ノリタケ工場跡地の再開発の状況 2021.5

西区にはかつて、陶器で有名なノリタケの大きな工場がありました。その工場は2014年に閉鎖、解体撤去工事が行われて現在は更地になっています。ご存知の方も多いと思いますが、この跡地にはイオンモールと三菱地所主導で商業施設やマンションを建設する再開発計画があります。

この計画は大幅に遅れていて、いつまで経っても着工される気配はなく、当初計画の完成目標である2016年を過ぎても尚、更地の状態が続いていました。そして2019年4月、数年の沈黙を破って新たに建設するイオンモールの詳細が明らかになりました。

ノリタケ工場跡地の再開発の状況 2020.12

前回から5か月ぶりの取材です。

まずはマンション棟から。19階建て60m弱の規模です。最上階まで完成しています。あとはシートがはがされるのを待つのみですね。

一部の箇所は既にシートが撤去されています。こちらは北西から見た様子。白っぽい外観があらわになっています。

駐車場棟は既に完成していて車が入っています。

北側から見た様子です。右(西)がマンション、左(東)がイオンモールです。イオンも一部外観が見えてきました。

中央に敷地を横切る道路が整備されます。ペデストリアンデッキが整備され、マンション側とイオンが直結する利便性の高い構造となります。

敷地のさらに北にはマンションギャラリーが整備されています。また追加?の駐車場も整備されるようです。

ここからは開業するイオンモールについて詳しく見ていきましょう。3月4日、イオンからニュースリリースが発表され、コンセプトや施設の一部が明らかになりました。

引用イオンモール ニュースリリース(以下の資料も同様)

こちらが新パースです。北西方面を向いています。施設コンセプトは「自然と自然になれる場所」です。緑があふれるノリタケの森に隣接した建物として、商業やオフィスを利用する一人一人が自然体で過ごせる場所を目指します。

自然とつながる「食」のゾーンには、多彩な食品、総菜やスイーツ、こだわりのレストラン、カフェ、フードコート等、オフィスワーカーからファミリーまで幅広いお客さまのニーズに応え、様々な食事シーンを演出します。テナントはまだ公開されていません。

またコニカミノルタが手掛けるプラネタリウムも進出。日本初のLEDドームシアターとなるようです。座席は170席で科学館と比べると半分ほどですが、これは他のモールにはない目玉施設になりそうですね。

この建物の特徴はオフィス併設型であること。その施設名は「BIZrium」で、イオンは今後このブランドでオフィス併設型を展開していく予定です。ビジネスと心地よいを意味する「rium」をつなげた造語です。

商業デベロッパーとしてのノウハウを用いて、働く人々を包括的に支援する、新しいライフスタイルを提案しています。

オフィスフロアの利用イメージ図です。テレワークの浸透やテレビ会議ができる場所へのニーズに対して、個人ブースタイプの部屋を導入するなど、ニューノーマルにおけるオフィスの在り方や働き方にも対応しています。

完成時期は今年秋とだけ発表されており、まだ具体的な日は明らかになっていません。イオンにしてみればオフィス併設型にしたらコロナ禍でオフィス需要が減るというまさかの展開ですが、横長の使いやすいオフィスで立地も良好ですし、話題性も手伝ってそこまで暗い状況ではないと思います。むしろ商業施設がどこまで持ちこたえられるかでしょう。今年秋は無理かもしれませんが、コロナの収束を願うばかりです。

コメント

  1. インフルエンサー より:

    もうすぐ名古屋市西区に「イオンモールノリタケの森」が今年の秋にオープンも書店やレストランもいろいろあります。

  2. より:

    結局、モゾと変わらんイオンができただけか…