激変広島中心部 複合超高層と新スタジアム

広島の激変は駅周辺だけではありません。次回はビルだけでなくさまざまな大型開発が進む中心部をご紹介します。

今回は広島編の後半です。前回は駅周辺の変貌をお伝えしましたが、中心部の変わりようも目を見張るものがあります。その様子をお伝えします。

広島の都心は紙屋町、八丁堀エリア。駅からは路面電車で10分程度、徒歩で20分程度の場所に位置します。ここで一番熱いのが基町再開発です。

現在駐車場となっているところに31階160m級の超高層複合ビルが建設されます。これまで広島の高層建物といえばマンションでした。市内には160mを超えるタワマンが4棟あります。

一方でオフィスビルは100m程度のものしかなく、複合ビルも少ないです。今回建設されるのは低層部商業、中層部オフィス、高層部ホテルという大都市の定番パターンの複合ビルで、広島では初登場になります。

完成予想図です。高層部に角度がつけられているのがかっこいいです。これまで100mを大きく超える超高層複合ビルがなかった広島にとって、このビルの建設は新時代の幕開けとなりそうです。

ホテルには広島にはこれまでなかったラグジュアリークラスの導入が検討されているとのこと。最近ヒルトンもできましたし、またまた外資系高級チェーンが来そうですね。

次は紙屋町からほど近い平和記念公園の北側で建設されている都市公園です。旧広島市民球場跡地整備中で、久屋大通公園のようなPark-PFIを活用した事業となります。

オープンは3月31日に決まっており、紙屋町から平和記念公園にかけての賑わいのさらなる創出に期待が高まります。

全体パースです。事業者はNTT都市開発です。名称は「シミント広島」に決定しています。市民とともに育てていく施設になりたいという願いが込められています。

右に見えるのが基町クレド(リーガロイヤル)、右奥が広島城、左奥が新スタジアム(後述)、手前がおりづるタワーと原爆ドーム方面になります。

好印象なのが敷地西側に存在する南北動線です。正面にちょうど原爆ドームが見えるような構成になっています。南にある平和記念公園も軸線を大切にしてつくられた経緯があります。時代を超えてその思想を受け継いでいくようなこの計画は、NTT都市開発らしい丁寧な街づくりと感じました。

最後はスタジアムです。中央公園にはサンフレッチェ広島の本拠地となる新スタジアムが建設中です。

その様子です。かなり形になってきました。クローラークレーンが多数稼動していて駅ビルに勝るとも劣らない迫力があります。施工は大成建設です。

パースです。空へと伸びていく大きな屋根が特徴的です。これからの広島の飛躍を体現しているようですね。収容人員は3万人です。

内部の様子です。サッカー専用スタジアムなので、当たり前ですが観客とピッチの距離が近いです。瑞穂は陸上トラックを挟むのでどうしてもそこが劣ります。グランパスにも専用スタジアムがあるといいですが、実現は遠そうです・・・

完成予定は今年の末です。結構急がないと間に合わない気がします。今後急ピッチで工事が進められることでしょう。

今回は行く時間がありませんでしたが、厳島神社の最寄り駅も見違えるほど美しくなったようです。広島では各所で施設の刷新、再開発が進みます。今後の変貌がますます楽しみですね。

以上で広島編は終わりです。次回から名古屋に戻ります。

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