JR東海がささしま高架下に木造オフィス建設

12月2日、JR東海の子会社である名古屋ステーション開発が、ささしまライブの高架下に木造オフィスを建設することがわかりました。

木造、しかも高架下にオフィスを作るというのはかなり珍しい取り組みといえます。今回はその木造オフィスと久しぶりにささしまの様子をお伝えします。

引用日本経済新聞記事

建設する場所はささしまライブ、ストリングスホテル東側にある更地です。新幹線の高架下を利用する形になります。2階建て延床1000平米を計画しているそうです。着工は2021年5月、2022年は竣工の予定です。

高架下はスペースに限りがあるため、一般的に木造よりも強度の高い鉄骨造が用いられてきましたが、繊維大手の帝人が新素材を開発。従来よりも軽く強度の強い木材が使用可能になったため、高架下オフィスに用いられることになりました。

内観パースです。柱は既存のRC躯体(新幹線の橋脚)を用い、梁などにAFRWと呼ばれる帝人の新素材が用いられます。AFRWは集成材と炭素繊維を合成したもので、従来の木造の2倍の強度を持つとされています。

木造オフィスは環境にやさしく、リラックス効果もあるとされています。そのため各地で建設が加速しており、先日の丸の内の記事でも紹介していますが、都心ではタマディックが木造オフィスビルを建設しています。

ちょっと気になるのは高架下の振動や騒音です。飲み屋なら多少我慢できますがオフィスであまりガタガタなると仕事に集中できない気がします。まあその辺はある程度クリアしているのでしょうかね。

個人的には今回の話題はいろいろな意味で嬉しいです。1つ目はコロナ禍の中の明るい話題であったこと、2つ目は特に動きがないささしまライブにとって久々の話題であったこと、そして3つ目は沿線開発にあまり積極的でなかったJR東海(名古屋ステーション開発)がこのような開発に乗り出した点です。

次はささしまライブの変化を見ていきます。

アンダーパスの地上部付近です。地味に工事が続いていましたが終了したようです。

以前モリゾーとキッコロの植木?があった場所も整備されて広場になりました。

船だまりの東からささしまライブの建物群を見た様子です。高速道路は補修が行われています。改めて見るとこの下に飛翔を持ってくるのは微妙ですね。

右に伸びている道路は新たに整備、拡張されたものです。左側には商業施設の建設も検討されているようです。

このあたりは古い廃屋や倉庫群で鬱蒼としていました。明るく日が差し込む空間になりました。あとはここをどう利用するかですね。

南側を見ます。2車線道路は途中で狭くなっています。まだこちらは整備途中のようです。東側には新築住宅が立ち並んでいます。

最後にささしまライブへの地下道の話題です。先日、名駅からの地下道構想が23年度着工を目指していることが明らかになりました。長さ390m、幅8.5m、高さ3m、動く歩道設置が想定されているとのことです。

まあこれまで延伸すると言ってきながら着工せずここまで来てしまったので、本当に大丈夫なのかという心配はありますが、ひとまず市としては着工の方向を考えているらしく安心しました。

コロナの影響もあり街が閑散として見えるささしまライブですが、いろいろ計画が動き出しているので今後に期待したいです。

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コメント

  1. より:

    戦禍も免れた三井倉庫良い建物だったしリノベーションして再活用できたら良かったのになぁ…
    古きは悪だから取り壊して正解だったかもしれんが

  2. 提灯鮟鱇 より:

    昔、鶴舞の高架下にある自動車ディーラーによく行きましたが、
    それはもう、煩かったですよ・・・よくこんなとこで一日中
    仕事できるなと。
    まぁでも線路までの高さも違うし、最新の防音対策とかされる
    んでしょね。

    運河橋も、ようやく終わりそうですね。
    工事長かったなぁ。