6月12日、三井不動産は建設中のららぽーと名古屋みなとアクルスについて、9月28日に開業すると発表しました。
ららぽーとは三井不動産が首都圏を中心に展開する大型SCです。第1号店の開業は意外と古く、38年前にさかのぼります。それ以来、東京や関西を中心に13店舗を展開、名古屋は今回が初出店です。
施設コンセプトは「人をつなぎ時をつむぐコネクトモール」です。港エリアにできる新たな街がみなとアクルスの中核を担い、新たな地域交流・発信の場を目指すとのことです。
テナント店舗数は全部で217です。同じ港区のイオンモール名古屋茶屋くらいの規模でしょうか。
5月上旬の建設状況はこちらから。
名古屋初となるららぽーと。三井不動産から公開されたパースと共に施設の概要を紹介します。
引用三井不動産ニュースリリース(PDFファイル)
江川線沿いの入口「ウェルカムアプローチ」です。左側が立体駐車場、中央右側が商業施設です。施設全体の写真を収められるフォトスポットが設置されます。
バスやタクシーの発着の場となる交通広場も整備されるとのこと。港区役所のバス停がみなとアクルス内に乗り入れるということでしょうか。
蔦屋書店が東海エリア初出店します。その名の通りTSUTAYA(親会社のCCC)が運営する書店です。蔦屋書店の中にはカフェ(スタバ)が出店し、本を読みながらくつろげるのが特徴です。
名古屋にはこのスタイルの大型書店はなかったので非常に歓迎です。春の九州旅行では似たようなコンセプトの武雄市図書館に行って感動しました。運営は同じTSUTAYAなので、あのような「おしゃれなブックカフェ」ができるのは楽しみですね。
建物西側には屋外広場「みどりの大広場」が整備されます。エリア内にはビオトープや芝生ゾーン、遊具ゾーンが配置されます。小さな子供連れでも楽しめるような工夫がなされています。
屋根つきイベントスペース「デカゴン」も整備されます。デカゴンとは10角形のこと。グランドオープンイベントのほか、ハロウィンやクリスマスのイベントも開催予定です。
3階のフードコートです。ららぽーと初の「和」をテーマにしたフードコートだそうです。
驚いたのはそのテナント。10店舗中8店舗が愛知県初出店で、あまり聞いたことのない店が並んでいます。イオンモールやユニー系SCではおなじみのスガキヤ、マクドナルド、ケンタッキーなどがありません。(マクドナルドは1階にはあります)
この傾向はプライムツリー赤池(7&i)でも見られました。やはり地元資本や画一的なイオンモールでは同じ店ばかりになってしまいますが、今回の三井不動産も新風を運んできた印象です。
ららぽーとの開業は9月28日ですが、みなとアクルスのまちびらきは9月25日に行われます。とはいっても現状「まち」というほど施設が集積していません。今後は進出を模索しているキッザニアの着工が待たれます。
北側の分譲マンションの建設も始まりました。みなとアクルスが新しい街として発展していくのが楽しみですね。
コメント
蔦屋書店の進出は嬉しいです。代官山や六本木ヒルズ店は洗練されててお洒落です。パースで見る限り、ららぽーとの店内テナントではなく代官山同様に独立した店舗なんですね。独立してるから同じく深夜2時迄営業するのでしょうか。木村佳乃さんと浜辺美波さんとのららぽーとCM が名古屋で観れるとは。あとケンタッキーフライドチキンの店舗は新業態でKFCで入るようです。鶏惣菜専門店THE TABLE by KFCなのか、カフェタイプ店舗?17時からは夜メニュー+アルコールサービスが行われる業態なのか。とにかく屋内・外ともに楽しめる名古屋に無かった大型SCである事には間違いはありません。東郷エリアにも進出のようですが、まだ正式詳細発表されていないのが残念です。
ららぽーとにキッザニア名古屋、レゴランドリゾート、新名古屋国際展示場と港エリアの再開発は名古屋らしくない?進捗ですね。後は、中川運河やその周辺をどれだけ上手く開発するかが課題です。納屋橋の堀川周辺もそうですが、廃墟に近い倉庫やビルは観光客の気分を害します。箱物ばかりに注視するのではなく、岸壁やそれに付随する細かな施設にこそこれからは整備し、鶏が先か卵が先かというごく小さな論点ではなくテーマを持って行う事で、大項目である施設自体やエリア全体の魅力力が向上し、集客効果も倍増するのでは。