名鉄瀬戸線喜多山駅付近では高架化事業が行われています。対象となるのは喜多山駅前後の1.9kmの区間です。この区間には瀬戸街道、国道302号線という2大ボトルネックが存在するため、高架化はその解消が主目的です。さらに高架後の喜多山駅は2面4線となるため、瀬戸線で初めて待避設備を擁する駅になります。
2022年3月19日より、上り線の高架が使用開始しました。引き続き下り線の工事が進んでいます。今回はその状況を中心にお伝えします。
前回からちょうど半年ぶりの取材です。
小幡駅の踏切から見た様子です。右が高架線、左は瀬戸方面でまだ仮線です。名古屋方面の高架移行から数年経ちバラストの色がなじんできましたね。
少し歩きます。2線分の高架が完成しています。ただし下り瀬戸方面のバラストを引いたり信号設備の設置はまだこれからのようです。
さらに歩きます。ここも高架ができています。一部足場が残っている場所はありますが、躯体そのものがまだ仕上がっていない部分はありません。
瀬戸街道との交差部分。前回はまだ養生中でしたが、見た目は完成形になりました。
高架の架線柱が半分で切れています。ここに継ぎ足して架線が張られるものと思われます。
喜多山駅方面に向けての直線です。こちらも見た目は完成しています。あと半年後には電車が走る姿が見えるでしょうか。
最後は喜多山駅の様子です。まだ仮説の通路が入り組んでいます。これは名古屋方面を見ています。右の階段は瀬戸方面の工事中の階段です。
現ホームから建設中の瀬戸方面ホームを見た様子です。だいぶ形になってきました。あとは屋根ができればだいぶそれっぽくなると思います。
右上に建設中のホームが見えます。よく見ると瀬戸方面は用地の関係からか1面1線分しかつくられていないように見えます。しかし最終的には緩急接続ができる2線分の形になるはずです。鉄筋が手前側に飛び出ていることからもそのことがわかります。
おそらく下り線の高架移行の際は1面1線分で暫定開業するのではないかと思います。その後、今の地上の下りホームを撤去し、その跡地に線路を継ぎ足すと考えられます。
ということで今年度中に移行してもまだ工事が残りそうですね。今後も随時様子をお伝えします。