緊急検証!名鉄名古屋駅再開発を考える

今回は名鉄の再開発構想に関して書きたいと思います。去る12月12日、名鉄は緊急会見を開きました。内容は、端的に言えば「施工予定だったゼネコンが辞退したため再開発のスケジュールがすべて未定になった」というものです。かなり衝撃的な内容でした。

当ブログではこの件をさまざまな角度から検証して記事を書きたいと思っていましたが、考察することが膨大すぎて分量が相当多くなったことと、後追いの追加情報なども含めて内容整理したいと思ったため、公開が遅れました。また、かなり長くなったことから通常記事ではなく考察カテゴリの記事として出すことにしました。

なおTwitterなどを見ていると正確性に欠ける考察も多く見かけます。これほどインパクトのある事態(いい意味ではない)なので、変なデマに惑わされず、冷静に事実を確認することが大切かと思います。この記事では再開発をずっと見てきた私の目線で、できるだけ事実を整理してお伝えできればと思っています。

ただ内容としてはあまり明るくないです。正月からこの内容では暗くなるかもしれませんが、事実ベースで書いていくとこうなります。後半では前に進んでいく案を私なりにいくつか書いています。

それではここまでの名鉄の動きを振り返ります。老朽化したビルとカオス駅を抜本的に改善するのが悲願だった名鉄は、2010年代中ごろに高層ビル3棟に建て替える案を構想。その後2017年には3棟の高層ビルを空中で横につなぐ壁ビル案を発表しました。しかし2020年コロナ禍のため鉄道事業の収益が大きく落ちたことでいったん仕切り直しに。その後の計画が危惧されていました。

しかし名鉄はなんとか計画を実現させようと構想を練り直し、2025年春には高層ビル2棟の案を発表しました。ほどなくしてパースも出てきました。高層棟は当初の3棟から減ったものの、延床面積は52万平米と決して規模縮小ではない内容で、デザインも優れたものでした。これには多くの人が期待したと思います。その後名鉄百貨店の閉店が決定し、バスターミナルの移転も告知され、いよいよかと思われていた矢先、ニュースが入ったのです。

名鉄は臨時の記者会見を開き、社長自ら理由を説明。プレスリリースを引用すると「現計画に対応する施工体制の構築は困難であるとの申し入れがあり、加えて、概算工事費および工事期間が当初想定を大幅に上回る見込みとなったため」ということになります。報道ではこれに加えて「人材確保が困難」というのも理由として挙げられています。そのため2026年から解体着手というスケジュールが確実に不可能になり、すべて未定に計画変更されました。

これによって来年以降も当面今のビルが残ることになりますが、この中で名鉄百貨店は2月末で予定通り閉鎖、バスターミナルやグランドホテルは営業存続となります。百貨店は従業員の配置転換などの準備が進んでいたことが理由とされています。同じく近鉄パッセも閉店が確定しています。

名鉄は再開発そのものをやめるのではなく「再検証」と「見直し」に着手するとしています。そして社長は「2026年度中には何らかの方向性を示したい」と言っていました。およそ1年程度時間をかけ、新しい案を発表するのだと思います。

さてここから私の見解ですが、情報を整理する限り「この再開発は極めて厳しい」というのが結論です。残念ながら事実に基づいて考えれば考えるほど上記の結論に行きつきます。その理由を順番に見ていきます。

また名鉄社内的にも相当混乱していたと推察されます。ゼネコンから辞退届を受けたのは11月26日ですが、11月27日にはバスターミナルの移転告知がリリースされていました。まさに「寝耳に水」という感じだったと思います。

あんまり見出しとか使わない派なのですが、情報が多すぎてさすがにわかりにくいので、珍しく見出しを使っていきます。

背景①:資材高騰、人材確保困難、残業規制強化などによる建設業への逆風

近年、異常なレベルで建設資材の高騰が進んでいます。名鉄の会見では「再開発事業費のうちの工事費が大幅に増額しており、倍額に近いものとなっていた」と説明がありました。これまでの報道を追うと、新ビルにかかる費用は5400億円で、駅改造にかかる費用は別と言われていました。総事業費は8880億円なので、単純計算すると駅改造が3500億円くらいです。いずれにしても見積では全部で1兆を大幅に超える金額になっていたと推測されます。

工費の増大で凍結される再開発は全国で相次いでいます。見直しを強いられているのは、札幌新駅ビル、仙台さくら野百貨店、新宿の京王再開発、中野サンプラザ、大阪ガスビル、博多駅ビル拡張など、思いつくだけでもこれくらいあります。

また報道でよく言われている人材確保の難しさも課題です。労働人口が減るため、単純に人材の奪い合いになります。上記の工費増大も相まって、ゼネコン側が採算が合わなさそうな案件は断り、ちゃんと採算が合うところに人材を送るという、建設する再開発を選択と集中により絞り込む時代になってきているのです。

そして残業規制強化。建設業は残業が経過措置で緩かったのですが、それも数年前に終わり、働き方改革などで規制が厳しくなりました。これは地味に効いてきます。例えば土曜日も稼働していた工事現場が強制的に完全週休2日になることで、週6日作業できたのが週5日になります。そうなると工期が伸び、工費は膨らみます。

建設業は上記のような要因で強い逆風が吹いています。ではこの逆風環境は今後改善するのでしょうか。結論から言うと改善する余地は全くないです。資材費は上がる可能性はあっても下がることはありません。そもそもインフレなのだから当たり前です。人手不足については人口が減っているので今後ますますひどくなるでしょう。

ここまでかなり書いてこれだけでも再開発ストップには十分すぎる内容ですが、まだこれはほんの序章でしかありません。名鉄再開発が困難を極める理由はまだまだいくつもあります。それを下に書いていきます。

背景②:鉄道を営業しながら地下駅を拡張し、その上に超高層ビルを建てる難度の高さ

次は名鉄再開発特有の難しさです。ご存じの通りこの計画は、現在3面2線で運行している駅を営業しながら、4線化してさらに上に超高層ビルを建てるというものです。しかもその駅とは名鉄名古屋駅で、1日25万人以上が利用する最重要な名鉄の心臓部です。

これはとんでもなく難しいことです。超高層ビルの基礎工事を行う際には杭を打ち込む必要がありますが、その際にすぐ隣の営業線を絶対に傷づけてはいけません。しかも名駅は栄と違って地盤が悪いと来ています。必要な対策工事を行うための費用も工期も増大します。

ですがこれだけならまだましです。ゲートタワーでも同じことをやりました。しかし今回は難易度が段違いです。ゲートタワーのときは名鉄の函体をガードして、それを避けて工事すればよかった(それでも難工事だが)のに対して、今回は建物の基礎部分に駅と線路を新規に作ったうえで、営業線に線路を接続しにいかないといけないのです。しかも(これは推測ですが)1期2期の工期分けでおそらくその作業が2回発生すると思われます。当然上には170mのビルが乗っかるのです。超高難度の離れ業です。

その辺の駅とは訳が違うくらい大勢の人が利用するため、それら捌くための工事中の安全な動線確保も重要であり、何回も何回も切り替えていくことになるのでしょう。また既存駅を営業しながらの工事となるので、鉄道を活かすのに必要な設備が既存ビルに含まれていればそれを迂回させながら工事をする必要もあります。

これらはすべてコストを押し上げる要因となります。鉄道の営業中はできないような作業もあると思いますが、それも夜間・深夜工事となりコストアップです。このようなことをすべて踏まえてゼネコンは今の金額ではできないと判断したのでしょう。ですので①と②は別の事象ではあるものの、深く関連しています。

背景③:10年以上前から進めており、かつ百貨店の閉鎖は確定のため、中止にはできない

では難易度が高すぎるので、今後どうするか考えてみます。一番簡単なのは、きっぱり諦めることのように思えます。しかしこれも簡単ではありません。

最大の要因は名鉄百貨店や近鉄パッセの閉店が確定しているということです。冒頭にも書きましたがもう人員の配置転換などが進んでいて変更できないようです。つまり3月以降はバスターミナルとホテルだけがかろうじて稼働している廃墟ビルになります。そして今更百貨店を戻せない以上中止=廃墟ビルを存続させるということになります。

名駅の一等地でそれはありません。むしろ名鉄は廃墟ビルとして存在している期間をできるだけ短くする責任があると思います。だからこそ2026年度には何かしら方針を発表するということなのでしょう。

百貨店は閉店しても他のテナントを誘致する案もあると思いますが、厳しいと思います。いくら一等地のビルでも古い建物に低い天井、使いにくいレイアウトとバックヤードでは、競争力がありません。もちろん廃墟よりましなので何かしら入ればいいとも思いますが・・・

また言うまでもなく名鉄は駅の拡張が悲願であり、ビルの再開発もずっと前から考案してきました。そのためにいろいろな準備をしてきています。ここでやめるのはサンクコストが大きすぎるのもあるし、社運を賭けた本社建て替えとして、やめるという選択肢はないでしょう。なので中止はできず、前に進むしかないのです。

この記事は年内に書き終えていますがここだけ追記です。元日に社長インタビューで名鉄百貨店の低層部だけ運用するという内容が出ていました。商業ゼロより少しでも営業している部分があった方がいいのでよかったです。ただ、大部分が閉鎖しているのには変わりなく、早期に次の案を作成して実行する必要性があるのは不変です。

背景④:大手デベロッパーなどと組んで進める見込みや他所からの支援が期待できない

名鉄単独では苦しいので、いろいろノウハウがある大手デベなど他社と組むのがいいという意見はたまに見かけます。私もそれも一理あると思います。しかしそれは難しいでしょう。

もともとこの計画には三井不動産が入っていました。しかし同社が保有する大手町建物名古屋ビルは、再開発の上で重要な場所となることなどを理由に、名鉄が取得しました。これによって三井不動産は計画の共同事業者から外れました。そして今回の報道です。普通に考えて暗礁に乗り上げそうな状況に三井不動産が復帰する可能性はなく、三菱地所など他デベロッパーも参入しようとは思わないと考えられます。

それどころか近鉄や日本生命が逃げ出さないか心配です。両者ともに名古屋に特別な思い入れはないと思うので、2度も延期するような計画には振り回されたくないという意見が出てきてもおかしくありません。まあ近鉄は駅施設があるので共同事業者から外れるのはさすがにないと思いますが・・・

行政からの支援もあまり期待できないと思われます。名古屋市はアジア大会の開催費が重荷になっているようです。こちらも当初より大幅に増えました。このため名鉄を援助するような余裕はなく、最初からそのつもりもないでしょう。あとは愛知県のサポートがどこまであるかです。

ということで、他デベロッパーと共同で進めるのは現実的ではなく、地元の自治体からの救済も限りがあります。なのでこのままの計画の場合、経営体力があまりない名鉄だけでがんばるという厳しい展開が予想できます。

では規模縮小するのかという話になりますが、私自身縮小してほしくないですし、そういった私情を抜きにしても、そもそもあまり縮小しすぎると収益性が悪化するため、簡単に縮小もできない状況かと思います。

特に名駅のこの土地の巨大オフィス計画は名鉄にとって収益の大きな柱になるはずです。立地が9割と言っても過言ではない不動産的な見方をすれば、こんな一等地のオフィスをやめるのは名鉄は将来にわたる大きな収益を捨てることと同じです。もしオフィス賃料を将来的かつ長期的な収入源と考えていたならば、今後の経営計画自体が大きく揺らぐことになります。

ここまで整理すると、工費増大をはじめとする建設業への逆風と施工難易度の関係で今のまま計画を進めるのは難しく、百貨店の閉店が確定しているため今更中止にはできず、収益性が下がるため安易に規模縮小もできず、一方で他所からの支援はそれほど期待できないという、取れる道がほぼ何もない状況になっていることがわかります。これが「極めて厳しい」と書いた理由です。

名鉄社長が悔しさをにじませて会見をしていました。不動産系の出身でこのプロジェクトに20年以上関わってきた立場として本当に苦しい思いだったと思います。会見からはそのつらさが画面越しに伝わってきました。

さて、では今後どうすればいいのでしょうか。私は当初規模を維持して完成させてほしいですが、おそらくそれは上に書いた理由で無理です。しかし大幅縮小は収益性という意味でも名駅の一等地の再開発という点でもよくないと思います。なので現実的には「何を削るかの戦い」になると予想します。

今回の名鉄再開発では、鉄道4線化、170m×2、バスターミナル、商業施設、アンダーズなどが主要な要素です。このうち何を捨てるかということです。例えば4線化は実施するがホテルはなしにして170m×1にするとか、そういう感じです。

実際にはそれぞれのボリュームを勘案しながら、どこをどれだけ削るのかというせめぎあいになると思われます。おそらく商業とオフィスは少し減らされるでしょう。バスターミナルは面積はともかく機能は残るはずです。

なお施工上の制約条件が付いて回るので、例えば「鉄道の4線化は実施し、費用の関係からビルは南棟だけを先行し、太閤通より北側は今の規模のまま後で建てる」というのはできません。4線化を実施する以上、ビルの基礎ほぼすべてに鉄道が入り込むため、同時施工しかないのです。1期2期の工区分けは今ホームがある名鉄百貨店付近とそれ以外という分け方だけです。

そして意外かもしれませんが、実は4線化を諦めるのは簡単ではなく、むしろかなり大変だと思います。これは予想ですが、おそらく今設計しているプランは4線化前提で柱の位置などを決めていると思われ、それを撤回するのはほぼ一からやり直すのに近く、莫大な労力を要するためです。それこそ設計からやり直すとなれば大幅遅延です。

4線化こそが施工難易度を上げている原因ですが、私は4線化を実施した方がいいと思っています。なんと言っても名鉄の悲願であり、かつ上に書いたように4線化をやめる=柱の位置など計画をほぼ一からやり直すことになるためです。動線計画から構造計算、設備関係に至るまでやり直しです。4線化前提で行けば、今のプランがベースとして存在する状態から設計変更という形で対応できます。

知事も名鉄の4線化は公共インフラなので、相応の負担補助はしっかりやっていきたいと述べています。ビルはあくまで民間事業ですが、鉄道は多くの人が利用する基礎的インフラです。これに乗っかった方がいいでしょう。

しかし費用の関係で上物を今と同じボリュームで据え置くことはできません。ではどこを削るのか。私は敷地北側(今の名鉄百貨店がある付近)を削らざるを得ないと考えています。なぜならそこに現駅が存在しているため、線路の切り替えを施工する必要があり、かつその直上にビルを建てるのが工事として最も難しいからです。となれば、そこのボリュームを減らす、なんなら名鉄百貨店跡地は広場にしてもいいと思っています。

もともと3棟構成だったとき一番北側のタワーは近鉄のホテルになる予定でしたが、近鉄がホテル事業の採算性などを理由に撤退、結果的に2棟になりました。しかしここは当該部分(北側の近鉄のタワー)が線路切り替えの直上に当たり、最も施工難易度が高いという背景もあったと推察します。そのため工事のしやすさという点ではホテルをやめたい近鉄の意向はちょうどよかったものと思われます。上記の提案はそれをさらに突き詰めた形です。

大都市の一等地に広場があるというのはいいことです。グラングリーン大阪は素晴らしいです。そこまでとはいかなくとも、名鉄百貨店跡地付近を広場にするのは、栄に比べて落ち着いたスペースが少ない名駅としてもプラスに働くでしょう。そうすれば名古屋市が進めようとしている広場とも連続的になります。

ただ、名鉄百貨店の場所は駅から最も近く、JRや地下鉄からも一番アクセスしやすい、価値の高い場所です。そこに商業がないというのは機会損失かもしれません。しかし大胆な発想で広場化もありだと思います。施工の難易度が問題なのであればこれを下げる一番効果的な手段は上記の方法だと思います。

たぶんこれだけでは事業化が成り立たないので、外観の簡素化を実施する必要があります。おしゃれで現代的なデザインでしたがコストカットで簡易化は避けられないでしょう。あとは170mが2棟だったのを1棟にするかどうかという感じですが、これは名鉄の資金調達力と他所からの援助と次の案の見積の具合によると思います。

ただ、個人的にはアンダーズは死守してほしいと思っています。外資系高級ホテルは絶対に必要な存在です。南棟はさきほどの北側の部分ほど施工が難しくないと思われるため、当初の計画を維持することで実現可能かと思います。もし高層部を1棟にして南棟をなくすとしても北棟にアンダーズを残してほしいです。既にしているかもしれませんが名鉄はハイアットに強く懇願すべきです。

ざっくりですが延床面積は最低10万平米は削ることになると思います。とはいえこれでも42万平米とタワーズ級の超巨大開発であることには変わりありません。もしかしたらもう少し削って30万代後半くらいになる可能性もあると思います。

別の選択肢として、レジャックの土地を他所に売却するというのもあります。開発面積が減るので単純に費用が減る+売却益で資金調達が可能です。名鉄は太閤通より北側の部分に専念することになります。さらに南の日本生命は共同事業者から外れることになるでしょう。

この場合レジャック跡地は他社開発になるため南棟にあったバスターミナルは北棟に寄せる必要があります。今回の計画ではバスセンターがちょっと遠かったので北側に来る(今と同じ位置になる)のは悪い事ではないと思います。

当然空中回廊はなくなるはずです。名鉄は壁ビル案のときから太閤通をまたぐことにこだわりがあるようですが、今はそれどころではありません。あの高い位置に空中回廊を建設するのは地味に難工事だと思います。売却案でなくともコストカットの一環で中止でも不思議ではないです。

今回の報道を受けて、いろいろな人々が発言しています。知事は「極めて残念で遺憾。練り直して再スタートをお願いしたい。県としてできることはサポートしたい」と話し、市長は「昨今の社会経済情勢を踏まえればやむを得ない。再開発は将来の名古屋にとって重要な事業であることには変わりはない」と話すなど、各所から計画への期待が大きいことがわかります。

また、JR東海は「必要があればできる限りの協力をしたい」と発言。こちらも既にリニアで4兆円追加になっている厳しすぎる状況なので、資金投入などはないと思いますが、前向きな協力姿勢を表明しています。こうなったらオール名古屋体制で実現に向けて動いていってほしいです。

正月に考察記事を出したのはなんと7年前でした。このときからすれば7年後にはビルの形状はともかく工事が進んでいると思っていましたが、まさかまた検証記事を出しているとは思ってもみませんでした。

今回の件は誰が悪いかと言えば、誰も悪くないと思います。名鉄が鉄道事業が強く影響を受けたコロナ禍を経て、いったん計画を撤回したのは無理もないと思います。むしろそれを経て見事に案をブラッシュアップさせました。一方のゼネコンも慈善事業ではないので、物価高騰の現在では相当厳しいものがあります。

徹底検証!名鉄名古屋駅再開発を考える

最後に記者会見で名鉄社長はこのように述べています。「ただちに計画の再検証と見直しに着手いたしますが、公共交通の利便性向上と、魅力ある「まちづくり」「地域づくり」に取り組む姿勢は、私の中で、今後も決して揺らぐことはありません。~(中略)~交通事業者としての使命を果たし、地域の魅力をさらに高める計画へと再構築していきたいと、私は考えております」 声を震わせながらの会見が印象的でした。

もちろん私も本当に心苦しい思いです。ブログを開設してもう9年目になり、他にもうまくいかなかったプロジェクトはありますが、これほどの無念さは初めてです。しかし名鉄の計画が完全になくなったわけではありません。名古屋の未来をつくっていくプロジェクトとして必ず実現してほしいし、実現させるべきプロジェクトです。社長の固い意志表明はその認識があってのことでしょう。

見直しになってしまったのは仕方がありません。もっと早くやっておけば、というのも今言ったところでどうしようもないです。あとはこの状況を打破し未来に向かっていかにプロジェクトを進められるか、それだけを考えて頑張るしかないと思います。

4線化と再開発の成功を心から祈っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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コメント

  1. リアルヒストリアン より:

    大変分かりやすい記事、ありがとうございます。
    私は名古屋在住ではなく、社会人になってからは名古屋に出向くのは年に数回しかなくなってしまいましたが、再開発の話を聞き、どう変わるのか楽しみにしていました。
    そして今回の大幅な延期、というお話を聞き、もうしばらくは今ある建物類を見ることができる反面、どこまで割り切るのか、が大切ではないかと思うようになりました。
    そもそもの規模や意味合いが違うとは思うのですが、金山駅もアスナル金山周辺も含めた開発が予定されているとのことですが、こちらにも何か影響が出てくるかもしれませんね。
    まずは今の姿の名駅を行く度に目に焼き付けたいと思います。

  2. より:

    最北側の広場化と南側を売るアイデアは有りだと思います
    これで残った土地の部分を環境アセスは難しくなると思いますが市と県に協力をあおぎ受け入れてもらい、オール名古屋体制で200m以上のビルにして延床面積を当初計画と同じくらいに稼ぎ、新たなランドマークを作ると良いと思います!

  3. 名古屋婆 より:

    広場にするの大いにアリですね。
    名駅は栄みたいに広場や緑がないので「今南海トラフ起きたらどうなるんだろう…どこにも避難する場所がない」と怖いです。栄だと久屋大通公園とか広いですけど。

  4. yyy より:

    最近X(旧Twitter)で、「名駅は他主要駅と比べてバリアフリーが整備されていない部分が多いすぎる」「古臭い部分が多い」といった話題が上がっていましたが、私もその通りだと思います。名古屋駅全体が利用者の多い割に設備が古く、玄関地として相応しくものではないと以前から強く感じていました。

    JR東海、名鉄、近鉄、名古屋市交通局含め、駅施設への投資が消極的な風潮が強く、賑わいが大きく削がれているのが現状です(名古屋は車社会というのを言い訳にしている気がします)。他の大都市と比べても顕著であり、日本三大都市が度々議論されてしまっている要因の一つだと思います。

    ネガティブな意見になっていますが、評価というのは外部(第三者)からのものが大切です。これからは自治体・企業が共通のテーマを持って一体的な街づくりをしていかないといけません。

    名鉄の名駅再開発も規模縮小は避けられないかもしれませんが、「名古屋の玄関先」ということは最後まで決して忘れてはいけないと思っています。そもそも動き出すのが15年は遅いと思っていますが、何とか最後までやり遂げてほしいです。

  5. MM より:

    原因は資金面なんだから、南側の売却&計画からの切り離しは必要最低限な気はする。
    よっぽど有利な資金調達だったり、県や市からの援助があれば別だけど多分無理だろうし。

  6. より:

    全くの素人なんですけれど、鉄道工事は行わずに上物だけ建て替えるっていう選択肢はないのでしょうか?

  7. tk より:

    今年着工予定の築地市場跡地再開発は、
    総延床面積約126万㎡、
    超高層ビル7棟、5万人多目的スタジアムと超豪華な内容で総事業費は9000億円と報道されています

    名鉄新ビルは築地の半分以下ですから、
    5400億円はビル建築費用としては妥当な気もしますが、
    地下工事のリスクプレミアム分が大幅に増加したということですかね
    リニア工事も当初想定の2倍に膨らんでいるし、地下がやっぱ難儀なのかな

  8. アシヤ より:

    三井ビルのグッチは閉店、
    ミッドランド、大名古屋は閑散としてるので、
    名鉄再開発ビルが計画通りに建っていたとしても、
    商業施設部分がうまくいったと思えないんですよね。
    名駅では髙島屋と付かないと集客できないんじゃないかと。
    髙島屋が伊勢丹、阪急の後を追うなら、
    名鉄本館跡地は、髙島屋メンズ館または何かしらの別館はありだと思います。
    ただ、名古屋の市場規模的に、伊勢丹や阪急のメンズ館と同規模のラインナップができるかどうかはわかりません。

    • 鷲津砦 より:

      日経記事にも何か省くなら商業施設だろうとありましたね
      オフィス、ホテルの需要は堅いですし、バスセンターを省くとビルの拠点性が低下しますから

  9. カウチポテト より:

    とにかく名鉄が、開発で目論んでいた収益をどれだけ手離すことが出来るかにかかってますね
    そうでなければ、縮小や広場化なども実現出来ません。
    名鉄の経営を支えることができなければ、名古屋圏の鉄道インフラも危うくなります。
    JR東海からの吸収合併に近い形により1兆投資と再開発を維持するのが、名古屋にとって1番良いんじゃないかと思います

  10. だちかん より:

    名鉄名古屋駅、名駅南に移設したらどうでしょうか。

  11. 佐々木絢子 より:

    それは名鉄名古屋駅再開発を考えたいから声優の山寺宏一さんは答えてくれます。

  12. 天白区の人 より:

    南棟(レジャック跡地+日本生命笹島ビル)と関連して心配なのは、ささしまライブへの地下道計画です。
    2017年ごろ、ささしまライブ街びらきのときに浮上し、そして2025年3月、広沢市長が発表し話題になった案。
    2025年3月の発表では2032年に完成予定となってしましたが、おそらく南棟の計画に乗っかろうとしていたのでは?
    これがまた白紙化になる、または中止になるかもしれませんね。
    2026年4月1日をもって名鉄バスが運行する「ささしまウェルカムバス」も運行終了となります。
    (これはあくまで社会実験という名目で運転していました)

  13. こうき より:

    名鉄百貨店跡地の広場化、アンダーズ北棟に変更、レジャック跡地売却で他社が開発。もうこれ以上ないくらいの打開策に感動してしまいました。

    特に広場化については直近に大阪のグラングリーンの成功例があるわけでここは恐れず恥じず模倣して構わないと思います。
    飛翔跡地との一体化で、さらにはリニア駅頭上の広場も含めれば駅前の広々した空間がむしろ「大都市名古屋」を強く印象づける方向に作用しそうな気がします

  14. すもも より:

    名鉄の4線化工事、1期2期で分けずに
    上屋を解体した状態で開削工事で一気に作っちゃったほうが
    安く出来る感じがするんだが、その辺どうなんだろう?

  15. 名古屋婆 より:

    広場化、ぜひしてほしい
    高層ビル建てるよりは一般市民に恩恵ありますね

  16. ぽよ より:

    「ささしまウェルカムバス」が廃止になるのは、JR前の飛翔があったロータリーが無くなって転回できなくなるからだそうです。市バスと津島行きの名鉄バスもありますが、朝夕は混むのでささしまウェルカムバスの乗客までは乗せられませんね。あおなみ線も不便なところにありますし。
    ささしまウェルカムバスをバスセンターから出して欲しいな。

    名鉄の4線化工事、1期2期で分けずに
    上屋を解体した状態で開削工事で一気に作ったら、電車が停まれなくなります(笑)

  17. 名無し より:

    今、成城石井の前から出てるAIバス、あれをささしまのシャトルにできないかね。丁度いいサイズ、ちょうどいい乗り場だと思うのだけど・・・

  18. 床屋 より:

    広場にして、東京の日比谷公園みたいな野外音楽堂を作るのはどうですかね?そこまで広くなくても、何かエンタメ要素があったらなと

  19. 鷲津砦 より:

    利用者目線では広場も非常に魅力的ですが、どの様に開発しても財政の逼迫する名鉄の収益にはなりませんし
    駅直上の開発を断念する場合、トヨタに土地を高値で貸すかもしれませんね。対面がトヨタ村ですし

  20. がいきち より:

    公園にすればいい。
    シムシティとかでもそうなってるけど、
    公園を作ればその周辺の地価が上がる。
    結果的に都市全体への波及効果が大きくなる。

  21. a より:

    名鉄「ゼネコンから辞退届と一緒に1年前に受け取った倍額(1.8兆円)の見積もりを受け取った。それはできない」

  22. 市外の民 より:

    最初に「公園」とのご意見を読んだときはえっ?と思いましたが、小さなスペースでも、賑わいを演出する広場であれば衰退は防げるかも、と考え直しました。名古屋にはヒサヤオオドオリパークやアスナルのような良き前例もありますし。誰が所有・管理するか?などハードルは高いですが、商業施設ではなく公園であれば、市や県も関与しやすくなるでしょうし・・

  23. ( ^ω^) より:

    グラングリーンは建物と人の密度が非常に高い息苦しい梅田で超高層ビルにぐるっと囲まれた中にオアシスのように存在していることがポイントです。
    スカスカな名駅の小規模(高さではなく数)な超高層ビル群の一部(しかも西側はすぐ線路)を公園にしても寂しさが際立つだけでしょう。

    レジャック跡は広場になっていますが、あのようなスペースを芝生にして名鉄百貨店の位置に配置しただけでは魅力のある場所になりそうにありません。
    吸引力が著しく高い商業施設が南側にできて一帯の賑わいを確保できた末に導線の途中を広場にするのならありかもしれません。
    栄の小さな新ヨドバシは将来に場所を変える前提の仮でしょうから、レジャック跡地に目をつけて大型の店舗を建ててくれるといいのですが。
    あと、人が地下ばかりを通ると地上が閑散としますから、そこもよく考える必要があります。

    大阪の成功例を参考にするなら、グラングリーンよりも南海なんば駅前を参考にした方がいいと思います。
    見たことがない人は「なんば広場」で画像検索を。

    そもそも、広場にすれば名鉄の駅の改築は難易度がぐんと下がるのでしょうか?
    現ホームを稼働させたままでは上物があってもなくても難工事となり、額が大幅に小さくなるようには思えないのですが。

    • 渡世人 より:

      長年大阪に住んでいて難波も梅田も天王寺もよく行きますが、難波駅前のどこを名駅の参考にするのでしょうか。難波と名駅ではその性格もスケールも違います。難波駅前は道路やタクシー乗り場を閉鎖して完全に歩行者専用ゾーンになりました。歩行者優先の意味では大いに参考にすべきですが、名駅は新幹線や主要路線が集まる中部日本唯一のターミナルです。そのまま当てはめれば名駅通りは完全封鎖しなければなりません。梅田グラングリーンは利用者の評判は今のところいいようですが、もともと笹島貨物駅と同規模のものが大阪駅の真裏真正面に横たわっていた土地(名駅でいえばビックカメラ周辺から一帯)ですから新たに開発しようとすれば好きなように絵は描けます。一時はサッカースタジアム建設構想もありましたし、もっと超高層ビルが林立するような構想もありました。逆に北側の茶屋町方面はその反動でロフトが撤退するなど衰退傾向にあります。名駅の場合、北側はリニア駅頂上に災害時の避難場所を兼ねた広場ができると思いますが名鉄側は笹島まで行かないとそうした場所がありません。ご自慢の400mに及ぶ横長の敷地を面積いっぱいに使おうとすると地下駅改良工事にも影響するのではないかと思いますので、収益に影響する床面積はあまり減らさず、駐車場スペースをへらすとか建築面積を減らしてその分高層化するとか(タワーはホテル棟だけでもいいかもしれません)してイベントなども行える広場もあっていいかなと思います。大阪だとか東京だとか意識はせず、名古屋、名駅にあった開発でいいと思います。

      • ( ^ω^) より:

        どこを参考にするって、もちろん広場です。あなたも「イベントなども行える広場もあっていいかなと思います」と書いているじゃないですか。それのことです。
        大阪や東京を強く意識する必要はないと私も思っていますが、記事でグラングリーンが言及されているのを見て、名鉄再開発のあの土地にもし広場を作るなら参考にできるのはグラングリーンよりもなんば広場じゃないかと思ってコメントしたのです。
        名古屋のいつもの中途半端な開発になるよりは他の成功例を参考にしたほうが失敗を回避しやすいというのもあります。

        それで、名駅通りの完全封鎖って何ですか?場所は記事のとおり名鉄百貨店跡地付近で、再開発の用地内なので名駅通りは含みません。広場なのだから当然歩行者専用です。
        なんば広場はテーブル・チェアが多数置かれ、低い階段状の部分も座ってくつろぐことができ、イベントの開催も可能です。参考にできそうだと思ったのは特にそういう部分ですね。「性格もスケールも違います」については、上記を参考にするという点においてさほど関係せず、良い部分を取り入れることはできると思いますよ。
        もっとも、私は(大阪に長年住んでいる視点で比較して圧倒的に)街の密度が低い名古屋では寒々しい空間になることが容易に想像できるのであまり賛同できないです。賛同するとすれば、なんばくらいいい感じにできる算段がつく場合のみです。

        でもJR名古屋駅の東西両側に広場が整備されるし、北のほうには公園もできるので、それで足りるのでは。

        • 渡世人 より:

          コメ有難うございます。まさにその通りで、かなり前にコメントさせていただきましたが、名鉄が従前から南北400mの敷地を自負して日本生命までの全敷地いっぱいを建築物にしようとすることを危惧しておりました。ただ、私は25年前から大阪に住んでいいますが、難波の広場はかつてあった道路やタクシー乗り場を廃止して完全閉鎖しましたので、これを名駅に置き換えれば名駅通りを封鎖することになります。名古屋市がウォーカブルな都市景観とかいってるようなのでマイカーを名駅や栄などから規制するのは大いに賛成ですが、名駅で難波のような完全封鎖は無理でしょう。名駅は梅田や名古屋で言えば栄のような街の広がりがなく、高さだけで駅前に集中しすぎます。もっと歩いて半日くらいは楽しめる空間があればと思います。そのためには適所にゆっくりくつろげる青空の空間が必要で、棚上げになっている笹島や柳橋の新駅などもエリアを広げる開発の起爆剤になると思っています。東京や名古屋、福岡にも住んだ経験がありますがこれだけの人口と経済力がありながらもったいないといつも思っています。実は昨年末に2年ぶりに名古屋を訪れましたが、年末という事もあって名駅、栄、金山はやはり活気がありました。

          • ( ^ω^) より:

            いえ、昨日書いたとおり再開発対象の範囲内です。名鉄百貨店の場所または南にずらした場所を道路にはみ出さずに広場にすればせき止める必要はないですよね。なんば広場の横を御堂筋が走っているのと似た構図になります。(名駅通りは、計画されている名古屋高速新洲崎出入口から名古屋駅へのアクセスで重要な意味を持つので、封鎖の可能性はゼロでしょう。)
            百貨店と同程度の東西幅だと考えると80m程でしょうか。そこそこの広さがあってレジャック跡の広場よりはだいぶ広くなり、憩いの広場として十分なサイズとなるように思えます。
            ちなみにJRの東側に整備される広場も、地図で大雑把に測ったところ道路まで80mくらいはありそうでした。結構大きいです。

          • 渡世人 より:

            仰る通りで、前述のとおり再開発敷地面積目いっぱいでなく、細長く広い土地を公開空地に限らず有効利用したほうがいいと前から述べさせていただいています。大阪難波駅前の場合、高島屋東側の旧でんでんタウン側の道路まで閉鎖されており、クルマでのアクセスは西側の高速下のみになっていますが、これは市有地で、駅前広場を開発したのは南海電鉄でも高島屋でも丸井でもありません。名駅ではJR駅前の広場が検討されていますが、名鉄側で行政がこれをやろうとすると名駅通りまで干渉する事になり、さすがにこれは無理だと申し上げたまでのことです。敷地面積は32000㎡もあるのですから、高層タワーは1棟でもいいので地上のイベント広場や芝生広場などを取りれ、商業棟は中層や低層を組み合わせるとか、実現可能な開発を探ってほしいと思います。

  24. より:

    世界の建築資材の60%を独占していた超大規模計画で建設費高騰の原因の一つでもあったサウジアラビアの総事業費300兆円のThe Line(ザ・ライン)計画が中止or大幅縮小になる可能性が大きいとのこと。名鉄の再開発にも影響しそうです

  25. より:

    利用者にとってはそりゃ広場はいいけど名鉄がそれを飲むとは思えないんだよなぁ
    数十年単位で名古屋市が土地を借りてそれなりの金額を出せばいけるかもしれないけどそれは無いだろ

  26. より:

    ・大型工事「26年度受注できず」建設会社の7割 成長投資阻む人手不足:日本経済新聞

    ・38万平米の東京・西新宿三丁目西再開発、工事費高騰で設計見直し 着工は28年度に:建設通信新聞

  27. より:

    土地建物の所有者は近鉄と名鉄に限定されるのですね。
    それなら太閤通り以北を更地にして掘り返し、
    開削工法で駅を作ってしまえば短期間で片付くのでは?
    上物はとりあえず仮設で誤魔化して資金調達を待つとか。
    更地からなら、何を作るにしても意思決定は速いでしょう。

  28. より:

    愛知県総生産が大阪府を抜いて全国2位に 5年ぶり、自動車関連の生産増が追い風に
    https://www.chunichi.co.jp/article/1201061?ref=top_mainnews_sp_list

    愛知は日本2位の経済都市へとなりそうな勢いなので、東京大阪への投資がもう少し愛知にまわってきたら良いなと思います!

    • カウチポテト より:

      それは2023年ですから3年前で、トヨタが史上最高益を出した年です
      その後不正が発覚したり中国市場でシェア減になったりトランプ関税が発表されたり(逆に大阪は万博へ)、おそらくまた抜かれてると思います
      再開発中止もその影響だと思われます

      というか2010年代前後の10年くらいは割とずっと名古屋が勝ってたんですよね
      名古屋駅周辺の高層ビル群の景観は軒並みそのころにできました

  29. しろた より:

    とても読みごたえのある記事でした。

    これは時代が悪いとしか言いようがありませんね。もしも 2018年頃に本体着工できていれば、こんな状況ではなかったはずです。会見の映像からは、社長の無念さが痛いほどわかります。

    名鉄の再開発は建築史に残る大プロジェクト。20年前から構想していたようですし、難工事になることや多額の費用が掛かることは明らかです。しかし、建設費が当初の約2倍と有り得ないほど増え、さらに工事を担える人材が確保できないとなれば、見直しはやむを得ません。
    「やっぱり名鉄は・・・」「これだから名古屋は・・・」という意見は完全に間違っています。

    なぜこんな事態になってしまったのか、根本原因を考えてみました。

    ・金融政策の失敗で円の価値が暴落
      → 原材料やエネルギーなどの物価上昇 人件費の高騰

    ・派遣法の改正で非正規労働者が増え、賃金が下落
      → 中流階級が消滅 少子化で労働者、消費者のパイが縮小

    つまり、日本政府が間違った政策を取り続けて「失われた30年」を作り出してしまったからではないでしょうか。各地で再開発が白紙になっているのは、日本の国力低下を象徴しているように思います。

    最近も静岡パルコの閉店が発表されるなど、商業施設の閉店が相次いでいます。建設費は高騰しているのに収益が見込めない。今までの再開発モデルがうまく行かなくなって来ています。リーマンショックの時よりも悪い状況なのではないでしょうか。

    インフラの老朽化や豪雨災害、いつ起きてもおかしくない巨大地震。都市開発には厳しい時代がやってきそうです。「人手不足の解消に移民を」と言われますが、間違った手段です。移民問題で大混乱に陥っているヨーロッパと同じ轍を踏むことになります。

    私達は戦後もっとも過酷な時代を生きているんですよね。これを変えるには、皆で団結して抗議の声を上げるしかありません。いま日本で何が起きているのか、なぜこんな社会情勢になってしまったのか、多くの人に気付いてほしいですね。