さて今回はオーストラリア編の第2回です。ブルーマウンテンズとシドニー動物園をめぐります。シドニー観光は前編をご覧ください。
上の記事でも書いている通り今回の旅行は個人手配ですが、4日間のオーストラリア滞在のうち2日目のみツアーに応募しました。最初にシドニー動物園に行き、午後からメインのブルーマウンテンズを観光します。
朝、シドニー市内でマイクロバスに拾ってもらいます。車内は日本人ばかりです。少し安心感があります。
早速シドニー動物園に向かいます。バスでシドニーから西へ1時間弱程度走ったところにあります。
シドニー動物園は2019年に開業したかなり新しい動物園です。規模はそれほど大きくありませんが、オーストラリアの動物をコンパクトに楽しむことができます。
オーストラリアといえばカンガルー。誰もが知る有名な有袋類です。ちなみにオーストラリアの人口は2000万そこそこですが、カンガルーは5000万頭以上います。
そしてもうひとつ欠かせないのがコアラです。東山動物園にもいるので親しみがあります。コアラはかなり睡眠時間が長く、動いている姿を見るのは難しいのだとか。この日は幸い地面を歩いている姿を見ることができました。
もちろんカンガルーやコアラ以外の動物も見ることができます。こちらは百獣の王ライオン。さすがに風格があります。
ちなみにオーストラリアは紫外線が日本よりはるかに強いです。ちょっと外を歩くだけでも日焼け止めは必須です。
そろそろシドニー動物園を後にしてメインとなるブルーマウンテンズに向かいます。
バスの車内ではガイドの人がいろいろな案内をしてくれます。その中でも興味深かったのがオーストラリアの運転免許試験に関する雑学です。
問題は、走行中にカンガルーが飛び出してきて衝突しそうになった時どうするべきかという内容。選択肢は、①急ブレーキをかけて停車する、②急ハンドルで回避する、③加速してひき殺す、の3つです。
驚いたことに正解は③です。日本から見た物珍しいカンガルーですが、オーストラリアでは飽きるほどいるので、そんな動物よりも自身の安全を守ることが大事なのだそうです。
さて、1時間ほど車を走らせるとブルーマウンテンズ地区に到着です。
ブルーマウンテンズは巨大な岩や台地などからなる景勝地で、世界遺産にも指定されています。一面にユーカリの葉が生い茂り、そこでさまざまな生き物が暮らす重要な生物多様性の地でもあります。
まずは有名なリンカーンズ・ロックに行ってみます。ここは柵も何もない断崖絶壁の岩の上から広大なブルーマウンテンズの森を見ることができます。
到着です。ものすごい開放感です。左に人が立っているのが見えますが、本当に岩の先端の方まで踏み入れることができます。落ちたら助からないでしょう。
ブルーマウンテンズの広さは青森県くらいあるらしいです。日本とは何もかもが桁違いのスケールです。
さて次は奇岩、スリー・シスターズが見えるポイントに行きます。ブルーマウンテンズには観光用に様々な乗り物があるのも特徴で、今回はそれを使って目的地を目指します。
まずはケーブルカーに乗ってブルーマウンテンズの台地を横断していきます。そこから見える景色は絶景です。客層はツアーの日本人客と別のツアーと思しき外国人客の半々くらいでした。
次は世界最急傾斜のトロッコに乗ってブルーマウンテンズの谷の部分に行きます。その傾斜はなんと54度。下るというより落ちるという感覚の方が近いと思います。下手な遊園地のアトラクションより迫力がありました。
こちらがそのトロッコを下から見た様子です。本当に断崖を滑り降りる(落ちる?)感覚です。
谷に降りたらしばらく散策です。木々が生い茂っていますが歩道はよく整備され歩きやすかったです。
こちらは谷の底にある炭鉱跡の様子です。かつては石炭の採掘が行われていました。ブルーマウンテンズは古期造山帯であるグレートディバイディング山脈の端に位置するので納得ですね。
下の看板は先ほどのトロッコの解説です。もともとは炭鉱夫のための乗り物でした。だからあれほど急だったのでしょうね。個人的には5年半前の軍艦島を思い出しました。
最後はロープウェイでビューポイントまで戻ります。
次はエコー・ポイントからの眺めです。左の手前に見える3つの屹立した岩、これがかの有名なスリー・シスターズです。
これはアボリジニの伝説で、とある村の美しい3姉妹が3兄弟に禁断の恋をしてしまします。3兄弟は3姉妹を村から連れ出そうとしたため、村の長老が3姉妹を岩に変えてしまいました。その後争いで長老は殺され、3姉妹は岩にされたまま元に戻ることができないという話です。
とにかくこの景色は壮大で美しく、本当に来てよかったと思いました。
最後はルーラという小さな街でお土産を見ます。おしゃれな民芸品やアイスクリームを楽しむことができました。
バスに乗ってシドニー市外へ戻ります。2時間弱の乗車ですが1時間くらいは疲れて寝ていました。その後ダウンタウンで降車し、夜はザ・ロックス付近の新鮮な魚勝利のお店でディナー、食事後ホテルへ戻りました。
驚いたことに、ホテルへ戻る最中トラムに乗ったところ、ブルーマウンテンズツアーで同行した日本人客に偶然再会しました。話した時間はわずか数分間でしたが、同じ感動的な景色を共有した人として非常に盛り上がりました。これはツアーならではの面白さかもしれませんね。
シドニーを訪問するならブルーマウンテンズは絶対に行った方がいいと思います。そのくらい充実した場所でした。ぜひ行ってみてください。
コメント
ブラックジョークぽいクイズですね。真偽の方は…どうなのでしょうか。奈良で朝鹿が自宅前に倒れていたら隣に引きずるという話を聞いたことがあります。
面白いレポートでした