一気に巻き返しへ 再開発が活発化する池袋

7月に東京に行きました。埼玉の友人宅へ行くのがメインで、天気も良ければぶらぶらするか、くらいで行ったのですが、めちゃめちゃ快晴だったので、急遽本格的に取材をすることにしました。

今回載せるのは池袋、初特集です。北のターミナルであり、三大副都心の一つに数えられます。しかしながら新宿や渋谷に比べると少しだけ地味な印象がありました。再開発という面でも、元祖超高層ビル街の西新宿を有し、今なおそのエリアが広がり続ける新宿や、若者の街として発展を続け、近年東急などによって急速に駅周辺の再開発が進む渋谷に比べて、池袋はやや遅れていました。

しかし、ここ最近再開発の動きが出てきており、その勢いはさらに加速しています。今日の記事ではその様子とサンシャインから見た東京のパノラマをご紹介します。

池袋は線路によって東西に分かれる街です。どちらかといえば東側の方が栄えています。西側は施設が少ないエリアです。

写真は西口公園です。ここはもっと雑然としていましたが、再整備により空中に大きなリングができ、ずいぶんきれいになりました。

そして次にもっと大きな計画が動き出します。上の写真の左側にあるビルをほぼ全部壊し、3棟の超高層ビルを建設します。まだ基本段階ですが、これができれば西口のイメージはさらに変わるでしょう。

高さは左から推定130m、175m、200m程度と予想されます。手前に見えるのはバスターミナルなどの交通広場。歩行者空間も大幅に拡張し歩ける街を目指します。

そのすぐ近くでも大型開発が進行中。池袋マルイの跡地に140m級オフィスビルが登場します。施工は清水建設です。今は基礎工事の段階と思われます。

完成予想図です。縦のラインが強調されており、細身なのもあって高く感じます。完成は2025年です。こちらも楽しみな案件です。

次は東口を見ていきましょう。

最近完成したのは東京建物によるハレザ池袋です。劇場、シアター、オフィスビルなどからなる複合施設です。統一感のある縦ラインの低層部にガラスの箱が乗っかる構成です。

池袋は他にも映画館が複数あり、映画の街としての存在感も高まっている印象です。

その北側ではさらなる大型再開発も進みます。右側に見えるハレザの左には180m級のオフィスビルが誕生。2026年の完成を目指します。

事業者には住友不動産が参画します。なんとなく住不っぽい外観だなと思ったらその通りでした。三田のビルといい同社のオフィスビルは外観が特徴的なのでわかりやすいです。

さらにサンシャインの南東ではこれまた住友不動産による巨大タワマン計画が進行中。既に基礎工事が始まっているのが見えます。

北側が52階・190m、南側が47階・182mの規模です。名称はグランドシティタワーとなっており、住友不動産のマンションシリーズであるシティタワーに、オフィスビルのシリーズであるグランドを付けた名前です。

ちなみに左側に薄く見えているのは豊島区役所とタワマンが一体化した超高層マンションです。49階・189mとなっています。

ちなみに北側には42階のエアライズタワー、さらに北には52階タワーアウルタワーが建っています。池袋の南東側はタワマン銀座になりつつあります。

左に見えているのはサンシャイン60です。今も昔の池袋の変わらぬランドマークです。

サンシャイン60はサンシャインシティの中核をなす施設で、60階・240mの高さを誇ります。階高が4mというのはオフィスビルではかなり低い方ですが、完成が1978年なので納得です。

ちょっとセントラルタワーズの北面にも見えますね。最後にここの展望台からの景色をご紹介しましょう。

北側の様子です。主に埼玉エリアです。埼玉県民にとって池袋は大きな繁華街の中で最も身近な存在です。JR、西武、東武などの各施設でアクセスしています。

大宮などの中心部は左の方だと思いますが遠いためかそれほど目立ちません。それより地平線に山の姿が全く見えない関東平野の圧倒的広さが実感できます。

東側です。都心方面の超高層ビルが目につきます。200mを超えるビルも何十頭も連なっています。圧巻の一言です。

右側には頭一つ抜けた高さビルがあります。森ビルの麻布台プロジェクトです。数年後には東京トーチがさらなる存在感で現れてくると思われます。

ここで展望台の中の様子をご紹介。実は無味乾燥な展望室ではなく、人工の丘があったりしてゆっくりとくつろげる環境(まあ人が多すぎてあまりくつろげませんが・・・)になっています。最近リニューアルしてこうなったようです。

南側です。中央に飛び込んでくるのは新宿です。都心からは距離を置いていますが、世界一のターミナルは進化し続けます。小田急や京王の再開発が本格化し、都庁をしのぐ260m級の巨大ビルができる予定です。

左に見えているのは渋谷です。200m級のビルが少なくとも3棟はできる予定で、再開発の勢いは盛んです。

最後は西です。こちらはビルは多くありません。冒頭紹介した再開発が順調に進めば左側にビル群が出現すると思います。

駅があるのは左下のあたりです。西武百貨店にヨドバシが入るとか入らないとか言われていますが、ビルの耐用年数もいずれ来ます。そのときは現在新宿で進んでいるような大規模開発が行われるのではないでしょうか。

以上で池袋特集は終わりです。池袋は「駅袋」と揶揄されることもありました。駅から人が出ず、あまり賑わいがないのが理由です。新宿や渋谷と比べるとどうも地味というか、パッとしない印象もありました。

しかしその池袋は急速に変わり始めています。映画館の相次ぐ完成、ウォーカブルな街を目指す再整備、そして相次ぐ超高層ビルの建設。数年後にはイメージが変わって、一気に最先端の街になるかもしれませんね。今後が楽しみです。

シェアする

フォローする

コメント

  1. ミオ より:

    東京にもっと建物が増えたらどうなるの? 東京は崩壊する必要がある、それは日本にとって毒だ