ジブリパークの建設状況 2022.10

ジブリパークは長久手市の愛・地球博記念公園跡地に建設中の公園です。園内にはジブリの世界観を楽しめる5つのエリアを整備。2022年秋に3エリアが開業、その1年後に残る2エリアが開業予定です。

ディズニーのようなテーマパーク型ではなく、自然を残しながら来場者が歩いて楽しめるのがコンセプトです。前回から半年ぶりの取材です。

まずは駅を降りたすぐにあるゲートの様子から。中央に「EXPO 2005 AICHI」の文字が追加され、万博開催地であることをアピールしています。確かにモリコロだけでは（キャラクターの名前ではあるものの）すぐに思い出せない人もいそうですからね。

そして右にはジブリパークの文字が。モリゾーキッコロはトトロが来ても追い出されることなく共存しています。どちらも森っぽくて親和性が高そうです。

ゲートを抜けると公園主要施設までの動線がまっすぐに整備されています。今は人がまばらでだだっ広く感じますが、ジブリパーク開業後は混雑すると思うので妥当な広さでしょう。

動線が綺麗にとられ向こうにぬけているのは気持ちがいいものです。これからどんなところに行けるのだろうとワクワクしますね。

途中には土産屋や情報センター、トイレなどが整備されています。円形状の建物にさまざまな機能が収容されています。

エントランス付近の動線を抜けて最初に到達するのは青春の丘ゾーンのエレベーター塔です。こちらは一足早く供用開始されています。ジブリの大倉庫などに行く際のメイン動線となります。

蒸気機関から電気に移行する過渡期、あるいはその少し前のような世界観である「ハウルの動く城」や「天空の城ラピュタ」のイメージです。

エレベーターを降りると芝生広場などがあります。奥にロボット兵がいました。一緒に記念撮影をしたい人々が列をなしていました。こんな感じで様々なキャラクターがパーク内に現れることになるのでしょうか。

同じく青春の丘エリアの「地球屋」です。高低差がある地形をうまく利用して建てられました。パーク開業後は建物の中に入ることができます。

この上には「猫の恩返し」に出てくる「猫の事務所」や「耳をすませば」のロータリー広場も再現されているとのことです。

ジブリの大倉庫は外観に大きな変化がないので写真はありません。かつて冷凍マンモスがいた場所ですが覚えている方はどのくらいいるでしょうか。

こちらは市内にあった「旧料亭稲本」の楼⾨を移設・復原したものです。ジブリパークに合わせて作られました。なんとなく「千と千尋の神隠し」を思い出させます。

中はこんな感じ。屋根付きの休憩所などとなっています。手前には千と千尋の石像がお出迎え。撮影スポットになっていました。

パーク内の千と千尋要素はこれだけです。同映画はかなり人気が高いので、今後パーク拡張の時に千と千尋単体の大きなエリアを作ってほしいですね。

奥には小さな狸の銅像がありました。「平成狸合戦ぽんぽこ」のものと思われます。単体エリアになっていない映画でも小ネタが所々にあったりするのが面白いです。

山を越えると「どんどこ森」に到着します。こちらは軽食などを販売するどんどこ処。サツキとメイの家までの中継地点のような感じです。すぐ近くには日本庭園もあります。

ご存じトトロをイメージしたエリアで、サツキとメイの家自体は万博の時からありましたが、周辺の里山に手を入れるなどして、エリアとして再整備されました。

最後は工事中の2エリアを紹介。まずは「魔女の谷」エリアです。実寸大ハウルの城や「魔女の宅急便」をイメージした遊具などが整備予定です。

手前に見えるのは園内を走る無料バスです。私も載りましたが満員状態でした。これでも増発しているそうですが、輸送力の更なる強化が必要に感じました。

最後は「もののけ姫」をイメージしたエリア。こちらもクレーンが入り工事が始まっています。近くにある里山体験と連携した施設になりそうです。

完成はもののけが約1年後、魔女の谷が少し延期して1年半後の予定です。

最後の最後に愛・地球博記念公園駅の改札付近の様子です。ジブリパークの開業に合わせて大々的に案内がなされています。リニモもまた収入が上がりそうです。かつて万博輸送終了後は苦しい状態が続いていましたが、周辺開発で徐々に巻き返していました。コロナも収束の兆しが見えていますし、ジブリ特需でまた大きく伸びそうですね。

ついに開業まで一週間。ジブリパークのポテンシャルは計り知れません。チケット予約制なのですぐには行けませんが、本当に楽しみです。