9月18日、 古屋テレビ塔がリニューアル開業しました。テレビ塔は1953年に完成した名古屋のシンボルでしたが、老朽化が進んできたため、その対策と機能向上のためのリニューアルが、先日レポートした久屋大通パークの再整備にあわせて行われました。
リニューアルのコンセプトは「MIRAI TOWER」で、開業当時の姿を残す一方、VRやプロジェクションマッピングなどの最新機器を用いて、常に今に生きる新しい魅力作りを進めています。今回はその様子を徹底レポートします。
なお一部のフロアは高級ホテルになりますが、10月1日開業のため、今回のレポートには含まれていません。
久屋大通公園リニューアルはこちらから。
こちらが全景です。1階がチケット売り場とショップ、下に出っ張って見えている2階が結婚式やパーティーなどで利用できる多目的空間です。3階が「タワーステーション」と呼ばれる、グッズ売り場やカフェなどが入る階です。その上、4階が「The Tower Hotel Nagoya」というホテルとなります。
展望台に上がるにはまず1階でチケットを購入し、3階まで上がってそこから展望台行きのエレベーターに乗り継ぐことになります。
1階は2つの店舗があります。南側はアートと音楽に彩られた空間が特徴のカフェで、地元食材を使ったホットドッグなどが味わえます。北側は名古屋グランパスとコラボした英国風パブです。店内でサッカーの公式戦が見られる、盛り上がりに欠かない店舗です。
中央付近がチケット売り場です。大人900円と若干高めの値段設定です。3階までなら無料で入れます。
テレビ塔の足元には免震装置が組み込まれています。震度6強の地震にも耐えることが出来るとされています。座るのにちょうどいいため、ベンチとして使えます。
低層部です。ホテルへは左に見えるエレベーター棟から入ります。「The Tower Hotel Nagoya」は高価格帯のホテルですが予約は上々のようです。
3階の土産物売り場の様子です。カフェも併設されていて、リニューアルしたばかりの久屋大通パークや再開発の進む栄の街並みを楽しみながら寛ぐことができます。
リニューアルにあわせて「ウエミーヤ」というキャラクターが誕生しました。テレビ塔を見上げすぎて上しか見ることができないのが特徴のようです。
壁にはテレビ塔の図面が描かれています。設計者である内藤多仲のサインもあります。内藤多仲は、名古屋のテレビ塔だけでなく東京タワーや通天閣、札幌テレビ塔などの設計もしており、塔博士の異名を持ちます。
3階は他にも、オフィスでも住居でもない「第3の居場所」をコンセプトとしたシェアラウンジスペースや、VRを使ったコン鉄が楽しめる体験型コーナーなど、さまざまな施設があります。
それではここから展望台に上がります。エレベーターは2基体制で、5分程度の待ち時間で乗れました。上昇速度はかなりゆっくりです。そこが逆に最近の高層ビルにはない歴史を感じさせます。
展望台は「スカイデッキ」と呼ばれています。高さは地上90m。それほど広くはありませんが、天井のミラーなど設備が一新され、古さを感じさせません。
ちなみにここまで階段で上ることもできます。屋外の非常階段のような感じで、なかなかスリルがあります。全部で410段あるのでそれなりに疲れるでしょう。
夜景も美しいことからテレビ塔は「恋人の聖地」にも認定されているようで、エレベーターの前には大きなハートのオブジェがありました。
記念メダルを作るコーナーもあります。店舗などはありません。
階段を上がってもう1階上に行くことができます。こちらは「スカイバルコニー」と呼ばれる屋外型展望空間で、地上100m弱の高さです。今の時期は風が心地よいです。
この高さは周辺で最も高いビル(アーバンネット、NHKなど)とほぼ同じです。そのため都市を等身大のスケールで、ほとんど遮るものなく見ることができます。
ここからの景色はこちらの記事にまとめてありますのでご覧下さい。
最後に夜景です。照明はLEDを使用しており、フルカラーでさまざまな色のライトアップが可能になっています。また南面のエレベーターシャフトの部分にはLEDでさまざまな文字、広告などが表示できます。本当にカッコいい存在だと思います。
いかがでしょうか。名古屋の元祖シンボルテレビ塔は、昔から親しまれてきた美しいシルエットはそのままに、未来のタワーとして進化しました。久屋大通パークと並んで、名古屋観光を引っ張る強力コンテンツができたといえると思います。
開業本当におめでとうございます。末永く愛される施設となることを祈りつつ、記事を終えたいと思います。
コメント
久屋大通とテレビ塔の再開発は本当に最高
ただ900円は高すぎるかな
前の様に500円が順当
後は早く南側の再開発も見たい。
アリーナもちゃんと決まれば最高だし三年後が待ちきれない
無茶な希望にすぎませんがテレビ塔の展望台から名古屋城天守閣と木曽御嶽が眺められるよう、上記物件の延長線上に高さ規制が設定されると良いのですが。
たかだか100メートルの展望室に900円とは。
熟考した上での価格でしょうが、初め聞いたときは
高いなと思ってしまいましたね。
栄エリアの逆襲が楽しみです
名古屋テレビ塔「中部電力 MIRAI TOWER」へ
https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP3S32G9P3ROIPE00J.html
う〜ん..
「中部電力」が付くのも複雑だけど、あれはあまりにも「テレビ塔」で馴染んで来たタワーだしなぁ
未来タワーって語感も個人的にはあんまり..