名鉄本線知立駅高架化工事の状況 2017.11

名鉄名古屋本線知立駅の周辺では高架化事業が行われています。知立駅は名古屋本線の特急停車駅であり、三河線の海線・山線の結束点にもなっている重要な駅です。しかし駅自体は高架になっておらず、市街地の分断や渋滞が大きな問題になっていました。

対象となるのは名古屋本線が知立駅を含めた約1.5km、山線が約2km、海線が約1.5kmの区間です。他の高架化と比べて大規模な工事となります。今回は名古屋本線と三河線が入り組んでいる豊橋方を中心にレポートします。

現在は三河線ホーム、名古屋本線上りホームが仮ホームに移行しています。次は下りホームを仮ホームに移動させます。

名古屋本線の上り仮ホームから下り仮ホームを見ます。ほぼ建設完了といったところです。レールと枕木も準備されています。

奥にあるのが下りホームです。これが手前に移動します。その後、今の下りホームの跡地に高架線を建設していきます。

豊橋方を見ます。奥のほうはすでにレールも設置完了しバラストがならされているように見えます。

跨線橋から。下り線を電車が通るところです。右端に見えているのは三河線です。

高架化事業に伴い、手前から三河線とその仮線が3線、名古屋本線の仮上り線、下り線とごちゃごちゃの状態です。踏み切りは3か所に分かれており警備員が配置されています。朝のラッシュ時には1時間中50分以上が遮断機が下りた状態だそうです。

名古屋本線に沿って豊橋方に歩いてみます。

仮上り線が三河線を跨ぐあたりを見てみます。この部分より岐阜方は盛り土です。駅付近から矢板が数百メートルにわたって連続しています。

山線が上り仮線をくぐります。高架化すると名古屋本線は2階、三河線は3階になるのでこのような光景はみられなくなります。

知立駅周辺では再開発も行われています。こちらは21階・63mのタワーマンション「エムズシティ知立ザ・タワー」です。1階と2階には商業施設も入る予定です。

現在10階近くまで建設が進んでいます。完成は来年6月ごろを予定しています。

20年以上にわたる高架化事業ですが、下りホームの移転で全てのホームの移転が完了することになり、ひとまず区切りということになりそうです。その後いよいよ高架線の建設が始まります。折り返し地点まではもうすぐです。

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