御園座新劇場が開業!徹底レポート

4月1日、御園座新劇場が開業しました。併設された御園小町と共にその様子をレポートします。

御園座は経営難が続いていたため建て替えることが決定。2013年には旧ビルの劇場を閉鎖し解体、5年もの間工事が続いていました。工事中は金山の市民会館で公演をしていましたが、新ビルが完成し、ついに伏見の地に戻ってきました。

新ビルはタワーマンション併設型で、5階~40階が積水ハウスの「グランドメゾン」です。全戸完売し既に入居が始まっています。今回は劇場部分にスポットを当てて紹介していきます。

伏見通側です。なまこ壁が特徴的です。

1階は商業施設「御園小町」です。誰でも利用することができます。中の様子を見てみましょう。

並んでいる商品は多岐に渡ります。名古屋名物はもちろん、歌舞伎関連のグッズ、ワインや日本酒などの酒類、焼き立てパンなどなど。公式が謳っている「食のテーマパーク」にふさわしい充実振りです。

イートインスペースも約100席完備。劇場利用者やマンション居住者に加えて、近くのオフィスビルで働く人も一息できます。

実は開業は劇場と同時ではなく昨年12月17日です。このときは大々的なアナウンスがなかったのでさほど話題にはなりませんでしたが、これからしばらくは店内がごった返すでしょうね。

エスカレーターを上がった2階です。ここから劇場ロビーへと入ります。

横には東海地方で唯一の演劇専門図書館があります。歌舞伎にまつわる資料などおよそ3万点を収蔵しているとのことです。

劇場内の様子です。座席は以前と比べるとやや減少していますが、歌舞伎以外にもミュージカルなどができるようになりました。華やかな緞帳がいい感じですね。(写真は内覧会のものです)

建物周辺部の様子です。南側の歩道は植栽も施され公開空き地が広く取ってあります。ベンチで休憩している人もちらほら。

再びエントランスに戻ります。開場と同時に次から次へと劇場へ吸い込まれていく人の波は絶えることがありませんでした。これは名鉄ホールや中日劇場が閉鎖された中、経営難を乗り越えて再び復活した新劇場への期待がたいへん大きいことを物語っていると思います。これからも名古屋と共に頑張ってほしいですね。

タワーマンションもこの界隈では圧倒的な存在感を放っています。最初の45階・170mに比べると若干縮小していますが、それでも伏見のランドマークに恥じない立派な建物ができたと思います。開業おめでとうございます。