金山総合駅上空にバスターミナルを整備?

先日、金山総合駅上空に新しいバスターミナルを建設する構想が報道されました。驚いたことにそのときの私のツイートは栄広場発表時並みに拡散されました。非常に多くの方が関心を持っていることが伺えます。今回はそのバスターミナル構想について考えていきます。

まず建設地は金山総合駅上空で、アスナル、金山南ビル、コンコース、国道19号線で囲まれた場所です。規模などは一切不明ですが、ただのターミナルではなく商業などの施設も入れて複合施設化する構想もあります。完成時期は未定です。

これに関してツイッターでアンケートをしてみました。好意的な意見が多かったです。

おおむね好評のようです。しかし、意外に思われるかもしれませんが、私はこれは手放しでは賛成できないと考えています。面白そうでワクワクするものの費用対効果が疑問で優先順位があまり高くないのでは、と思っています。そこについて詳しく述べていきます。

計画のねらい目としては、交通の名駅一極集中を解消することや金山駅周辺の賑わいの波及が挙げられています。まずは交通関係から。確かに現在高速バスなどは名駅に集中し、キャパオーバー気味です。これを一定程度金山に分散させるのは理解できます。金山は空港からのアクセスもよく、名駅ほどではないものの鉄道路線が集まり、一大拠点になれるポテンシャルを秘めています。

しかし太閤通口の地下に新しいバスターミナルをつくる構想はどうなったのでしょうか。おそらく名駅の新ターミナルはささしまの高架の辺に停留所がある高速バスの集約も想定しているでしょうから、それを金山に分散させるというのは整合性が付かない気がします。あるいは、それをつくっても溢れてしまうとか、バス需要が激増することを想定しているのでしょうか、よくわかりません。

個人的には、バスターミナルばかりつくり過ぎの印象さえ受けます。名駅のバスターミナルも、ゲートタワーと名鉄BCのせいぜい2か所くらいに集約して欲しいと思いますが・・・

それと高速へのアクセスも気になります。入口は東別院だと思いますが、出口はどこになるでしょうか。これも考えなくてはならない問題です。

次に賑わい波及ですが、これは難しいのではないかと思います。ここにバスターミナルを建設しても、南は金山南ビルが、東はコンコースがあり、それを越えて周辺に賑わいが波及するのが想定しづらいです。また西側も国道19号線の向こうは線路しかないのでこちらも賑わいは限定的。思ったほどの波及効果はないのではと思います。

まあ人の流れが活発になって周辺再開発も活性化するといった効果はあるかもしれません。金山は再開発の規模が駅規模に見合っていない感じがするのでその辺は少し期待したいですが。

私としては、アスナル金山建て替え後の高層ビルの低層階にバスターミナル機能を入れればいいのではないかと考えています。というかそうなると勝手に思っていました。

駅上空にバスターミナルをつくるのは大変です。費用も労力も普通の倍くらいかかるのではないでしょうか。それなら、どうせ建て替えるアスナルの跡地にできるビル内にバスターミナルを設置したほうが話が早いです。

こんな計画が出てくると言うことは、アスナル建て替え後の高層ビルについては構想があまり進んでいないのでしょう。他にも市民会館の再配置など、市は金山だけでもやらなくてはならないことが山ほどあります。あれもこれも進めるだけの力が市にあるようには残念ながら見えません。突飛なバスターミナルを立案するより、まずはバスターミナル機能を含めたアスナル建て替え計画を着実に進めたほうがいいと思います。

ビル内といいましたが、現在のような半屋外スタイルでも構いません。とにかく北口をバスターミナルや高層ビルで再編成すれば済むという話をしています。それは不可で、絶対に線路上空でないといけないという理由はあるでしょうか。私には思いつきませんが・・・

ということで、今回の計画は、好意的に見れば、金山にもバスターミナルを核とした一大拠点をつくり、そこを中心に賑わいを広げていく、そして金山を名駅や栄に次ぐ第3極として育てていく、という風に取ることはできます。私としても金山はそうなってほしいし、第3極としてもっと発展して欲しいと思っています。

ですが今回の構想は費用対効果に疑問符がつきます。ついでにバスタ金山とかいう名前も・・・バスタ新宿のパクリ感が半端でないので何か別の名前にしてほしいです。

個人的に思ったのは、今回の計画はあおなみ線延伸計画と同じ匂いがしました。面白そうだけど、もっと他の方法があるのでは?という感じです。

何度も言いますが、名駅に集中している高速バスの一部を分散させて、金山も発展させていくと言うのは賛成です。でも、それはアスナル高層ビルの下でもできるし、むしろアスナルや市民会館の方をまずはやるべきです。それが市にできる金山発展の最善手だと思います。

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コメント

  1. can より:

    金山は東西を大通りで挟まれ開発するスペースが足りないので線路上空の利用はありかなと思ってました
    ただおっしゃるとおりそれがバスターミナルなのかはよくわかりませんが。
    私はアスナル金山が気に入ってるので線路の上に新アスナル金山をつくりアスナル跡地に高層ビルというのもありかと思います。低層の建物なら線路上にも建てられるでしょう。
    あとバスタの名称は国交省がバスターミナル整備の構想として全国に展開しようとしてる共通の愛称なのでバスタ新宿と被るのはある意味当然です。

  2. 権兵衛 より:

    名古屋市の意図をはかりかねる部分もありますが…
    名古屋市は、金山駅とJR川崎駅とを比較検証するページを作っており、ラゾーナ川崎の成功を分析しています。ラゾーナ川崎の成功として、地元住民の利用、普段使いが多いことを挙げています

    てっきり金山もそういう方向性で再開発すると思ってました。ちょうど金山周辺は中区も熱田区も中川区もファミリー層が多く、都心にしては珍しい構成でリピーターになる可能性が高く、さらに名駅や栄と客層も被らずとてもいい案だと思ってました

    バスタの客層はそれとは少し異なるため、どういう風に金山の開発を進めるつもりなのか気になります
    もしかしたら川崎の例は深い意図はなかったのかも

  3. すもも より:

    バスタ、国交省の登録商標で、今後全国展開しようとしている
    肝入りプロジェクトですから
    名称がパクリと言われても…
    補助金がどうなのかは知らないが、国交省主導でそれなりの
    補助金も出るのだろうから、この機にこの流れに乗ろうとしているのでは?

    https://www.kensetsunews.com/web-kan/345582
    https://www.mlit.go.jp/common/001146884.pdf
    https://www.mlit.go.jp/common/001294007.pdf

  4. 鷲津砦 より:

    アスナルの敷地だけでは、現実的にターミナル機能のために確保出来るスペースが足りないのではないかと思います

    現アスナルにも、一定規模のバスターミナル施設はありますが
    バスタ金山の構想では、名駅地区の高速バスや観光バスを分散させるとの事で
    アスナル地区の将来再開発ビルに新ターミナルを築く場合は当然、現在のアスナルよりバス運用の規模を大幅に増すことになります

    それを満たすには、低層部の広範囲を交通機能で埋める事になり
    将来再開発ビルの低層部の商業・イベントなど賑わい施設の比率は、現在のアスナルよりも低いものとなります

    市としてはまず間違いなく、アスナルで成功した、駅側や路上からアクセスの良い低層棟による駅前の賑わい作りを、将来ビルにも継承したい筈です
    むしろ、より拡大したいと考えていると思います

    そこで線路上空間を使えば、北口駅前の賑わいを喪失せずに大型バスターミナルを築けますし
    容積的余裕が充分なら、(線路上バスタでこなせば良いため)アスナルの敷地に今程度の交通ターミナル機能を残して再開発する必要もなくなり、駅前の賑わい要素がより充実します

    逆に、重量的に階数を稼ぐのが難しい等により、線路上だけではバスターミナルの容積が足らないとなった場合でも
    バスタはアスナル敷地の南に隣接する訳ですから、バスタと将来ビルを連結構造にして、ターミナル機能の一部をアスナル敷地側で分担したっていい

    また、線路上の方がバスと鉄道アクセスとの連携性も高くなります
    アスナルもめちゃ近いですが、コンコースと密着する線路上のそれには大分及ばないであろうことは、こちらのニュース動画の1分10秒辺りの画像を見ると実感できます

    https://news.yahoo.co.jp/articles/c94494ab4e5460918668c7e487551782e0d0a1ac

    また、20秒頃の画像では、バスタのアスナル地区や駅との動線が強調されています

    アスナル地区将来再開発ビルが線路上空間のバスタ金山と繋がり、実質的なバスターミナルビルとなる
    更に、線路上のバスタを通り抜けるルートが出来る事により、将来ビルと駅の接続も一層良くなる見込みが立つ

    これらによって、アクセス面から将来ビルの価値が増し、アスナル地区再開発に弾みを付けられる、という企図もあるのかもしれません

  5. 渡世人 より:

    金山駅の乗降者数を調べてみたらJR東海・名鉄・地下鉄合わせて47万人(2018年度)を超えていました。これは関西以西(中四国・九州)最大のターミナル博多駅(JR九州・西日本・地下鉄)を抜いていました。関東以北(東北・北海道)のそれである札幌駅(JR北海道・地下鉄)をはるかに超えています。にしては地上の駅周辺が少し寂しい気がします。数年前名古屋を訪れた際、帰りがけの日曜日だったか金山で手羽先サミットなる催しがあると聞いたので出かけてみました。南口の駅前広場で全国の手羽先を扱う店がテントを張って手羽先を販売して気に入った手羽先を割りばしで投票するという企画だったと記憶してます。それなりの人出もあり十分楽しめたのですが、欲を言えば会場が狭すぎ。もう少し余裕があれば例えばビール会社などとコラボするとか手羽先にまつわるショーとか調理の実演とか料理教室とかもっと盛り上がる企画も出来たでしょうに。食べるスペースも限られていて結局コンビニで缶ビールを買ってはしたなくも歩道のガードレールかなんかに跨りおいしくいただいた記憶があります。
     話を戻すと、これだけの立地条件、即ち名古屋圏の東半分のターミナルであり中部空港からのゲートタウンである有利な立地条件を全く生かされていないのは残念です。単なる通過地点になっている気がします。その原因は 1)理想的なターミナルであるがゆえに鉄道利用者の乗り換えが駅構内で完結する。駅から出る必要がない。2)地形上周辺の面的広がりが難しい。
     1)に関しては金山駅の最大のセールスポイントでありこれを名古屋駅や大阪駅梅田駅とは逆に不便にするようなことはできません。それならば2)の悪条件を克服して乗り換え客を含む駅利用者が駅を出て街歩きや買い物、食事やイベントを楽しむ魅力を作るしかありません。
     アスナル商業施設の後継である高層ビルの顔でもある低層部分にバスターミナルを作ってしまうより、掘割である鉄道部分の上にバスターミナルを公費で作ってくれれば、限られた土地の有効利用になり金山のターミナル機能が向上し、他の都市計画も絡めて南北の繋がりも更に深くなるのではないでしょうか。ただ、諸先輩から伝え聞いたかつてのディープな金山もある程度残してほしいものです。あの名古屋駅西口が大きく変わろうとしていますので。

  6. みそたま より:

    アスナル金山と現在のバスターミナルと、その横の道路(閉鎖して跡地利用検討)で一体的に開発をしたいので
    バスターミナルを移動させたいというのが本当の所かと思います。
    あと合わせて南口広場の再整備も検討されてます。
    広場広くするためにタクシー乗り場も移動するのかな?
    名古屋駅のJRバス、名鉄バスそれぞれ自前でターミナルある所はそのままでしょうが
    ウィラーやオリオンなど格安高速バスは停留所が離れた所にあるので
    金山に集約とかでしょうか

  7. うさにゃん より:

    https://xtech.nikkei.com/kn/atcl/knpnews/14/660651/040300012/?P=5

    >施工者は、大林組と鉄建、大成建設、大和小田急建設(現在はフジタ)のJV。駅の設備などを除いて新宿南口交通ターミナルの整備に国土交通省が投じた費用は約700億円に上る。駅施設などについてはJR東日本が整備を担当した。

    こちらによるとかなり多額の費用がかかった模様。
    まあ他の方の意見にもあるように、国の肝入の事業なので採算性よりも大手ゼネコンからの人工基盤のノウハウを各地にセールスしているようですな。

    ただ名古屋では線路上用地を活用しないといけないほど土地利用が逼迫していないのでかなり持て余すことになるのでは。