名鉄名古屋本線知立駅の周辺では高架化事業が行われています。知立駅は名古屋本線の特急停車駅であり、三河線の海線・山線の結束点にもなっている重要な駅です。しかし駅自体は高架になっておらず、市街地の分断や渋滞が大きな問題になっていました。
対象となるのは名古屋本線が知立駅を含めた約1.5km、山線が約2km、海線が約1.5kmの区間です。他の高架化と比べて大規模な工事となります。今回は仮線移行が全て完了した駅施設を中心にレポートします。
今回移動したのは下り線です。2月10日から仮ホームが供用開始しました。
上り仮ホームから新たに供用開始した下り仮ホームを見ます。形式は以前と同じ片側背面ホームです。
これまで使用されていた下りホームは仮囲いの向こうになります。今後はその仮囲いの向こうが工事エリアになるため、ホームと共に跨線橋の一部が撤去されます。
そのためこのように跨線橋の奥(撤去予定の部分)には行けないように仮囲いが立っています。ただし照明はまだ点いているのが確認できます。
跨線橋から豊橋方を見ます。左がこれまで使われていた下り線、そして電車が行くのが仮下り線です。ちなみに右端の電車は三河線です。
ただしこの位置関係から見て分かるように、下り仮ホームから左側へ行くにはもとの下り線をまたがなくてはなりません。その部分の跨線橋は先ほどのように封鎖されているので、このように地上レベルで通路が作られています。
手前から三河線とその仮線が3線、名古屋本線の仮上り下り線とごちゃごちゃの状態です。以前離れていた下り線が移動して仮上り線とワンセットになったため、踏切は3か所から2か所になって若干改善されました。しかし依然として遮断機が下りている時間はかなり長く、高架化事業の進展が急がれます。
左奥に見えているのは21階・63mのタワーマンション「エムズシティ知立ザ・タワー」です。現在17階くらいまで工事が進んでいます。
横幅はありますが厚みはあまりないので、この方向から見ると実際以上に高く見えます。
駅周辺は区画整理中です。手前も何かしら再開発ビルが出来るかもしれません。
最後に名古屋方から見た知立駅の様子です。手前の使われなくなった下り線は近々撤去が始まるものと思われます。その後いよいよ高架線の建設が始まります。
まだまだ長い時間がかかりそうですが、工事は折り返しを迎えました。次回はタワマンが最上階に達する夏ごろレポートしたいと思います。