レゴランドホテルとその周辺の状況 2018.2

レゴランドの横では現在「レゴランドホテル」が建設中です。開業は4月28日に迫っており、工事が佳境に差し掛かってきました。今回はレゴランドを中心に金城ふ頭の現状をまとめます。

建設中のレゴランドホテル。シートがはずされ、レゴブロックを模したカラフルな外観が分かるようになってきました。手前の青い部分は後で紹介する体験型水族館「SEA LiFE」です。

こちらはエントランス付近の様子。LEGOLAND HOTELの文字が確認できます。

メイカーズ・ピア側から見るとホテルが壁のように立ちはだかりますが、1階がピロティになっていて通り抜けできるようになります。そのため現在のように南側へ迂回することなく、パーク入口まで最短距離で到達できるようになると思われます。

ホテルに併設される体験型水族館「SEA LiFE」は4月15日の開業です。先日、その施設について詳細発表がありました。

館内は「竜宮城」や「木曽川」といった日本や地元にまつわる11のゾーンに分かれているようです。オープン時にはサメ、クマノミ、タツノオトシゴなどの海の生き物100種2000匹を展示。入場料は大人1900円、子ども1500円です。チケットは前売り券やレゴランドとの共通パスだともっと安くなるようです。

こちらは報道陣に公開された竜宮城ゾーン。カラフルに色が変化するそうです。

うーん、これはどうなんでしょうか。私はレゴランド開園時と同じように「高い割りにしょぼい」と批判されて終わりの気がします。水族館は建物の1階、2階部分だけです。それで1900円という価格設定です。

すぐ近くには国内有数の規模を誇る名古屋港水族館があります。高パフォーマンスのイルカショーやシャチ、南極のペンギンを体感できて2000円です。勝負するには大人800円、子供500円くらいが妥当ではないでしょうか。

レゴランドが叩かれたのは価格設定を間違えたからです。ここも同じ轍を踏む気がしてなりません。

最後にポートメッセなごやの移転拡張問題を。名古屋市はポートメッセの移転先として稲永埠頭や空見埠頭を調査していましたが、先日いずれも断念するという報告がありました。

県と市で折り合いがつかず揉めに揉めている展示場。痺れを切らした県は常滑に大規模展示場を整備中です。私は当初、常滑案には反対でした。理由は簡単、遠すぎるからです。しかし市がいつまで経っても有効な打開策を見出せない現状をみると、あのときの県の判断は正解だったと思います。

金城ふ頭界隈はさまざまな問題が渦巻いています。レゴランドホテルと水族館は本当に成功できるのか、展示場移転問題は進むのか。先行きは不透明ですが少しでもよい方向になることを願います。

コメント

  1. なごやじん より:

    メイカーズピアの巻返し?矢作地所(名古屋市)とGCDSジャパン(同市)は、メンコなど「昭和の遊び」で商業施設のメイカーズ・ピア(同市港区)の集客をテコ入れする。こんな記事が日経に載ってましたが・・・まったく発想がずれてますね。万策尽きたか。対象年齢とその親の年齢をマーケットしブランディングしたんでしょうか。付き添いの祖父母を対象にしたのでしょうか。やはりこの会社に委託した事がそもそも間違いだって気がします。アクルスに進出予定のキッザニアとの相乗効果を踏まえたテコ入れ策とは到底、考えられません。又、レゴランド側も周辺施設との施策を話し合うとメディアにコメントしていましたが、行っているのか疑問です。テーマに整合性が無いため、魅力を全く感じず、より静まり返る可能性が強くなりました。このままでは、相乗効果というよりいつもの名古屋でありがちな面にも線にもならない、点開発となり魅力など生まれてこないでしょうね。

  2. 諦め顔を市民 より:

    大型のクルーズ船の寄港拠点を、国と愛知県、名古屋市が名古屋港の金城ふ頭の東側地区に2022年をめどに整備するとの事。湾岸道の下を高さで引っかかる為手前に着岸できる岸壁を整備するみたいですが、交通アクセスが金城ふ頭止まりの為、整備する必要があります。しかし、これって大村知事が謳っていた常滑空港島でも計画されてますよね?国際展示場同様にまた・・・もっとベクトルを合わせて欲しいものです。

  3. 通りがかりの関東人 より:

    レゴランドリゾートも少しながらも集客が右肩上がりになってきたようですね。新しい夏のアトラクションも完成し、後はみなとアクルスに進出予定のキッザニア名古屋との相乗効果がでる回遊施策を早急に練る事が大事です。とかくキッザニアが竣工したら、二分して集客自体が落ちる等、ネガティブな意見をする人もいますが、全く逆でありチャンスなのです。又、その後にはパーク全体の拡張案件も控えています。名古屋は常に車中心で物、事を考えがちですが、このような全国的なアミューズメント施設は電車で来る他県民や諸外国の観光客の立場で交通も含めた施策を考えるべきかと思います。勿論、インバウンドや観光客をより誘致するのなら尚更です。このような施策立案を事前にブランディングできないのが名古屋の欠点でもあり、他施設に観光客が回遊しない=名古屋は遊ぶ場所がない魅力のない街という事になってしまうのでは。海も港も山も城下町もある他都市以上に魅力あるエリアにも関わらず、各エリアは上手く結びついていない為、魅力が半減し、それをを認識できない市民や県民が多い=アピールも含めてネガティブな意見を在住者自ら発し、アピール下手にするのではないでしょうか。