10月1日、名城公園の近くで建設されていたエスパシオナゴヤキャッスルが開業しました。今回はその特集をしていきたいと思います。
以前はナゴヤキャッスルホテルがあった場所です。1969年に開業した同ホテルは名古屋を代表するホテルとして半世紀にわたって利用されてきましたが、老朽化のため閉鎖。親会社の興和は最高級路線にシフトし、解体を含む5年の建て替え期間を経て、パワーアップして戻ってきました。
前回から11カ月ぶりです。

南側から見た様子です。城郭風の堂々たる建物が完成しました。石垣も風格があり本当にかっこいいです。
手前の駐車場は現場事務所があった場所です。多くの職人が休憩に利用していたと思われます。その職人らの力が合わさってこの素晴らしい建物が完成しました。
国道22号線から見ると道路の先に城があるかのように見え、名古屋城の水堀からは幻想的な姿を魅せます。どこからとっても絵になる建物です。

左手前の開口は車寄せ(出口)です。入口は西側です。駐車場へは左下の開口から地下に入っていきます。地下駐車場とスパ、フィットネスが同じフロアにあります。フィットネスはそれほど広くありませんが最新鋭のマシンがそろいます。
手前の石垣の上部は庭園になっており外に出ることができます。植栽や小川なども施されており、名古屋城を見ながら日本的な雰囲気を感じとれます。
エスパシオの公式サイトでは金色と黒をベースにホテルを紹介しています。エスパシオのロゴと言い力強さを感じます。これからの名古屋を引っ張るホテルになるという気概を感じますね。

全体の様子です。こういう建物はインバウンド受けもいいのではないかと思います。右奥には本物の名古屋城も鎮座します。
部屋は全100戸プレジデンシャルスイート(201m2)、エスパシオグランデ(75.2m2~)、ラグジュアリー(57.5m2~)、デラックス(49.2m2~)などから構成されます。1泊20万円からの高級志向で、1泊100万円以上する部屋もあります。
平面構成は真ん中に南北の廊下があり東西に部屋があります。東側の部屋は言うまでもなく名古屋城のビューが売り。西側も名駅超高層ビル群が見えるので悪くないと思います。また、全室風呂から景色を望めます。

天守の間があるあたりと思われます。その名の通り名古屋城の天守閣を臨む特別なロケーションが魅力です。国内最大級の宴会場で最大1700名まで利用可能です。大規模な国際会議、展示会などさまざまな用途に対応できます。
3階には飛龍の間、彩雲の間、黎明の間があります。それぞれがテーマ性を持った格調高い空間に仕上がっています。
レストランは4階に日本料理、寿司、フランス、中華、天ぷら、鉄板料理などさまざまな店舗が集います。価格としては1人3万~くらいでしょうか。
本当に素晴らしい高級ホテルができたと思います。名古屋の高級ホテル事情にも地殻変動を与える存在になるでしょう。開業おめでとうございます。末永く愛されるホテルになってほしいと思います。
コメント
>国内最大級の宴会場で最大1700名まで利用可能です。大規模な国際会議、展示会などさまざまな用途に対応できます。
3階には飛龍の間、彩雲の間、黎明の間があります。
最高級ホテルで、都心のど真ん中よりは警備し易い場所にあり、日本の城を眺望する凝った和風建築で、大中小各規模のホールあり
市や県が(国際会議場やスカイエキスポを使う程ではない)そこそこの規模の国際会議を誘致する際にも、強力な武器になりそうですね
名古屋城そばの高級ホテル開業、外観デザインがXで賛否両論
とのこと。個人的には、まぁ有りだと思うけど。
エスパシオナゴヤキャッスルは開業したことで声優の山寺宏一さんなら名古屋城の夜景は観たいですよ!
私も好きですこのホテル。大阪城みたいに周りが無個性なビルだらけになるよりも全然調和してると思います。
お城ってより、マイクラやテトリスやLEGOみたいなものに見える・・
名古屋城を際立たせるためにシンプルでモダンな感じのデザインとかの方が良かったんじゃ
名古屋城よりも目立ってて開発センスわすぎる・・
フォーブストラベルガイドでアメリカのハワイ州で初めてホテル部門、レストラン部門で最高評価5つ星を取ったのがこのエスパシオブランドなんですよね!
名古屋城が木造化されれば更なる海外からの観光客も見込まれるので期待大です!
ついに開業しましたね。
パースでは青緑色の屋根で、蒲郡クラシックホテルのような姿を思い浮かべていました。灰色の屋根になったことで落着きのある印象を与えますね。石垣を模した低層部、反りや算木積み(石垣の角の積み方)も表現されていて、完成度が高い!
重なる屋根と、上の階が下の階より規則的に小さくなる造りは、見る角度によって建物の表情を様々に変化させます。近くで見上げるとバルコニーが目立ちますが、離れて見ると全体の均整がとれていて美しい。天守のプロポーションを研究して、この外観デザインが作られたのではないでしょうか。
お城の意匠を取り入れつつも似せすぎない、和風でモダンな高層建築。オリジナルの名古屋城への敬意と配慮が感じられます。中国建築みたいとか、天守のパチモンだという印象はありません。
欄間や折り上げ格天井など、御殿の装飾が用いられた内装や、天守を借景にした屋上庭園もすばらしいですね。
まぁ最低でも一泊20万の完全国外富裕層向けのホテルなんだから、目立たせてなんぼ。
名古屋城の本丸御殿は将軍が上洛する際に泊まる所、将軍専用のホテルだったんですよね。宿泊客は将軍と同じ気分を味わいながら、至福の時を過ごせること請け合いでしょう。
和風ラグジュアリーホテルは京都にもありますが、こちらは武家文化を取り入れているので趣が異なります。まさに “ナゴヤキャッスル” の名にふさわしい!こんなホテルは地球上でここにしか建てられません。あの価格設定も唯一無二の宿泊体験に見合ったものだと思います。
悪趣味に感じる方は、ぜひ名古屋城や徳川美術館を訪れてみてほしいです。西洋の宮殿に勝るとも劣らない本丸御殿の室内装飾や、美しい伝統工芸の品々。そのDNAを受け継ぐホテルである事と、建設に携わった方の熱意に気づけるのではないでしょうか。
そして、旅行客をもてなすだけでなく、名古屋人が人生の節目などで特別な時間を過ごす場所であり続けてほしいですね。