SRT乗降テラスを社会実験へ 運行詳細なども判明

2026年から運行を開始するSRTの概要が徐々にわかってきました。これまで連接バスを使った社会実験が行われてきましたが、9月中旬からは新たなバス停をさらなる実験が開始。明らかになりつつあるSRTについてまとめます。

既にご存じかとは思いますが、SRTは観光需要やバリアフリーの推進に対応する都心部の新たな交通手段です。名古屋駅から栄の最も移動需要が大きい東西ルートと、名古屋城や大須などを結ぶ観光周回ルートが整備されます。

結論から言うと私はこのSRT、かなり微妙なものになると不安に思っていますがまあまずは見ていきましょう。

引用新たな路面公共交通システム「SRT」トータルデザイン懇談会(以下の資料も同様)

まずこちらは9月の会議で決まった車両のデザイン案です。かなり未来的で「バス感」が少なくかっこいい乗り物です。まだ完全確定ではないものの、概ねこれがベース案として進められることになりそうです。

ただ、上に「Side Ride Transit」とあるのが気になります。これでは「横から乗る交通」でしかありません。ただのバスです。新しい先進的な基幹交通となるにはRapidやSmartといった要素は必須だと思います。ご覧の通りデザインはいいのですがその他に不安要素が多いです。これは後述していきます。

ちなみに運行は名鉄バスが担うと先日決まりました。

内装です。ふつうの座席ではなくカウンター形式で外を見られるような空間があります。これはいいと思います。

このように車両は結構気合が入っていて期待が持てます。この未来的な車両は乗ってみたいと思わせる効果があるでしょう。

ただ、開業時点では本数が1時間に1本になるそうです。これは大きな不安を覚えました。そもそも今回のような都心をめぐる交通手段は待ち時間少なく乗れることも必要な条件だと思います。大量輸送も目的の一つだと思います。1時間に1本ではたまたま居合わせた客しか乗れません。目の前のSRTを逃したからあと1時間待つか、とは絶対ならないと思います。

まあ本数を後で増やすことはできると思いますが、最初に大々的にフルスペックでやらないと人々に新たな交通手段として認識されないと思います。認識されないということは利用されないということであり、たまたま居合わせた客や絶対にSRTに乗りたい人以外は東山線を使うだけです。

個人的には1時間に1本というのは開業と言わずそれを社会実験というのではと思ってしまいますね。まあ予算の都合とかいろいろあるんだとは思いますが早くも先行き不安です。

次に整備されたのはこちらです。市によると、SRTは従来のベイ型ではなくテラス型のバス停を発着するとのこと。回遊性の向上などが期待されています。

基幹バスを成功させた我が街なので、できれば中央走行式がよかったですね。道路の真ん中を走るとなるとインパクトも違う気がします。まあ広小路通は幅員がそれほどないので難しいかもしれませんが・・・

こうなると路上駐車や左折車両の影響を受けるので、いかにして定時性を保つかというのはポイントになりそうです。優先信号の配置までは無理かもしれませんが、SRT優先レーンくらいはやる必要があると思います。

こちらは実物ですが、パースに比べてなんか既存の歩道にとってつけたような印象を受けました。こういう細かいところも大事です。歩道と一体感のある舗装とし、チープさを排除することが重要です。車両がかっこいい分もったいないです。

ただ、私が最も心配しているのは、名古屋駅と栄のSRT乗り場です。ご存じの通り名古屋駅の東口広場は再整備中。栄も久屋大通公園の再整備が進んでいます。どちらもSRTの拠点になりうる場所ですが、せっかくの再整備が進んでいるのに、SRTが全然計画に取り込まれていないと感じます。大丈夫なのでしょうか。

乗り場がわかりやすいというのも重要な条件です。SRTを大々的にデビューさせるなら、名駅と栄の再整備に合わせて洗練された乗り場を建設すべきです。

ということで車両以外はかなり不安が多いのが現状です。SRTというからにはBRTを超えた先進的システムであってほしいです。ただの「Side Ride Transit」にならないことを祈ります。

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コメント

  1. 素人 より:

    私も名古屋駅の乗り場は運行間隔、デザインと並んでかなり重要だと思います。
    東口に出てすぐSRTと乗り場が目に飛び込んでくるのが理想だと思うけどスペース的に難しいかな。
    それに名古屋⇔栄ルートの名古屋駅周辺は左回りになるっぽいので高確率でミッドランドスクエア側に出来そうなんですよね。

    デザインはタイヤが見えないと一気にバスっぽさが無くなり逆にタイヤが見えるとどうしてもバスにしか見えないですね。
    左右に動くので難しいかもだけど何とか前輪も見えないように工夫して欲しいな。

  2. おろろN より:

    私は不安より悲観しか有りません。
    優先信号すら無いのなら実質只の路線バスです。

  3. すもも より:

    結局、ちょっとこ洒落た単なる連接バスか…
    道路にセンサー埋め込んで宇都宮LRTのタイヤバージョン
    みたいな奴が走るかと淡い期待を抱いていたのに(´・ω・`)
    本当にやる気があるのなら、広小路通りなんて
    公共交通機関と業務用車両以外の一般車通行禁止くらい
    やってもらいたいが、名古屋じゃ絶対無理なんだろうな
    裏通りの路地ですら車が大手を振って幅を利かすような
    街なんだから

  4. 関係者 より:

    運行間隔は10分に1本が基本として予定されており、最終的に都心ループバスが廃止され、SRTに統合される予定です。また運行ルート上には優先信号(PTPS)、優先レールができる予定です。

    • 名無し より:

      でしょうね。流石に、バスのガワを変えただけでは意味ないのは誰だってわかるし。そこまで悲観しなくとも、とは思います。ただ、この手の新規開発交通モードは経年の置き換えコストが嵩むことも念頭におかねば、ですね。ガイドウェイバスしかり、リニモしかり。

  5. 尾張のおっさん より:

    これならば、地下鉄開通予定だった路線の41沿いや、上飯田>丸田町>千早>ささしま に路線できそうですね

  6. あdっs より:

    EVバス二台連結させただけでしょ。市バスとどう違うんだよ。内装デザインも微妙。椅子が少ないから立ち客ばっかになりそう。カウンター席とか要らんだろ。普通にロングシートで良かった。初期企画のLRTが良かった。宇都宮みたいなLRTが良かったわ。

  7. 住都局 より:

    管理人さんもおしゃってますが、SRT導入の主目的は大量輸送ではなく都心部の賑わいづくりです
    洗練されたデザインの乗り物を走ることで、そのま街のシンボルなり、都心部のさらなる活性化を図ることを目指しています

    運航頻度を増やすことが主目的であれば、そもそも連接バス自体が不向きです
    移動目的だけなら、東山線や、都心ループバスがすでにありますしね

  8. 名古屋 より:

    そもそも名古屋って観光地がイマイチじゃん
    張り切ってテラス席とか付けちゃってるが観光客乗るかな?
    交通手段だけ整えても目的地(観光地)が無いんじゃ…

  9. 名古屋 より:

    SRTは、Smart Roadway Transitの略称だったはず
    なぜ、Side Ride Transitになっているんだ?

  10. aa より:

    手段はとにかく何でもよく、とにかく孤島状態のささしまライブへ名古屋駅、大須方面の観光客が流れるようにする必要がある
    名古屋駅からの動く歩道とか話は出てますが・・・