6月13日、三菱地所より栄広場の詳細情報が発表されました。それによると最高級ホテルのコンラッドが確定、低層部のTOHOシネマズの進出も決まったようです。またいくつかの新しいパースも出てきました。
栄広場は、栄というか名古屋の最重要プロジェクトです。41階・211.7mという圧倒的高さを誇る栄の新たなランドマークタワーを今回は徹底紹介していきます。
現在の様子はこちらから。
引用三菱地所 ニュースリリース(PDFファイル、以下の資料も同様)
こちらが新しいパースです。前回とほとんど変わっていませんが少し変更されているところもありますね。まず全体的に白のルーバーが強調された意匠となっています。
次に頂部の形状が変更になっています。以前のも斜めにカットされていましたが、今回はその進化版のような感じで、より複雑にカットされたデザインに仕上がっています。これで頂部ライトアップなんかしたらめちゃめちゃカッコイイでしょうね。
個人的にはビル北西側、ルーバーが曲線的にカットされている部分も注目です。ちょうど名古屋ビル東館のような形です。初期パースにあった曲線的なイメージが、単純な形状にはなったものの復活したように思えてうれしいです。
久屋大通側の新パースです。遠近法のせいもありますがテレビ塔と比べてとんでもなく大きな建物に見えます。実際テレビ塔の高さ180mを超えるのは確かで、新たなランドマークとして抜群の存在感を発揮するでしょう。
低層部の屋根の形状もかっこいいです。ライトアップにより高級感のある雰囲気になっています。
そして頂部には「CONRAD」の文字。待望のラグジュアリーホテル確定です。
コンラッドはヒルトン系の最上級ブランドです。これまでの名古屋のホテルは名駅のマリオットや伏見のヒルトンが最高でしたが、コンラッドはそれをしのぐラグジュアリーホテルです。外資系の進出は本当に悲願だったので、確定してよかったですね。国内外の富裕層観光客、VIPなど新たな顧客層の獲得に寄与することで名古屋の都市ブランド力向上に貢献してくれそうです。
構成としては、31~41階に計170室の客室があり、うちスイートルームは29室となります。スタンダード客室で面積が約50平米あり、名古屋地区では最大級の広さです。31階にはレセプションロビーや料飲施設であるオールデイダイニング、32階にはスパ・プールとジム、40階には名古屋の豊かな眺望を楽しむことのできるルーフトップバーが設けられます。エントランスとなる10階、11階には国際MICEに対応したボールルーム、会議室等が設置されます。
12階から30階はオフィスとなります。貸付面積としては25000平米で、基準階面積は1600平米です。これは実は中日ビルより少ないです。
13階、14階には、新たなビジネスの創発を目的に、コワーキング・カンファレンス・ライブラリー・プライベートワーキング機能等を整備し、これらを連続する2フロアに集約することで、企業、学生、市民等の多様な人々のコラボレーションを創出していきます。
スカイロビーの様子です。栄一の超高層ビルとして風格ある空間になりそうです。木のルーバーの雰囲気がちょっとKITTEっぽいですかね?
名古屋のオフィスビルでスカイロビー方式は少ないです。というかタワーズ+ゲートタワーだけだと思います。
5階~9階には、栄エリア初となるシネコンが整備予定。TOHOシネマズが入ります。名古屋の中心ということで、最新の設備・機器を導入した本格的施設となり、中部エリアのフラッグシップ的な店舗になると思われます。
国内外の映画コンテンツのほか、コンサートや演劇、スポーツのライブビューイング(生中継)などの非映画コンテンツの上映により、年間を通して安定した賑わいを栄エリアに形成していく予定です。
シネコンは商業施設の上階に位置し、ロビーが商業施設につながる屋上広場に面して配置される予定です。そのため商業施設へのシャワー効果および施設内の回遊性向上が期待されます。
地下2階~4階には、パルコによる高級感のある新たな商業施設が開業します。デザインコンセプトとして商業部分全体を舞台と見立て、1~3階におけるファサード部分を、舞台の幕があがる様子として表現しています。
また、J.フロントリテイリンググループの既存施設である松坂屋名古屋店、名古屋パルコ等と相乗効果を図りながら、栄地区の魅力向上を目指していきます。
屋上広場です。映画を見た後にちょっと一息、久屋大通公園を眺めるなんて最高ですね。この方角からは中日ビルの屋上庭園と相対する角度にもなるかと思います。
なお、新ビルは地下レベルでのバリアフリーアクセスにも配慮されており、北側東山線、東側名城線、南西側クリスタル広場の3か所と接続する予定です。
環境配慮として、地冷や自然エネルギー利用等の導入により省エネルギーを目指すとともに、CASBEEのSランク取得を目指します。
その他、今回のプレスで竣工が2026年3月であることもわかりました。ホテル、商業施設の開業は夏ごろと思われます。今からちょうど4年後です。
思えばここまで長かったです。栄広場の暫定利用は50年。高層ビル建設の話題が本格的に出たのは2018年で、そこからコロナ禍を乗り越えて素晴らしい形で着工となりました。
次世代の栄をリードするプロジェクトがついに形となって動き出します。これぞ都心一等地にふさわしい複合超高層、完成が本当に楽しみですね!
コメント
新しいパースを見ると、JRセントラルタワーズに近いくらい白いビルになってしまうのかもしれませんね。(ガラス張りが理想ですが…)
あとは、個人的には1~3階部分はやはり初期パースが格段に良かった。コンセプトや費用面などあるんでしょうが、今のは地味。
正式にコンラッド名古屋が発表されて一安心ですね。
リッツカールトン名古屋の報道は敷地の広さや場所的にも中止になった噂というか、続報もなく寂しい現状ですが栄広場の再開発インパクトが波及してくれると嬉しいですね。
トップカメラのところのブツ切り感が凄く
そこが残念
逆に将来トップカメラの所に増築しやすそうな
感じがするので
その辺に期待したい