陰陽連絡線旅行 自然と歴史を感じる鉄道の旅

6月もほぼ終わりです。気づけば今年も半年が終わったことになります。時間が流れるのは本当に早いものです。

さて今日は久しぶりに旅行記と行きたいと思います。たまにはこういうのもいいかなと思うのでぜひお付き合いください。

今回の旅行記は昨年神戸にいたので神戸発となります。浅春18きっぷで陰陽連絡線をつかって岡山、島根、鳥取をめぐります。

神戸市内から岡山市内までは約2時間です。姫路までは新快速でかっ飛ばせますがそこから先はやや鈍足です。

岡山駅に着きました。のぞみ全停の駅です。山陽区間では都市規模は広島に次ぐナンバー2ですが、交通の要所という点では岡山がナンバー1です。四国方面や山陰方面への列車が頻繁に発着しています。

桃太郎の銅像が立っています。きびだんごのお土産など桃太郎をモチーフにしたものがたくさんありました。桃太郎線という路線もあります。

岡山市内はそこそこ高層ビルが建っています。ただし70~80万都市のため、高さランキングをつくったときに上位を占めるのは業務ビルではなくマンションです。

こちらは100m級のツインタワマン、グレースタワーです。最近では岡山最高層で130m級の「杜の街グレース 岡山 ザ・タワー」が完成しました。さらに現在は140m級の遊プラザ跡地開発が進行中です。結構勢いがありますね。

岡山の有名観光地といえば岡山城と後楽園が有名です。駅からはぎりぎり徒歩圏といった感じで、歩きたくない方はバスや路面電車を使った方がいいかもしれません。

川のほとりに建つ岡山城が美しいです。昨年リニューアルオープンしているのでおすすめです。

こちらは後楽園。岡山城とは隣接した敷地にあります。日本三名園のひとつで、当ブログ的には兼六園をお伝えしていますのであとは水戸の偕楽園だけです。

金沢遠征後編 市内観光

当ブログ最初期の記事ですね。懐かしさすら感じます。

岡山城がきれいに見える場所もあります。緑との組み合わせが非常に美しいです。広大な緑からはいい匂いがしました。開放感があっていつまでもいられます。

次は倉敷に行きます。美観地区はとても有名で誰もが聞いたことがある観光地ですね。在来線で15分ほどでつきます。

こちらが倉敷の美観地区です。余計な色彩がなく白と黒で徹底的に統一されていて街並みとしての一体感があります。外観だけでなく店舗そのものもとても魅力的。デニムなど倉敷ブランドが揃うショップや、映えるスイーツがたくさんあるおしゃれなカフェが軒を連ねており、若い女性にも大人気のようでした。

川沿いの美観地区。とても美しいです。観光客もかなり多かったですね。町家を改装したカフェなどもあって雰囲気最高です。

近くには倉敷アイビースクエアという紡績工場を再利用している商業施設もあります。こちらもおすすめです。

さてここからは青春18きっぷらしく在来線をひたすら移動します。出雲大社を目指すので伯備線を北上です。陰陽連絡の最も重要なルートです。

国鉄時代から使われている真っ黄色の電車に揺られます。やくもに抜かされつつゆっくり進んでいきます。

途中新見で乗り継ぎ時間ができたので、駅前の名もなき食堂で腹ごしらえをしました。喫煙と禁煙が分けられておらず、テーブルや内装もどことなく古さを感じさせ、昭和からやっている洗練されていない雰囲気ですが、これがいいのです。いかにも青春18きっぷの旅という感じがしていいのです。

駅に戻ると米子へ行く電車がやってきました。もうあたりは暗くなり始めていますが、ここからがまだまだ長いです。

そして倉敷からおよそ6時間、ついに出雲市駅に到着しました。この日はもう体力の限界、駅前のホテルで一泊します。

翌朝は早起きして出雲大社に行く予定です。前日夜遅かったので朝はゆっくりしたいところですが、毎度のこと電車の時間がタイトな旅行なので早く起きることにします。

出雲大社です。早朝に来たら観光客も少なく、境内の中でしんとした神秘的な雰囲気を味わえました。結果的に朝早くホテルを出たのは正解でした。

出雲大社は縁結びが有名です。ここで言う縁とは、男女の縁だけでなく、人間関係や人々を取り巻くあらゆる「ご縁」のことを指すそうです。私は人生は努力の他に「運」と「縁」が占める割合が少なくないと思っています。この旅行を楽しめたのも何かの「縁」と天気に恵まれたという「運」があったからかもしれません。そのめぐりあわせに感謝しつつ、立派な注連縄に感銘し、境内を後にしました。

ちなみに建築的には出雲大社は神社建築の中でも最初期に当たります。屋根の上の千木と鰹木、塗装の少ない白木はその特徴です。

さてここからは一畑電車に乗って松江まで行きます。列車は宍道湖沿いに走っていて、座席が湖が見やすいようにセットされています。

もうひとつ車窓からは特徴的な風景が見えます。住宅の屋根がみな独特の橙色をしていることです。これは「石州瓦」と呼ばれます。石見地方の良質な地層から採れる粘土と、出雲産の含鉄土石「来待石」を釉薬として使い、それを高温で焼き上げることで独特の色合いになるそうです。この屋根を見ると山陰に来たという感じがしますね。

松江は宍道湖と中海の間に位置する都市です。人口はそれほどありませんが参院の主要都市のひとつです。

街中に竹島の展示館があり、無料で入れたので立ち寄りました。小学生のころから地域学習の題材として積極的に扱われているのが見て取れました。名古屋の小学校では伊勢湾台風や木曽三川の治水について学んだ覚えがありますが、島根県ではそれが竹島なのでしょうね。ただしこちらの方が国家間の領土問題ということでやや扱いが難しい点はあるかもしれません。

松江城に行きます。名古屋からだとあまりなじみがないですが、実は国宝に指定されている歴史的価値の高い城郭です。

少し小高い所に建っているので、天守閣の最上階からは街並みを一望できました。

ここからは快速に乗って鳥取まで行きます。ちなみにこの日在来線に乗るのはこの区間だけなので青春18きっぷは使いません。

この日運行されていた電車というか気動車は名探偵コナン仕様でした。かつて名鉄犬山線の江南駅がコナン駅を名乗っていたこともありますが、こちらは青山剛掌の出身地ということもあり、本物を求めてファンがやってくるそうです。

最後は鳥取砂丘を観光します。一面に砂が広がるこの日本離れした景色は非常に見ごたえがあります。

私は地理が好きで、このブログのテーマだと交通とか都市が話題になりがちですが、自然地理もかなり魅力的に思っています。鳥取砂丘はそんな私からすればとても行ってみたい場所のひとつでした。

気になることはいくつもあります。例えば砂漠とは何が違うのか。砂漠は年降水量が極めて少なく、地面の下まで乾燥しています。一方ここは日本なので降水はそれなりにあり、極限の乾燥状態ではありません。そのため地面を掘ると土が湿っています。これが違いの一つです。

他にもどうやってこんな広い砂丘ができたのかとか疑問は尽きません。いろいろなことに思いをはせながら歩くのはとても楽しかったです。

鳥取駅まで戻ってきました。あとはスーパーはくとで神戸まで戻ります。当然ですが智頭急行は普通電車でも青春18きっぷは使えません。

陰陽連絡を駆使して岡山倉敷と鳥取島根を周遊する旅、神戸発だといい感じに1泊2日で行けます。名古屋発だとちょっときついですが行けなくはありません。歴史と自然を感じる旅にぜひ行ってみてください。

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コメント

  1. タブー(禁じられた愛) より:

    私たちが、岡山県岡山市にある岡山城と後楽園に行って旅行✈️にも最高ならいいけどそれがモデルでタレントの村上恵梨さんも亡くなってから16年になるのでDVD「TWO FACE」も観たいです。