高島屋南地区再開発の建設状況 2020.8

高島屋南地区再開発は岐阜の繁華街、柳ヶ瀬で予定されている再開発事業です。低層部に店舗、高層部にマンションという構成で、35階・132.64mの規模です。工事は今年3月から始まり、2022年8月末に完了予定です。

柳ヶ瀬は駅から北へ1kmほど行ったところにあり、長らく岐阜最大の繁華街として栄えていましたが、地方都市の例にもれず郊外型モールの台頭で求心力を失っていきました。また岐阜の場合は路面電車の廃止や名古屋市内への流出も痛手となり、中心市街地の衰退に拍車をかける形となっています。

高島屋南地区再開発の解体状況 2020.2

前回からちょうど半年ぶりの取材です。

敷地南西から見た様子です。解体工事が完全に終わり、新たに建設されるビルの基礎工事が始まっています。

余談ですが右にタワークレーンが3基も固まっているので何か大規模工事に見えますが、これは手前と奥の別の現場が重なっているだけです。まあ奥のマンションは19階建てなので岐阜市内としてはそこそこ大規模とは言えます。

仮囲いから中を見てみるとかなり掘り下げが進んでいました。タワークレーンが登場するのも近いと思います。

施工は戸田建設が行っています。同社は大手ゼネコン5社には敵いませんが、準大手の中では筆頭格です。

アーケードの片側が新ビルの低層部になります。新型コロナの影響かちょっと人は少なかったです。

仮囲いにはトロンプイユと呼ばれるだまし絵作家のアート作品が展示中。8月3日からは一般の部の募集も行っているようで、選ばれた作品は仮囲いに掲示されます。また最優秀賞の作品作成者には賞金10万円が授与されるとのことです。

8月4日、中日新聞は柳ヶ瀬のドン・キホーテが10月に閉店すると明らかにしました。ドンキはこの再開発から東へ300mほど行ったところにある、柳ヶ瀬の集客施設の1つです。高島屋に次ぐ拠点だっただけに今回の閉店は痛手かもしれません。この再開発で何とか柳ヶ瀬が繁華街として盛り上がって欲しいと思います。