名鉄レジャックが閉館 半世紀の歴史に幕

3月31日、名鉄レジャックが閉館しました。同施設は1972年にオープンし、名古屋の若者文化の中心地として運営を続けてきました。

半世紀にわたって営業してきたとあって、多くの人が思い出を作った場所になりました。最終日にはたくさんの人が詰めかけ、別れをしのびました。

閉館後のレジャックです。看板などはまだ外されていませんが、低層部で何やら工事が行われていました。今後建物は解体されるため、その準備でしょう。

レジャックとは「世間のレジャーをジャックする」という意味の造語です。当時のイケイケだった頃の雰囲気が伝わってくるネーミングですね。

建物解体後は再開発の用地になります。当初はあの巨大な壁ビル案でしたが、コロナ感染やリニア延期の問題を受けて再検討中。先日発表された2023年の設備投資計画では名駅再開発については触れられていませんでした。まだ方向性を決めかねているものと思われます。絵姿が表に出てくるのにはもう少し時間がかかりそうです。

入口の様子です。閉まっていて中に入ることはできません。当ブログ始まってからも丸栄、中日ビル、アネックスなどさまざまな商業施設の閉館がありました。閉店する最後の瞬間と、翌日以降の静まり返った雰囲気というのは、やはり独特の寂しい空気感があります。

なお同日メイチカも閉館しています。こちらはリニアに伴う関連工事で、2026年に復活予定です。しばしのお別れと言った感じですね。

名鉄は新ビルを2024年に判断するとしています。先日読売新聞には社長のインタビューが載っていて「一体的に」整備することが強調されていました。また規模は当初を維持すると書かれていました。名鉄は再開発プロジェクトを一丁目一番地と位置づけ、需要を見極めつつ力を入れていく方針のようです。

なお名鉄百貨店については今の形態で存続させていくのは難しいと語っていました。おそらく新しい商業施設に転換するものと思われます。

先代のレジャックがそうであったように、新ビルもランドマーク性を含めて若者を中心に人々を引き付ける建物になってほしいと思います。

シェアする

フォローする