プラウドタワー名古屋錦・オリマチ錦が竣工!

プラウドタワー名古屋錦が竣工しました。低層部の商業施設は「オリマチ錦」と名付けられ、夏以降順次開業しています。今回は4年以上お伝えしてきた錦二丁目7番街区再開発の最終レポートとなります。

プラウドタワー名古屋錦は30階・110.68mのタワーマンションで、同再開発の中核施設として建設されました。この界隈では近年、街の空洞化が問題となっていましたが、オープンカフェの設置や今回のような再開発の進展により、再び賑わいを取り戻しつつあります。

全景です。奥がプラウドタワー名古屋錦、手前は駐車場棟です。これらで街区の東側3分の2くらいを占めます。

商業施設は低層部に入っています。手前に見える駐車場棟の1階はスーパーマーケットの「タチヤ」です。個人的には昔天白区に住んでいた時に、ときどきタチヤに行っていました。そこは庶民の激安スーパーという印象でしたが、ここは都心にあるためかちょっとハイセンスな雰囲気を醸し出しています。

いずれにしてもスーパーが便利な立地にできたのはよかったですね。タワマン住人はここで食料品が完結しますし。周辺の居住者も助かり、さらなる開発につながることもあり得ます。

建物東側には便利な店舗群が並んでいます。歩道もかなり広くなり、再開発によって快適性が大きく向上しました。

周辺はオフィス街となっているので、食べ物関係の店は平日を中心に結構はやるのではないでしょうか。

商業施設は「オリマチ錦」と名付けられ、統一感を持った外観となっています。先ほどの道路に面した店舗が飲食系なのに対して、中に入ったこちらはクリニックやファッションの店が中心です。

オリマチというのはこの辺りが繊維街として栄えたことに由来するのでしょうね。この地に再びファッションを始めとした繊維の店が戻り、賑わいが生まれるのをうれしく思います。

建物は街区の東側ですが、全方向の道路に行く通路ができています。逆に言えばどの方角からでもこの施設にアクセスできます。西側はかなり狭い敷地ですが、植栽の多いカーブしたアプローチとし、単調さを解消しています。

その四方からアクセスできる中心には屋根付きの広場が設けられています。地域を盛り上げるイベントなどに使用することができます。

この全方向からアクセスできる広場が街区の中心にあるスタイルは、江戸時代の会所をモチーフにつくられたとされています。

最後は北西から見たプラウドタワー名古屋錦の様子です。こちら側の部屋は名駅が非常によく見えます。テレビ塔から見るとタワーズとこれが被るので間違いないでしょう。ちなみに上層階の部屋はかなり高く、1億円以上する「億ション」もあるようです。

実は手前にあるように、同じ街区にありながら当案件と開発タイミングが揃わず、別々の開発になった所が何か所もあります。中央右のグリーンリッチホテルもそうです。ここが揃えば手前の角地も合わせてL字型のさらに大きな敷地で開発できたかもしれません。その点では結構惜しいなと思っています。

とはいえ、なかなか立派に仕上がりましたし、低層部の商業施設もいい感じです。今後この界隈がさらに盛り上がっていき、賑わいの創出につながればと思います。開業おめでとうございます。

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