フコク生命ビル建て替えは、旧フコク生命ビルの跡地と隣接駐車場を一体的に開発し、16階・83.31mで延床4.7万の大規模ビルを開発するプロジェクトです。
2021年2月頃に計画が判明し、同年の下半期頃から着工、工事が始まっていました。施工は清水建設です。詳細はこちらから。
前回から1か月ぶりの取材です。取材頻度を上げています
大きく進んできています。コア部分13階、外周部分11階くらいです。3分の2を超えています。
低層部分の外観が見えてきました。白の格子状のフレームが目立ちます。中日ビルに似ていますがこちらの方が彫の深いファサードです。
南西から見ます。ここのタワークレーンは一気にマストを伸ばすのではなく、じわりじわりと上げていく方式のようです。
オフィスフロアの基準階面積は名古屋市内で最大級となる約2350平米を予定しています。 レイアウトや用途の変更にもフレキシブルに対応できる無柱空間となります。
さて、6月30日には清水建設と富国生命から、ビルの正式名称が「名古屋シミズ富国生命ビル」に決定したと発表がありました。
竣工は2024年3月であることも明かされました。前は同1月と公表されていましたが少し伸びたようです。
引用清水建設プレスリリース「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」のビル名称を決定
いくつか新しいパースも出されました。左は基準階の各階に設けられる吹き抜け空間です。共用会議室や外部共用バルコニーと連続するリフレッシュスペースが吹き抜けに面して設けられ、入居者に快適さを提供します。
右はエントランススペースです。地産木材を用いた連続壁が人々を迎え入れ、その内外に訪問前のミーティング等に利用できるタッチダウンスペースが設けられます。
最上階にはテナント専用ラウンジができるようです。多様なワークスペースやハイグレード会議室を設置する他、リモート会議用ブースの導入、無人コンビニエンスストアの入居も予定しており、入居者にとって高い利便性を実現します。
本ビルは、これらの共用部の仕様や立地特性等が高く評価され、多数のテナントの入居が決まっているようです。また、清水建設名古屋支店、富国生命名古屋支社、清水総合開発東海事業部・名古屋営業所も本ビルへの移転を予定しています。名古屋シミズ富国生命ビルは、文字通り清水建設グループと富国生命の中部地方における中核拠点となる見込みです。
建物のボリューム感と同時に大型のオフィス供給としても大きなインパクトを持つ再開発になりそうです。完成は2024年3月の予定です。