栄のトヨタホームとパナソニックビル一体開発へ！

5月中旬、栄のトヨタホームとパナソニックのビルが一体開発すると報道がありました。これは久しぶりに大型開発の予感です。今回はその計画の概要と予想をしていきます。

久屋大通駅の北東側を見ると看板が大きく目立つパナソニックのビルがあります。完成はなんと1964年です。そろそろ還暦を迎えようとしています。

その奥にあるのはトヨタホームの本社ビル。こちらも1971年完成で半世紀以上が経過しています。両方建て替えは妥当と言えるでしょう。

うれしいのは老朽ビルが一体開発になること。実は数年前トヨタとパナソニックは車載用のリチウム電池などで協力するため合弁会社「プライムライフテクノロジーズ」を設立していました。それぞれの強みを融合させて車と電機メーカーが手を結んだ形ですが、都市開発という点でも協力して進めていくこと計画が進んでいたようです。

報道では完成が2030年代初頭と出ていました。それ以外のことはわかりません。ここからはどんなビルが建つかじっくり予想していきましょう。

トヨタホームのビルは街区の東半分できれいに成形です。面積は4876平米あります。これは栄広場や丸栄跡地に匹敵します。これだけでもかなり大きいです。

パナソニックのビルは面積2068平米。これらを合計すると7000平米弱にもなり、中日ビルを超えます。相当大きな敷地と言えます。なおパナソニックのビルは久屋大通側に面している部分は意外と小さいです。

このあたりは容積率が最大1000％の土地になっています。ですが既にコメントで出ている通り、特区によるボーナスで1300％近く狙えるのではないかと思います。主体がトヨタホームなのかトヨタ不動産なのかわかりませんがこの好立地で再開発をするなら容積率は稼ぎたいはずです。これで計算すると延床は9万になります。実際には不算入部分があるので10万を超えてくるのではないでしょうか。

次は高さを考えます。敷地の形状的にパナソニック側は厚みをとれないため、オフィス部分はトヨタホーム側に積層させるのが自然でしょう。となると低層部はL字の敷地で商業3～4層程度で床面積2万くらい、機械室諸々で1万くらい。合計10万とすればまだ相当あまるので、トヨタホーム側のオフィスは基準階面積にもよりますが、20～25フロア程度確保できると思われます。

これらを踏まえると、延床10万級、高さ150ｍ級もありえると思います。

街区北西側は小さめのビルで占められています。パナソニックの北には3階建ての建物があります。個人所有でしょうか。

その北はNBN泉ビル。その名前と入っているテナントを踏まえると所有者はあのテレビ局ですかね。それなら街を盛り上げるために再開発に協力してくれそうです。

さらに北にはパシフィックカレッジビルというのがあります。学校法人神野学園の本部があるようです。このあたりも巻き込みたいですね。

いずれにしても相当大きな再開発になるのは間違いなさそうです。すぐ近くではアネックスの解体（後日記事化予定）もありますし、久屋大通周辺は熱いですね。

中日ビル、栄広場に続く栄の巨大プロジェクトになりそうな本物件、今後が楽しみです。

写真が間違っていたので修正しました。申し訳ありません。ご指摘ありがとうございました。