったですが、それらのアスファルトがはがされ、道路工事が始まりました。既に道路脇の溝となる部分が見えているので、道路のおおよその位置がわかります。

説明不要かと思いますが、笹島線はささしまライブの中央を東西に貫く道路に接続します。これにより駅西側に行きやすくなり、駅東の交通量を減らす狙いがあります。

西に行った地点から見ます。NAGOYA the TOWERがよく見えますね。

完成時期はわかりませんが、一度着工したらアスファルトを引くだけなので、それほど時間はかからないのではと思います。年内くらいには形になっているのではないでしょうか。

道路というのは着工すれば意外とすぐできますが、着工までが長いです。立ち退きが難航したり、用地買収の交渉に時間がかかったりします。

NAGOYA the TOWERは横にあったマンションギャラリーが骨組みだけになっていました。役目を終えたため解体でしょうか。しかし完売はしていないと思われるため、真相はよくわかりません。

ちなみに販売状況としては少し前の情報ですが7割~8割くらいだそうです。総戸数からいくとまだ100戸程度残っている計算になります。

最後に住友不動産が取得したとされるオンワードビル跡地はいまだに動きがありません。ここも気になりますね。

変わり続ける名駅南を今後も随時取材していきます。

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コメント

  1. 日野 より:

    NAGOYA the TOWERの2棟目ですが、この売れ行きでは「まず無い」でしょうね。1棟目では土地の半分も使ってませんから、どうにかする必要はありますが...。2棟目が建って欲しい方は一部屋買ってあげましょう笑

    名鉄は、名古屋中央営業所の跡地をどうするんでしょうね。現在、中川区で新営業所を建設中で、恐らく今年中に完成する筈なので、近いうちに情報が出るのかな。

  2. TenTem より:

    新道を作っているんですね!
    通信関係・水道関係・一般道,高速ジャンクションとインフラ工事も盛んなエリアですね。
    30年にはどんなエリアになっているのか楽しみです

  3. 渡世人 より:

    都市計画道路の整備も相まって、オンワード、仏具屋さん、結婚式場跡地など広い土地が確保されることとなりました。名古屋都心部にとってまたとない好機です。ただ、名駅地区とあっては交通の便が中途半端なのが難点です。竣工したナゴヤ・ザタワーが他の物件と比べて中途半端な立地であることが完売に至っていない原因の一つと思います(比較的廉価な賃貸室物件が多数入っているのが価値を下げて敬遠されているいるという指摘もあります)。まずはささしま新駅を早急に整備し、インフラを確立することすることが名古屋市が行う最初の仕事だと思います。これがないと名駅南地区の再開発は無秩序にしか行われず、大規模な建築も計画されないのではないかと思います。