栄町ビルの解体が進んでいます。外観はシートにすっぽり覆われ、解体用クレーンも登場しました。その様子をお伝えします。
ご存じの通り、興和は丸栄とその北側の街区で一体開発を目指しています。一時期は広小路通を挟んだツインタワー構想もありました。しかし地権者の合意ができず難航。老朽化した丸栄はいったん解体し、跡地に暫定施設をつくることにしました。
そして栄町ビルも少し前に閉鎖。しばらく動きがありませんでしたが、昨年末から外周部に仮囲いと足場が登場しました。解体に向けて動けた工事が順次進んでいます。
前回から5か月ぶりの取材です。
北西から。左に中日ビルが見えます。建物全体が覆われました。わかりにくいですが屋上にタワークレーンが登場しています。解体でタワークレーンが登場するのは珍しいです。最近だと名古屋ターミナルビルくらいしか記憶にありません。一体建て替えでJRゲートタワーのような規模になってくれるでしょうか。
工事は清水建設が行っています。期間は2024年9月まで。だいぶかかりますね。
南から見た様子です。右には丸栄ガレリアがあります。暫定施設として営業開始して1年が経ちました。
この街区は栄町ビルで西側6割くらい、その右に安藤証券、さらに右にニューサカエビルとなっています。今後どうなっていくのでしょうか。以前のインタビューで興和は「駐車場にすることも考えている」というようなコメントを出していました。あくまでも一体開発を狙うスタンスは変わらないものと思われます。もしすぐに本開発するなら今から国際ホテル跡地の新ビル構想を考えてパースを出せばいいのですから。地権者合意が取れるまでは丸栄ガレリアを使う予定なのでしょう。
おまけです。ここから100mほど西側へ行ったところです。
富国生命ビルです。東急REIホテルが入っていました。コロナで空室率が上がったため2022年で閉鎖。今は空室になっています。
同ホテルは1984年に開業しました。そろそろ40年が経つことになります。時期的にも建て替えでしょうか。
広小路のこの辺りは丸栄が一体開発進まず、明治屋リッツカールトンもその後不明、東急REIホテルも空室のままと、少し停滞感が漂います。どの再開発もなんとかいい方向に向かってほしいという思いです。