JR東海は、在来線で初めてとなるホームドアの実証実験を東海道線金山駅で開始しました。
国交省は、1日10万人以上が利用する駅に対して、優先的にホームドアを設置するように喚起しています。JR東海の在来線では名古屋駅、金山駅が該当します。
まだ実験段階なので今のところ名古屋方の2基(1セット)しか設置されていません。実験は深夜に行っているため、営業列車ではゲートは開放されたままです。
ホームドア設置のハードルは高いです。まず列車の扉の位置が揃っていなければ不可能ですし、ホームの補強やシステムの改修など、導入には幾多の困難が立ちふさがります。
なので地下鉄などの路線は比較的導入が簡単ですが、さまざまな車両が乗り入れる路線ではそうはいきません。
このホームドアは開口部が4mあります。地下鉄で使用されているのものは2mくらいですが、JRは多様な車両を運用しているので、それに対応するためゲートがかなり大きくなっています。
関西ではロープが上下する昇降式が普及しつつあります。これは列車が到着するとロープが上昇するというもので、戸袋部分が少ないので扉の位置が異なる路線でも使用できる、コストが減らせるなどのメリットがあります。ただし完全なゲートにはなっていないので、100%事故を防止することはできません。
あと、見栄えですね・・・ゴム製(?)のロープがビヨーンとなるより、きっちりしたゲートが開閉するほうがカッコいいです・・・
3月からは営業列車での試験が始まるようです。これを機にJR東海の在来線でも安全対策が進んでいくといいですね。
コメント
名鉄金山駅で10月から3月までホームドアの実証実験を行うらしいです