三菱地所は旧教育館跡地の暫定施設について、計画の遅れにより10月10日にようやく着工し、開業が来年3月末ごろになると発表しました。
またそれにあわせて今回、施設名称やロゴマークなどが新たに決まりました。
施設概要はこちらから。
名称は「SLOW ART CENTER NAGOYA」です。スローアートは、人々が場を共有しゆっくりとした時間の中で金銭に限らない別の価値や文化を共有、交換するプロセスを重視します。新たな地域コミュニティ生成の創造プロセスを生み出す、社会・文化の処方となります。
引用三菱地所 ニュースリリース(PDFファイル)
こちらはそのロゴマーク。まず考えたことはそれ自体としての「遊び」とのこと。サイン計画との連動も視野に入れ、多様な活用が予想される施設に溶け込ませることを念頭においた「可変性」が重要視されており、この要素は従来的な意味でのビジュアルアイデンティティとは異なるものと説明されています。
おそらく暫定利用ということもあり、ここに完成形の建築を整備するわけではないため、人々の自由な使い方や街の変化に対して、この施設も変容していくようなイメージがなのだと思います。
コンセプトイメージです。この事業はスローな建築のあり方を模索する、アート・イノベーション・プロジェクトとされています。暫定利用期間が終了したら、建築を分解し、それをまた都市の中の別の空間に埋めていくようなスタイルのようです。建てて解体して終わりではない、持続的で都市のコンテクストを紡ぎ続けるような新しい取り組みと言えそうです。
まあマーケットスクエアささしま、丸栄、アスナルなどを見ていると暫定利用期間そのものが延びるというのは大いにありえそうですが・・・
とはいえ、最終的に一体開発が成功するなら暫定期間を延ばす意味はあります。三菱地所としても将来的に一体開発を目指しているのではないでしょうか。栄広場を主導したり、中日ビルへの参画などを見ると、この会社は栄地区を結構重要視していると感じます。
開業は来年3月末としかアナウンスされていません。また正式な日が決まったら告知あるでしょう。開業が楽しみです。
コメント
こんな単純でつまらないことでも遅れる……。