岐阜市新庁舎の建設状況 2018.9

岐阜市新庁舎建設事業は、老朽化した旧庁舎を集約し、移転新築する再開発計画です。規模は18階・81.3mです。

敷地は「ぎふメディアコスモス」の南側の広大な土地です。18階建ての高層棟以外にもテラス、レストランなどが整備されます。ちなみにメディアコスモスは伊東豊雄の設計の図書館を中心とした公共施設です。斬新な空間作りが面白い建築なので、訪れたことのない方はぜひ行ってみてください。当ブログでもいずれ紹介したいと思います。

敷地南側の歩道橋から見た様子です。クローラークレーン1基が稼動しています。左奥に見えるのがメディアコスモスです。

敷地の脇にある遊歩道です。近くに小川も流れています。もう少し涼しくなると散歩によさそうです。

クローラークレーンに「ささえーる」という文字が見えます。岐阜市によると、稼動するクレーンの名前を近くの小学校で募集したのだそうです。今後クローラークレーンとタワークレーンが1基ずつ稼動予定ですが、そちらはそれぞれ「たすけーる」「願い」という名前だそうです。クレーンに名前をつける現場はときどき見かけます。

中の様子を見てみます。根切りが終わって基礎工事に本格着手しています。今年中に鉄骨建方が始まりそうです。

完成予想図です。既存のメディアコスモスに合わせた曲線的な意匠が特徴的です。

それにしても岐阜は再開発にかなり積極的な気がします。人口40万人程度の市でも18階建ては珍しくありませんが、ほとんどがマンションです。岐阜くらいの地方都市でこの規模の鉄骨の大型工事は珍しいのではないでしょうか。

また柳ヶ瀬地区では35階建てのタワーマンション着工を控えています。ここも当初の規模より拡大しています。岐阜の再開発に積極的な姿勢は見習いたいところです。

店舗やホールも併設されるため、完成後はメディアコスモスと合わせて賑わいの核が形成されそうですね。開庁は2021年の予定です。

コメント

  1. 県外名古屋生人 より:

    三菱UFJ銀行と三菱地所が新会社を設立し、全国のufj銀行の中から立地のよい店舗を選び大規模再開発を行うそうです。この中に、はたして旧東海銀行ビルが入るかどうか微妙なところですね。事実、もう10階建てでギリギリ延べ床面積5万いかない計画を打ち出しているので。ぜひこの機会に考えを変えて、大規模に計画を変更してくれると嬉しいなあと勝手に想像をしてしまいます。
    そういえば結構前の記事で、名古屋のオフィス面積は無くなるばっかで増えておらず、このままいくとリニア前に200m級の超高層ビルが一本丸々無くなるのと等しいというものがあった気がします。
    ここで規模拡大してくれなければ、大規模再開発をしたくても移転先がないという最悪の悪循環に陥りそうで、少々不安を感じます。